プレイレポート
[TGS2022]水没した世界で生き残りを目指す「Floodland」試遊レポート。食料と水を集め,テクノロジーを研究して文明社会を取り戻す
「Floodland」は,気候変動によって崩壊した世界を舞台にしたサバイバルストラテジーだ。ただし,プレイヤーは1人で生き残りを目指すわけではなく,コミュニティの指導者として共同体を生き残らせるために尽力する。
「気候変動により崩壊した世界」と書いたが,より具体的に言うと,海面が上昇し,沿岸部が水没している状況だ。どの程度水没しているのか定かではないが,人類の生存可能な領域は明らかに狭くなっており,限られた土地を有効活用して生き残っていく必要がある。
プレイを開始して最初に目にするのは,資材置き場と10人の住人だ。まずは,彼らを生かすために,食料を集める必要がある。初期に採取できる資源は少なく,いろいろな資源を集めるためにはテクノロジーの研究をしなければならない。
食料もそうで,最初は「ベリー」しか手に入らないが,テクノロジーを研究すると,漁場を作って魚を取ったり,木を伐採して,より役に立つ施設を建てられるようになる。
資源の採取は,住人に指示を出して行う。個別に資源を選択して住民に指示を出すこともできるが,探索エリアを指定して,その付近の資源をまとめて採取することも可能だ。
食料を採取したら,次は屋根のある寝床を用意する。建築に必要になるのは,海を漂っているゴミで,最初はそれらを拾い集め,それらを材料にテントなどを建設していくことになる。
テントを建てると,今度は水が不足してくるので,水を安定的に供給する施設を建て,そこに人員を配置する。今回はデモ版だったので,住人には余裕があったが,難度を上げると,人員をいかに配置するかで頭を悩ませることになるという。また,住人が増えると消費する水や食料も多くなり,コミュニティを維持するためにはまた施設を増やし,人員を配置する必要がある。
このあたりをいかにバランスよく効率的に配置していくのかが,本作のキモとなるようだ。
最初の土地の資源をある程度,採取したら,新たな資源と土地を求めて未開の土地を探索することになる。未探索の場所は霧に覆われており,状況は不明だ。未開の地には資源に加え,廃墟となった家などがあり,探索することでテクノロジー開発のための素材を入手できるので,そういう面からも探索は重要になる。
本作にはまた,住民のマイクロマネジメント要素もあり,例えば,住民同士が喧嘩をして,プレイヤーに仲裁を求めてくることがある。プレイヤーは双方の言い分を聞いてどちらに罰を与えるか,あるいは両方に罰を与えるか,無視するかを選ぶことができ,その判断が,のちの展開に影響を与えるという。
つまり,食料や水を確保し,未開の地を探索し,テクノロジーを研究してより快適な生活を目指しながら,住民同士のトラブルを解決したり,限られた土地を開発したりして共同体を維持していくことになるわけだ。
プレイできたのはデモ版だったので,何度プレイしてもマップに変化はなかったが,製品ではマップが自動生成され,プレイするたびに違う展開を楽しめるとのこと。また,難度も4段階,用意されており,ハードなプレイを求める人でも楽しめそうだ。
本作は2022年11月15日の発売が予定されている。デモ版は日本語に対応していなかったが,製品では日本語を実装する予定だという。テキスト量が多く,英語だと少々理解しづらい部分もあったので,日本語対応は嬉しいところ。じっくり腰をすえて遊べそうな本作の発売を,楽しみに待ちたい。
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