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「Crysis 4」の制作をアナウンスするトレイラーをCrytekが公開に。ナノスーツ戦士が復活か
「Crysis 4(仮称)」公式サイト
ヤルリ三兄弟が1999年に立ち上げたCrytekは,同年に公開されたNVIDIAハード向けの技術デモ「X-Isle」で注目を集め,2004年にUbisoft Entertainmentの出資を受けたデビュー作「Far Cry」をリリースした。当初は,採用された独自開発のゲームエンジン「CryENGINE」の描き出す高度なグラフィックスが話題となったが,すぐにゲームの内容も高い評価を受けるようになり,Crytekの名前は一躍,ゲーマー達に知られるようになった。
パブリッシャをElectronic Artsに変えて2007年にリリースされた「Crysis」は,はるかな昔に地球にやってきたエイリアンの眠る南の島に北朝鮮軍に進攻したことから,アメリカ軍の特殊部隊が現地入りしていた学術調査団の救出および偵察のために出動するという物語が描かれた。アップグレードされた「CryENGINE 2」によるジャングルの表現や,パワードスーツの一種である「ナノスーツ」を駆使した派手なアクションが好評を得て,スピンオフタイトルの「Crysis Warhead」のほか,「Crysis 2」(2011年),「Crysis 3」(2013年)とシリーズ化されている。
「Crysis」はPCの要求スペックが高く,当時のハイエンドマシンを使っても最高画像を実現できなかったことでも有名だった。
その後のCrytekはなかなかヒット作を生み出せず,業績の悪化にともない,2014年以降は各地のサテライトスタジオを閉鎖したり,CEOが交代したりといったリストラが続いていた。
しかし,その間にも「CryENGINE」シリーズのアップデートは続けられており,Amazonが開発したゲームエンジン「Amazon Lumberyard」のバックボーンとして採用されたほか,2018年にリリースされた自社開発タイトル「Hunt: Showdown」も一定の評価を受けている。
2019年には最新版の「CryENGINE 5.6」が公開され,2020年にはリマスター版「Crysis Remastered」を,そして2021年には「Crysis」三部作をセットにした「Crysis Remastered Trilogy」をセルフパブリッシングしたことから,新作を期待する声も挙がっていた。
今のところ「Crysis 4」の詳細は明らかにされておらず,公式サイトに掲載した記事でCEOのAvni Yerli氏は,「開発はまだ始まったばかり」だと述べ,コミュニティの積極的な参加を呼びかけると共に,広い職種で人材募集を開始した。リリース時期も不明だが,おそらく最近の同社タイトルと同じくセルフパブリッシングという形になると思われる「Crysis 4」。続報を楽しみにしたい。
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Crysis 4(仮称)
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