プレイレポート
「鋼の錬金術師 MOBILE」はあの敵キャラも使えるタクティカルRPG。数々の名シーンが3DCGで蘇ったCBT先行プレイレポート
本作は,荒川 弘氏の人気コミックス「鋼の錬金術師」を題材とした最新ゲームだ。豪華キャスト陣によるフルボイスのストーリーを体験できるほか,3DCGで表現されたキャラクターを操作し,タクティカルバトルが繰り広げられる。
そんな本作のCBTバージョンはどのような感触だったのか。CBT開始に先駆けてゲームをプレイさせてもらえたので,そのインプレッションをお届けしよう。
※掲載画像は全て開発中のものとなります。画像,内容ともに実装時は異なる場合があります。
「鋼の錬金術師 MOBILE」クローズドβテストについて
「鋼の錬金術師 MOBILE」公式サイト
原作を追体験できるハイクオリティの3DCG
本作におけるキャラクターはハイクオリティの3DCGで表現され,ストーリーは原作に沿った内容で展開していく。数々の名シーンを最新のビジュアルで追体験できるのが,ゲームの大きな魅力だろう。
もちろん見た目だけでなく,アクションシーンもしっかりと作り込まれている。オノマトペを使った漫画的な表現も使われており,真新しいグラフィックスながらも,コミックスを読んでいた当時を彷彿とさせるような懐かしさも感じられる。
メインストーリーは第1話,第2話といった具合に区切られており,最初に訪れるリオールの街のほか,炭鉱の街などを旅しながら,さまざまな出会いと別れを繰り返すことになる。元の身体を取り戻すために賢者の石を探す,そんなエルリック兄弟の物語は丁寧に描かれているので,原作を知らないという人でも問題なく楽しめるはずだ。
ストーリーパートはフルボイスで進行するのだが,3DCGのクオリティや要点を押さえた構成のおかげで,原作でおなじみのシーンでも新鮮な気持ちで物語を追える。
ストーリーの進行と合わせ,ホーム画面の登場キャラが変わる演出もちょっとした見どころだ。通常は列車で移動するエドワードとアルフォンスが映っているのだが,ストーリーの展開に合わせて別の場所にいたり,ほかのキャラが列車に乗っていたりする。こういった細かな演出も,ファンにとってはうれしいポイントだろう。
また,サイドストーリーも用意されている。ゲームでは,ジャックされた列車で奮闘するという(原作でもあったあの)エピソードが体験できた。
なかにはオリジナルエピソードも収録され,列車をジャックした“青の団”のバルドの視点で脱獄を目指すといった内容がプレイできた。原作では少ししか出番がなかったキャラクターも,本作で深堀されるのかもしれない。
マス目を移動して戦うタクティカルバトル
気になるバトルシステムは,配置したユニットを移動させながら戦っていくタクティカルバトルとなっている。主人公のエルリック兄弟をはじめ,さまざまなユニットを使って敵を倒していくことになる。
戦闘時は,配置したユニットを順番に操作して行動を選んでいく。タクティカルRPGではおなじみだが,キャラによって移動距離や攻撃範囲が異なるので,適切にユニットを動かしていくことが重要だ。
単騎で突撃しても複数の敵から袋叩きにされるので,味方と隣接して戦ったり,まずは遠距離攻撃で相手のHPを削ったりするなど,“勝ちパターン”を考えながらターンを進める必要がある。
属性の概念もあり,敵との有利不利が発生するが,相性は画面上に表示されるので,とくに迷うことはないだろう。少なくともゲーム序盤は易しめの難度だったので,タクティカルは苦手という人でも,すぐにコツをつかめるはずだ。
いずれのユニットも,通常攻撃と2種類のスキル,そしてゲージがたまると発動可能になる奥義という4パターンのコマンドが使える。スキルや奥義は攻撃系だけでなく,隣接する味方への攻撃を引き受けたり,自分や味方のHPを回復したりなど,さまざまな効果を持つ。
チャレンジするステージによっては,特殊なギミックや隠れた宝箱が配置されていることもあった。オートモードも搭載されており,バトルはサクッと進められることもあるが,特殊なギミックに対処したり,高難度のボスに挑んだりするなら,マニュアルプレイのほうが攻略はスムーズだろう。
ユニットの育成は,素材を使ってのレベルアップや限界突破といった定番の要素で固められている。育成素材は専用のクエストなどを通じて手に入れられるので,レベル上げ自体はシンプルに進められた。
そのほかのキャラ強化の方法として,「記憶印影」というシステムがある。こちらはキャラに3つまでセットできる装備のようなもので,錬成や専用クエストによって入手していく形だ。
「記憶印影」は,キャラのステータスをアップするだけでなく,自分で任意の追加効果を付与できる「信念」というカスタマイズ要素もある。キャラ性能の幅を広げられそうなシステムで,今回の体験プレイで確認できた範囲だと,クエストを通じて収集し,装備させたユニットにさらなる個性を持たせられる,やり込み要素となっていそうだった。
ハイクオリティの3DCGによって再現される数々の名シーンに加えて,敵キャラクターもプレイアブルで使用できるタクティカルRPGという,原作ファンなら間違いなく楽しめる仕上がりに感じられた「鋼の錬金術師 MOBILE」。キャラクターの3Dモデルの見栄えもよく,迫力満点なイベントシーンも必見なので,2022年夏予定の正式配信をぜひお楽しみに。
「鋼の錬金術師 MOBILE」クローズドβテストについて
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