プレイレポート
[プレイレポ]「ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道」でテレビアニメの世界を追体験。ハイクオリティで描かれる迫力の戦闘シーンは必見だ
※記事に使用している素材はすべてテストバージョンの素材となるため,今後変更となる場合があります。
バトルやイベントシーンは迫力満点で文句ナシのクオリティ
アプリを起動すると,まずは戦闘のチュートリアルも兼ねて魔神vs.初代魔法帝のド迫力な戦闘シーンからスタートする。強大な魔法のぶつかり合う魔神との激闘は,開幕からテレビアニメファンの心を掴みにくる素晴らしい演出だ。本作はイベントシーンや戦闘をすべてハイクオリティの3Dモデルで描写してくれるため,魔法を駆使するバトルはとくに見応えがある。
驚かされるのは,こういったイベントシーンが豊富にあることで,いわゆる名シーンだけを再現する形かと思いきや,ストーリーのほとんどの場面で映像として流れるのだ。テキストパートもあるが,ムービーシーンが多いためアニメを見ている感覚に近い。
モデルの粗さが目立つといったこともなく,エフェクトや影の映り込みなどの描写も問題らしいところはない。登場回数の少ないキャラのモデリングも作り込んでいる徹底ぶりだ。
一部のストーリーはやや飛ばし気味で,原作を読んでいないと急展開に見えた部分もあったが,それ以外に気になる点はまったくなかった。忠実に再現されたキャラモデルが,アニメとはまた違った描写で戦うシーンは何度見ても飽きない仕上がりだ。
また,街やダンジョンの中には,バーチャルパッドを使って自由に散策できるところもある。アスタたちが訪れた場所を自分で歩いて,細かなところまで見て回れるのは,ファンにとって嬉しい要素だ。
バトルパートの戦闘描写もイベントシーンと同じく迫力があり,見応え抜群だ。本作では最大4体までキャラを編成でき,2人ずつパートナー関係となってバトルに挑む。アスタやユノをはじめ,多彩なキャラがプレイアブルで参戦しているので,テレビアニメの再現や異色の組み合わせを楽しめるだろう。
戦闘システムはシンプルなコマンドバトルなので,難しい操作は一切ない。オート,倍速,自動周回などスマホゲームでは必須とも言える機能ももちろん完備だ。
基本的なコマンドはスキルI,スキルII,必殺技の3種類。スキルIはいつでも使用できるいわゆる通常攻撃に近いもので,スキルIIは一度発動するとクールタイムが発生する。必殺技はゲージが溜まると発動可能と分かりやすい。詳細なシステムを知らずとも,直感的に遊べるはずだ。
実際に触れてみた限りでは,味方への支援や敵の弱体化など,バフやデバフの効果を持つキャラが多いのが印象的だった。主人公のアスタは自身へのデバフ解除,敵のバフ解除を得意とする性能なので,お互いに状態異常を付与したり,解除したりすることが戦略的に重要な要素となっている。
難度が上がるほどバフデバフの扱いが重要になるため,複数キャラのスキルを組み合わせた相乗効果を狙う,コマンドバトルらしい戦略性が楽しめるだろう。ほかのプレイヤーのデータと戦うアリーナなどの要素もあるため,PvP用の編成,PvE用編成で細かくこだわれそうだ。
戦闘中で一番の目玉は,やはり各キャラクターの必殺技だ。強力な効果はもちろんだが,各キャラが得意とする魔法を使った一撃のシーンを披露してくれるので,不要な場面でもついつい使いたくなってしまう。
また,必殺技と同ゲージを使う協力スキルも楽しみな要素のひとつだ。協力スキルはパートナーを組んだキャラと同時に発動する技で,それぞれ固有の能力を同時に発動する代わりに,ゲージを消費してしまう。戦闘中は必殺技を使うか,協力スキルを使うかを選択していくのも駆け引きの要素となっている。
そんな協力スキルは,特定のキャラをパートナーにすることで絆協力スキルという,より強い2人での必殺技へと変化するのが見どころ。アスタとユノをパートナーにしておくと,ユノが竜巻で敵を飛ばし,アスタが切り裂くという固有の技演出が発生する。関係性の深いキャラ同士での絆協力スキルはほかのパターンもありそうなので,リリース時の展開が楽しみだ。
各キャラ固有の能力以外は,ガチャなどで入手する魔道士スキルページというものを装備すると,追加でパッシブスキルが発生する。一部のスキルページは特定のキャラに装備させることで追加効果が発揮される,いわゆる専用スキルも存在していた。
ストーリーを進行している限りでは深く意識する必要はなかったが,PvPや高難度クエストにチャレンジする際はスキルページの構成も重要になりそうだ。
