インタビュー
[インタビュー]龍が如くスタジオ開発陣に聞く,「龍が如く7外伝 名を消した男」の主要キャストやバトルスタイルについて
その内容は以下のリンクからご覧いただきたい。
「龍が如く7外伝 名を消した男」,俳優の本宮泰風さん,タレントのファーストサマーウイカさんらが主要キャストとして登場。ビジュアルも公開に
セガは本日(2023年6月16日),新作タイトル「龍が如く7外伝 名を消した男」に登場する主要キャストの情報を発表した。今回は,渡瀬組若頭の鶴野裕樹役に山口祥行さん,同若頭補佐の獅子堂康生役に本宮泰風さん,ゲームのメイン舞台である大阪・蒼天堀を知り尽くす“なんでも屋”の赤目役にファーストサマーウイカさんらを起用することが明らかにされた。
新バトルアクション“エージェント”の映像も。「龍が如く7外伝 名を消した男」の最新情報が公開に
セガは本日,「RGG SUMMIT SUMMER 2023 / 龍が如くスタジオ新作発表会」を配信した。番組では,2023年11月9日に発売が予定されている「龍が如く7外伝 名を消した男」の新情報として,新バトルアクション「エージェント」の映像などが公開された。
春日一番と桐生一馬の関係性にフォーカスした映像が公開に。龍が如くスタジオ新作発表会で明かされた「龍が如く8」最新情報
本日(2023年6月16日)配信された「RGG SUMMIT SUMMER 2023 / 龍が如くスタジオ新作発表会」にて,「龍が如く8」の新情報が公開された。最新映像として,春日一番と桐生一馬の会話シーンが公開され,さまざまな想像が膨らむ発表となった。
この発表会終了後,両タイトルの開発陣への合同インタビューが行われた。「龍が如く7外伝 名を消した男」(以下,「7外伝」)の主要キャストやバトルスタイル,そしていまだ謎が多い「龍が如く8」(以下,「8」)にも言及されたインタビューの模様をお伝えしたい。
「龍が如く7外伝 名を消した男」「龍が如く8」の最新情報や開発裏話が明らかに。龍が如くスタジオの新作発表会レポート
セガの龍が如くスタジオが開発を手がける「龍が如く7外伝 名を消した男」と「龍が如く8」の最新情報を発表する「RGG SUMMIT SUMMER 2023」が都内にて開催された。スタジオ代表を務める横山昌義氏とキャストによる開発秘話が明らかになっている。
「龍が如く7外伝 名を消した男」公式サイト
「龍が如く8」公式サイト
――「7外伝」の主要キャストである本宮泰風さん,山口祥行さんに出演のオファーをした経緯から教えてください。
横山氏:
お二人に関しては,事前に中野英雄さんから情報を聞いていて。ほとんど撮影現場で一緒にいるということなので,時間差がないように出演をお願いしました。
僕が去年,盲腸で入院していて,3泊4日で「日本統一」を30話まで見ているんですよ。その前にはキャスティングの話があったんですけど,それでも最初はどうしようか,迷っていたんです。で,シナリオがあがったら,久々のドヤクザ役。そうなったらもう,ヤクザ作品のトップであるお二人を使わないと変でしょうと。ちょうど年齢設定もはまったから,自然の成り行きとしか言いようがない。
お二人とも「日本統一」で演じられているキャラクターとは正反対なのでね,「龍が如く」ならではとして楽しんでもらえるんじゃないでしょうか。
――イギリスのTV番組でとにかく明るい安村さんの活躍が話題になった頃,「龍が如く8」の2ndティザートレーラーが公開されました。あまりのタイミングに驚いたのですが,これは偶然なんですよね。
横山氏:
ビーチのシーンを出したいという話は,1年以上前から言ってたんですよ。実際は3つぐらい候補があったんですけど,安村さんのニュースを見たので,「すげえな! ヨーロッパで受けてくれないかな」って。
アメリカの方の反応は「オースティン・パワーズ」にたとえられることが多いですね。でも,うちのトレイラーのほうがちゃんと隠せていると思う(笑)。
――やはり春日一番のキャラクターを表現するのに,ビーチのシーンが適していたということですか。
横山氏:
