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「LOST JUDGMENT」完成披露記者発表会レポート。木村拓哉さん,玉木 宏さん,山本耕史さん,光石 研さん,中尾 彬さんらキャスト陣が登壇
この発表会には,本作の総合監督を務めるセガの名越稔洋氏と,木村拓哉さん,玉木 宏さん,山本耕史さん,光石 研さん,中尾 彬さんら5名のキャスト陣が登壇し,トークを披露した。
最初の挨拶では,名越氏が「LOST JUDGMENT」の完成を報告し,「素晴らしい仕上がりになったので,皆さんの期待をより高めていただくべく,この会を催した」と述べ,自信をのぞかせた。
前作にあたる「JUDGE EYES:死神の遺言」の反響を問われた名越氏は,日本のみならず海外でも高い評価を受けたことに言及し,「嬉しい半面,これを超えなければならないというプレッシャーも感じた」と語った。
また主人公・八神隆之を演じる木村さんも,海外での高評価は嬉しいと語るとともに「まさかと思うような方々が『クリアした』と小さな声で報告してくださった」というエピソードを披露し,「なぜ皆,小声なんだろう?」と疑問を口にしていた。
一方,木村さんは本作のプロジェクトネームが記された台本を使ってボイスを収録していたことを明かしつつ,八神の魅力を「ブレないところが強み。彼個人というよりも,彼を支えてくれる神室町の人々や,今回だと横浜の人達を含めた世界観が魅力になっている」と表現した。
玉木 宏さんが演じる神室町の半グレ集団「RK」のリーダー・相馬和樹について,名越氏は「飄々としているように見えるが,頭のキレる人物。残酷残忍な部分も垣間見られる」と語った。また玉木さんの起用に関しても「非常にいいキャスティング。優しい役が似合う方だとは思うが,そういう人に『おっかねえ』と言われるような感じを出してほしいと考えた」と説明した。
当の玉木さんは「このような役をもらえると思っていなかったので,すごく嬉しかった」「これだけのクオリティをどうやって実現しているのか,以前から気になっていた。セリフに関しては,お芝居に近い感覚で自由にやらせてもらえた」と話していた。
山本さんが演じる伊勢佐木異人町の便利屋・桑名 仁は,名越氏によると探偵の八神と似たような職なので互いに共感するところがある一方で,敵なのか味方なのか,常に疑問符が付くようなキャラクターとのこと。
また山本さんは,最初に事務所のスタッフから「木村さんとの共演だが,本人には会えない」と聞かされて,「どういうことだ?」と思ったという。今回のような仕事は初めての経験だったそうで,「この歳になって,すごく勉強になったというのが正直なところ」と感想を述べた。また八神の印象を問われた山本さんは,「木村さんそのもの。以前ドラマで共演したが,ゲームの中の木村さんと共演するのも緊張した」と話していた。
光石さんが演じる警視庁巡査長・江原明弘は,名越氏によると本作の冒頭で起きるショッキングなドラマの口火を切るキャラクターとのこと。また,光石さんは「何かを背負った男を演じたくて役者になったので,この役をもらえてとても嬉しかった」とし,八神について「真実を追求する姿が木村さん自身と相まって,すごくリアリティが出ている」と語っていた。
中尾 彬さんが演じる源田法律事務所所長・源田龍造は,前作から引き続き登場。名越氏は「八神が弁護士時代に所属していた事務所の所長で,親も同然の存在」と説明した。
一方,中尾さんは前作では絵のないままボイスを収録したことに言及し,「木村君がどんな演技をするのか,まったく分からないので,自分が監督になった気分で絵を想像しながら臨んだ。だから声も5メートルくらいまでしか出なかった。でも今回は15メートルくらい出て,非常に自由な演技ができた」と語った。
また八神について,中尾さんは「前はいいかげんなヤツだと思っていたけれど,ようやく親子みたいになってきた」と話していた。
話題は,キャスト陣が演じてみたい探偵像や弁護士像,あるいは犯人像にもおよんだ。木村さんは「探偵もアリだが,逆に犯人もアリ」とのことで,「名越監督の作り出すストーリーは,演じている僕らでも『ああ,こういうことになるのか』と何度も裏切られるような展開を見せる。ストーリーがしっかりしていれば,弁護士だろうが探偵だろうが犯人だろうが,絶対やりがいがある」と語った。
玉木さんは「LOST JUDGMENT」のキャストそのままで,実写ドラマ化してみたいと希望を述べた。何でも玉木さんは,木村さんに憧れて俳優を目指したそうで,「今回は声だけの共演だったので,願わくば実写でも共演したい」と話していた。
それを受けて名越氏は「ゲームには“遊ぶ”という要素があるので,実写のドラマや映画とは立て付けの違うところもあるが,そう言っていただけるのは光栄」と語っていた。
山本さんは「自分が演じるなら,100%探偵」と回答。弁護士を演じるとなると難しい専門用語を覚えなければならないが,山本さんは「難しい言葉を極力覚えたくない」のだとか。
一方,探偵は職業として謎の部分があり興味を惹かれるという。また仮に山本さんが「LOST JUDGMENT」のキャスティングを任されたとしたら,自身を探偵,玉木さんを弁護士にして,残りの3人を犯人にするとも話していた。
光石さんは「絶対犯人」と言い切る。その理由を「弁護士は難しいし,探偵も人名や地名を覚えなければならない。犯人なら『うるせぇ,逃げろ!』でいい」と説明し,また「木村さんの犯人も,あまりイメージにないので見てみたい」と希望を述べた。
中尾さんは,60年におよぶ俳優人生の中でさまざまな役を演じてきたが,50歳前後までは犯人役が多かったという。また「本陣殺人事件」では,探偵の金田一耕助を演じたことがあるそうだ。そんな中,今は再び犯人を演じたいと考えているそうで,「松葉杖を突いてでも,犯人を演じてみたい」と話していた。
トークの最後には,木村さんがキャスト陣を代表し,「新たなキャストとスタッフを含め,現場全員で『LOST JUDGMENT』を作りました。普段実写でやっている僕らからすると,こんなにもリアルにできるのかとプレッシャーを与えられるくらいの世界が広がっています。今,世間を取り巻く状況の中で,皆さんはストレスが溜まりがちだと思いますが,このゲームでそれを取り除くことができるかもしれません。ぜひプレイして,楽しんでください」とコメントしていた。
会場では,本作のテーマソング「螺旋」の作詞・作曲を手がけたjon-YAKITORYさんと,ボーカル担当のAdoさんからのメッセージも披露された。名越氏によると,若い世代を起用したいと考え,2020年秋にjon-YAKITORYさんの起用を決めたという。その流れでjon-YAKITORYさんとAdoさんがコラボした楽曲を知り,それ以外の組み合わせを考えられなくなったそうだ。
発表会のエンディングでは,名越氏が「前作に続き,『LOST JUDGMENT』も世界中の人々に共感していただけるゲームになったと思います」としつつ,コロナ禍で開発が難航したことを明かした。「最終的に良いものができれば我々も報われるし,もし評価していただけるのであればそれ以上求めるものはありません。今は面白いものがたくさんありますけれども,1人で遊ぶ豊かな時間というものを,このゲームを通じて提供できるのではないかと考えています」と,あらためて自信のほどを述べて発表会を締めくくった。
「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」公式サイト
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