スキルページとは別に,特定のクエストを周回して集めた装備で強化することも可能だ。装備できる枠数は決まっており,その枠が許す限り装備をセットできる。装備によって占有する枠数も変わるので,どれをどこに入れるのか,組み合わせで頭を悩ませそうだ。同シリーズ装備を複数セットすると発生するボーナスなどもあるため,スキルページと合わせてカスタマイズしていくことになるだろう。ちなみに,装備枠はキャラのレアリティが上がると増えるため,高レアリティであれば,より多くの装備をセットできる。
ただ,初期レアリティにこそ違いはあるが,本作では全キャラが最高のURまで昇格できるので,ガチャで引ける最高レア度のSSR以外も活躍可能だ。バフ,デバフの要素が多いバトルシステムなだけに,低レアでも優秀なスキルを持っているキャラが重宝される場面も出てくるのではないだろうか。昇格に必要なアイテムも,先行プレイ時点では好感度などを上げることで入手可能だったので,少なくともSSRまでは比較的容易に昇格できるようだった。
多彩な能力を持つキャラを組み合わせて敵の攻撃を完璧に防いだり,大ダメージを与えたりすることに,やり応えを感じられるバトルシステムなので,キャラを入手してからその使い道を考えるのは,本作の楽しみのひとつになるだろう。
豊富なやり込み要素でトコトン遊べるタイトル
バトルやストーリー以外のやり込み要素についても紹介しよう。前述した装備を集めたり,キャラクターのレベルやスキルを強化する育成以外にも,先行プレイ時点でさまざまな要素が確認できた。
各種コンテンツにはUIから直接アクセスできるが,アスタを操作してワールドを移動する要素もあり,ここでダンジョンなどに挑んだり,釣りをして食材を集めるミニゲームなどに触れられる。釣りなどで採取した食材で料理を作ると,一定時間バフ効果を得られるので意外と重要な要素だ。
また,アジトに行くと「黒の暴牛」のメンバーが滞在しており,交流を深めたり装備を作ることが可能。アジトは自分で家具や外観をエディットする機能もある。先行プレイでは家具の数は限られていたが,こだわってエディットできそうなので居心地のいいアジト作りを目指すのも面白そうだ。
プレイ時の大きな目標になりそうだったのが,シーズンごとに任意のキャラクターが獲得できる「運命の扉」のコンテンツだ。先行プレイでは制服姿のキャラクターからひとりを選んで,ミッションを達成するとそのキャラが入手可能だった。
そのほか,メインストーリーとは異なるシナリオが読めるスペシャルエピソードや,任務を達成するパトロールなど,とにかく遊べる要素が満載だ。今回,先行プレイで遊んでいても底が見えないほどボリュームがあり,じっくりやり込めるゲームに仕上がっている印象を受けた。
PvP要素であるアリーナのほかに,歯応えのある内容なのがPvEで巨大なボスに挑む討伐戦だ。討伐戦はフェーズ1,2で2回戦に分かれており,全8キャラで挑むことになる。1キャラを育てるのにもそこそこ時間がかかるので,ある程度進んだ中級者向けのコンテンツになるだろう。撃破しても1段階,2段階とさらに戦力の上がったボスと戦えるため,討伐戦の攻略も大きな目標になるはずだ。
精密なモデリングのキャラクターたちが織り成す迫力のバトルシーンはもちろん,スマホアプリとしての要素も手堅くまとまっており,長期的にじっくり遊べるタイトルになりそうな「ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate」。要素自体は多いが,ストーリー進行に合わせて順番に開放されるため複雑さは感じず,スムーズに遊ぶことができた。ふだんゲームを遊ばない「ブラッククローバー」ファンでも楽しめる内容に仕上がっているので,リリース時にはぜひ一度触れてみてほしい。
「ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate」公式サイト
- 関連タイトル:
ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate
- 関連タイトル:
ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate
- この記事のURL:
キーワード
(C)田畠裕基/集英社・テレビ東京・ブラッククローバー製作委員会
(C)VIC GAME STUDIOS / All Rights Reserved