「8」では舞台がまったく変わっていることが分かるし,かつ 「7」のときに一番が裸一貫で捨てられてから始まる,そのセルフオマージュみたいになっている。いろんな意味で彼を表すのにいいシーンだったかなと思います。
――「7外伝」「8」,それぞれのトレイラー公開について反響はどうでしたか。
鈴木氏:
「7外伝」の反響としては,桐生一馬でもう一度プレイできるというところ,アクションというところに喜んでくれているようです。我々もそこは,1番に見てほしいところです。
阪本氏:
「7外伝」「8」のトレイラーを連続して公開することに関して,「皆さんが混乱するんじゃないか」という心配はあったんですよ。どう伝えるかというところを本当に揉みまくってたんですけど,見てくれた方はちゃんと分かってもらえているなと。「7外伝」が先に出るから,その次に「8」をやろう,みたいなところも理解をしてくれていて,苦労した甲斐があったなと思いましたね。
堀井氏:
「7外伝」はアクション,桐生が主人公。「8」はRPG,一番と桐生のW主人公ですけども,いい感じで住み分けができて,それぞれの色が出せたなと思います。龍が如くシリーズをずっと好きな方には「7外伝」が刺さりましたし,「8」のトレイラーには「7」のエンタメ性が詰まっていて,興味を持っていただけました。
横山氏:
アクション派とRPG派がいるわけです。そこもまた面白いわけで,我々としては。僕がTwitterに「8」のこと書けば「アクションに戻してください」,「7外伝」のことを書けば「アクションはできないんです」みたいな人もいるんですけど,全然それでいいと思います。
ファーストサマーウイカさんだって,まさに「7」から始めているんですが,「RPGじゃないと入れなかった」と言っていましたよね。でも,もう作品自体に興味があると言ってくれて,結局,ジャンルの壁を越えて,彼女はアクションも楽しめるようになっている。
こういうタイプの人って,実は僕の周りにも多いんですよ。なので,混乱させてもいいんじゃないかなとも思っています。興味があれば,「7外伝」でアクションを初めて遊んで,過去作にも興味を持ってくれる。そういう,いいサイクルが作れてるかなと。
――「7外伝」のキャラクターが公開されましたが,過去作の設定からつながりがある要素があります。過去作を知らない人に向けて,説明があったりするのでしょうか。
横山氏:
例えば,三代目 西谷 誉は「龍が如く0」からつながっているという設定はあるにせよ,実はあまりストーリーには関係がないところなんですよ。彼の名前が西谷 誉というだけで,別にそれ自体になんらかの謎があるわけではない。
「7外伝」は過去の知識がない人がやったとしても,イチからついてこられる話だと思います。桐生がこういう立場なんだっていうのが冒頭で描かれれば,あとはすんなり入ってこれるので,そこは複雑には作っていないです。
いろんなところに過去の設定の伏線を張っていない,桐生が名を失ってからの後日談ですから。もちろん,過去作を知っているなら「こういう歴史があったんだ」とユーザーの皆さんが思ってくれればいい。これが十数年,続いているシリーズのいいところなんですけどね。過去を知ってる人は,そういう楽しみ方もできて,知らない人はフレッシュな気持ちで,一からプレイできます。
堀井氏:
「7外伝」は桐生一馬の名刺代わりじゃないですけど,過去作の知識がなくても「こういう人間なんだな」とか,「こういう考え方で生きてきたんだ」といったことが,初めてでも伝わるようなドラマになっています。
鈴木氏:
「龍が如く」シリーズを「7」から始めて,桐生を知らないという方は実に多くおられるので,今回はそこを意識して作っています。真剣な桐生さんだったり,お茶目な桐生さんだったり,いろんな桐生がここから始めて知ることができ,クリアする頃には「こういう性格の人だったんだ」と。「7」から始めた人も,「伝説の極道らしいよ」ぐらいの情報があれば大丈夫です。
――今回,「7外伝」のバトルスタイルとして「応龍」「エージェント」が発表されました。それぞれの説明をお願いします。
横山氏:
