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[TGS2022]「GUNGRAVE G.O.R.E」のディレクターが,直々にゲームの概要を紹介。イメージデザインを手がけた内藤泰弘氏も登壇したステージイベントをレポート
本稿では,その中からPrime Matterが11月22日にリリースする予定の「GUNGRAVE G.O.R.E」(PC / PlayStation 5 / Xbox Series X / PlayStation 4 / Xbox One)コーナーの模様をレポートする。
本コーナーには,GUNGRAVE G.O.R.Eのディレクターを務めるIGGYMOBのKay Kim氏と,イメージデザインを手がけた漫画家の内藤泰弘氏が登壇して,本作の概要や開発中のエピソードを紹介した。
イベントの冒頭で披露された本作のトレイラーについて内藤氏は,往年の「ガングレイヴ」シリーズがPS2用のゲームだったことに言及し,「グラフィックスのクオリティが全然違う。令和の世になって,これが実現して本当に嬉しい」とコメントした。
Kay氏は,シリーズの歴史を振り返りつつ,本作が「ガングレイヴ」シリーズの正統な後継作であることを説明する。内藤氏は,8年前に新しいガングレイヴのイメージラフを描いてほしいというオファーを受けたとのことで,「今やるならコレ」というものに仕上げたと当時を振り返った。ただ,実際に出来上がったキャラクターの3Dモデルは,内藤氏のイメージしていたものよりゴツいという印象を受けているそうだ。
本作の舞台となるのは,東南アジアだ。なぜ東南アジアなのかと言うと,IGGYMOBのスタッフが東南アジアを旅行する機会が多いからとのこと。加えて,東南アジアを舞台にしたゲームが少ないことも理由の1つなのだとか。
アクションの要となる「ガン=カタ」※は,二挺拳銃のケルベロスを使ったスタイリッシュなものに仕上がっているという。武器を収納する棺桶であるデス・ホーラーも多彩な変形を行うとのことだ。
また,ゲームを進めることで,グレイヴが成長して,より多くのスキルを使えるようになるという。それらのスキルを組み合わせて,独自のコンボを決めることもできるそうだ。
※もともとは,2002年公開の映画「リベリオン」に登場する架空の近接格闘術。銃と拳法を組み合わせた華麗なアクションを特徴としており,さまざまな作品に多大な影響を与えた
キャラクターをデザインするにあたり,内藤氏がこだわった部分も紹介された。グレイヴは,ゲームの性質上プレイヤーが後方から見ることになるので,背中から描いていったことが明かされた。また九頭文治には,俳優の故・松田優作さんのような昭和っぽさを出したかったという。
このほかにも,ゲームの特徴として,バトルは常に敵と戦っているようなデザインになっていることが明かされた。体力の回復時にも攻撃を続けていなければ,大きなリスクがあるという。
また,GUNGRAVE G.O.R.Eは,日本語版のキャストにも強いこだわりを見せる。過去シリーズと同様にグレイヴ役に関 智一氏,九頭文治役に立木文彦氏と,豪華声優陣を起用しているそうだ。
本作の開発には,日本人クリエイターも多く参加しており,開発には「大神」や「ベヨネッタ」などに携わった中村育美氏が関わっていることや,「デビルメイクライ」シリーズなどで知られる柴田徹也氏が楽曲を手がけていることも紹介された。
コーナーの後半では,事前に寄せられた質問にKay氏が答える一幕もあった。「なぜ『ガングレイヴ』シリーズの新作を作ることにしたのか」という質問には,もともとKay氏がシリーズのコアプレイヤーだったこと,8年前はソウルライクなゲームが流行っていたので,それ以外のアクションゲームを作りたかったこと,そして哀愁を感じさせるアジア系のヒーローを表現したかったことが理由として挙げられた。
楽曲に柴田徹也氏を起用した理由は,アクションゲームではバトルBGMがもっとも重要だと考えており,柴田氏であれば十分な実績があるからとのこと。本作の楽曲の中で,IGGYMOBのスタッフが一番気に入っているのは,ベトナムステージのバトルBGMなのだそうだ。
また,「『GUNGRAVE O.D.』に登場した屍 十二とRBはプレイアブルキャラになるか」という質問に,Kay氏は「大ヒットして多くのリクエストが寄せられたら検討する」と回答した。プレイアブルキャラに関しては,本作を何度も繰り返しプレイしているとサプライズが発生することも示唆された。詳細は続報で公開されるようだ。
「2018年にリリースされた『GUNGRAVE VR』は未プレイだが,『GUNGRAVE G.O.R.E』を楽しめるか」という質問には,「まったく問題ない」との回答がなされた一方で,「ただ,もしGUNGRAVE VR購入していただけるなら,それに越したことはない」とのコメントも。
「TPSスタイルを選んだ理由は」という質問には,「いろんなスタイルを試したが,グレイヴを操作するうえでは,全身が見えなければならない。また,GUNGRAVE G.O.R.Eは,過去作よりも近接攻撃をする機会が多い。そのためTPSスタイルを選んだ」との回答がなされた。
GUNGRAVE G.O.R.Eで,最も魅力的な点を問われたKay氏は,「私自身,いろんなゲームをプレイしているが,難度や操作の面で,ストレスを感じることがある。本作は,2〜3個のボタンを使うだけで誰でも痛快なアクションを楽しめる」と語った。
イベントの最後には,Kay氏がGUNGRAVE O.D.がリリースとなった2004年を振り返り,「当時はゲームの黄金時代。『GUNGRAVE G.O.R.E』では,そのノスタルジアと最新スタイルのアクションを楽しんでください」とコメントした。
そして内藤氏は「初めてオファーをもらったときは,この時代にこの企画をやるのかと思った。Kayさんと会うたび,もうダメだろうと何度も思った」というエピソードを明かし,「(Kay氏は)『ガングレイヴ』を何とかしようと一番強く思っている人物。そんな人が作ったゲームなので,ぜひ皆さんに楽しんでほしい」と語ってイベントを締めくくった。
[TGS2022]「GUNGRAVE G.O.R.E.」は予想以上に旧作を踏襲したアクションシューティング。戦闘をアグレッシブにする新要素も
Prime Matterから,2022年11月22日に発売予定のアクションシューティング「GUNGRAVE G.O.R.E.」が,TGS 2022のPLAIONブースにて出展されている。今回は,その体験版のプレイレポートをお届け。R.I.P.やデスフックといった戦闘をアグレッシブにする新要素に注目だ。
「GUNGRAVE G.O.R.E」公式Webサイト
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