「7外伝」も「8」もドラゴンエンジンで動かしているので,「6」や「ジャッジアイズ」シリーズのバトルシステムをベースとして使っています。全部が入っているって感じですね。
ただ,ドラゴンエンジンは随時アップデートして,どんどん良くしているので,「6」のドラゴンエンジンより「ジャッジアイズ」のほうがいいし,さらに「ロストジャッジメント」のほうがいいんですよ。コリジョンのシステムとかも変えているので,最新のドラゴンエンジンによって,いろんな部分をベースにしているという感じです。
鈴木氏:
バトルスタイルに関して,龍が如くスタジオとしては,今年作れる最高のアクションというのをまずベースに考えています。ここに桐生の生い立ちを含めて,今までやってきたいろんなものを再解釈して,アクションにしています。
「応龍」はケンカ殺法の最終形であり,終(つい)のバトルスタイルです。桐生は年齢を重ねているんですけど,衰えず,さらに喧嘩バトルが進化している。皆さんにご満足いただけるアクションになっています。普通の連撃とか,コンボ,フィニッシュ技だけじゃなくて,タメ攻撃だったり,「ジャッジアイズ」シリーズで磨いた技術みたいものも桐生に還元しているので,アクションの手触りとしては進化を実感してもらえると思います。
一方,「エージェント」は最新トレイラーだと紐みたいなものを使っていますが,これに加えてドローン的なものが飛んできたり,吸っていたタバコが爆発したりと,ガジェットを使ったスパイアクションになっています。このほかにもあるんですけど,スピード感を重視していますね。桐生一馬であることがばれないように,大道寺のエージェントとして振る舞えるようにということで,まったく新しいバトルとしてイチから作っています。
――ギミックをいっぱい使っていて,かつ軽快なバトルスタイルだと感じました。
鈴木氏:
ええ,テクニカルなこともできるし,簡単なこともできるという感じです。従来どおりのヒートアクションを含めて,アクションが苦手だなという方もボタンを押すだけで楽しくなるようなものもあります。
堀井氏:
「応龍」は“ザ・桐生一馬”なんですよ。毎回,作品ごとにいろんなスタイルを入れたり,アクションにチャレンジをしたりしてきましたけれども,「7外伝」が名刺代わりになるプレイヤーもいるので,「これが桐生だよね」という要素が多い。
そうなると,新しさというところは「エージェント」でやっています。最新鋭のアクションとして,面白そうな要素を入れているので,両方楽しんでもらえると思います。
――「7」と「8」の間には,どれくらい時間が経っているんでしょうか。
横山氏:
「7外伝」では「7」に桐生が出てきたところの前後が描かれるので,時間軸としては2019〜2020年あたりですね。実際に「8」が出る2024年までの時間が経っていることになります。
――先ほどドラゴンエンジンの話がありましたが,具体的にはどのように進化したのでしょうか。
横山氏:
ドラゴンエンジンは日に日に進化していっているので,どの程度進化したのかはあまり把握してないんですよね(笑)。
阪本氏:
直近だと「ジャッジアイズ」シリーズで使っていましたが,「次のアクションゲームにできることは何か」ということになると,バージョンアップして,モーションにもバトルの制御にも手を入れています。エンジンに関しては「踏襲」と言われることがありますけど,自分たちには踏襲のイメージはないんですよね。
横山氏:
「維新!極」でUnreal Engine 4を触ってから,さらに良くなりましたね。簡単に言うと,Unrealのライティングを勉強したんです。Unrealは日中,自然光の表現が強いんですよね。だから,「維新!極」に採用したわけですけども。
「8」のPVを見てもらえれば分かるんですが,昼のビーチなんです。あれをドラゴンエンジンで,ああいう風に描けるようになったんですよ。エンジンのプログラマーにも刺激になったり,参考にしたりして絵が変わりました。狙い通りでありますが,やっぱり触って良かったですね。
――「7外伝」のトレイラーでは,桐生の変装が話題になっていました。
横山氏:
あれは僕がギャグで言ってるだけなんで。ゲーム中では「変装できてないよ,お前」みたいなツッコミはないですよ(笑)。ちゃんと変装しているものとして,描かれています。
それはともかく,桐生はずっとサングラスをかけてたり,基本的には名乗らないですし。設定として桐生一馬っていう名前を隠し,自由に生きているというわけではないんですよね。彼は相当,ある意味かわいそうというか,煩わしい生き方を強いられているので,そのあたりを描いています。
横山氏:
キャラクターの設定に起因した起用になりました。ストーリーに関わるので,あまり深い理由は言えませんが,日本人じゃない人に演じてほしかったんです。でも,日本語もしゃべってほしかった。
そこで,候補に挙がったのがキム・ジェウクさんでした。見た目もぴったりですし,ベストなキャスティングでしたね。ラッキーな経緯があって,キム・ジェウクさんに辿り着けて,時間も合わせていただいたんです。
キム・ジェウクさんは役を引き受ける前に,台本もしっかり読んで,どういう役柄なのかを理解したうえで引き受けてくれました。自分に合わない役だと受けてくれなかったと思うので,選んだもらえたのはすごく嬉しいですね。
今日の発表会でも映像をお見せしたじゃないですか。台本が用意してあって,読みながら話してもらったりするんですが,キム・ジェウクさんは目が泳いでなかったでしょう? 自分でメッセージを考えて,しゃべってくれていたんです。最後のところだけは,台本だと思いますけど。
あと,おそろしくカッコいいですね。顔も小さいし,一緒に写真を撮ると嫌になっちゃう(笑)。
――発表会の最後に,「8」のものと思われる映像が流れました。そこには「7」のキャラクターが見られましたが,彼らが登場するということでしょうか。
横山氏:
大々的に発表するものではないと思っているだけで,昔のメンバーは登場します。鎌滝えりは出てこないですけど。彼女はサブストーリーで仲間になるキャラクターですからね。
昨年公開した動画でも声優さんの音声を載せているんですけど,それに入っているキャラクターは全部出ます。あれを解析すると誰が出るか,分かるんですよ。でも,解析不能の声が3つくらいあるんですよ。
――「0」の人気キャラクターである初代 西谷 誉が,ファンの間では「死んでいるのか,生きているのか」と議論になっています。
横山氏:
生きていたとしても,もう相当な歳になっているんじゃないですか。実際のところ,渡世名を代々受け継ぐ,襲名のようなシステムがあるんですよね。そして,それは親分が死んだから引き継ぐというものでもなくて,渡世名を渡した後は,一般の名前で生活することもあります。
でも,初代は死んでいるでしょう。生死不明になっていますが,彼はあそこで散っているからカッコいいと俺は思うんですけどね。
――それでは,最後に締めの言葉をお願いします。
鈴木氏:
「7外伝」は,桐生の空白の期間をプレイできます。そして桐生を知らない人も,桐生一馬がどういう人間なのかが,分かるような作品になっています。「7」からシリーズを遊び始めて「桐生さんって誰?」と思っている人も,本作で初めて遊ぶ人も,そして「6」以降,どうなったんだろうと思っていた人も,みんなが楽しめる作品ですので,ぜひご期待ください。
堀井氏:
「7外伝」「8」,どちらの作品も前提知識なしで楽しめる間口の広いゲームになっています。シリーズの続編として楽しくなっているのはもちろんですけど,単品としても楽しめるゲームになっているので。多くの人にプレイしていただきたいと思います。
阪本氏:
直近だと「維新!極」をリリースしていますが,その裏で新作の「7外伝」と「8」を着実に作っていました。その一部を公開したのですが,また秋頃に新しい情報を出します。「どういうゲームになるのか」というのを知れば知るほど,私たちが注ぎ込んできたものが伝わっていくと思いますので,今後の情報をお待ちいただきたいです。
横山氏:
察しのいい人だったら,秋頃に何を発表するかは分かると思うんですけど,まだ「7外伝」で言っていないこともたくさんあって,まだまだ底が見えていないというか,お伝えしなきゃいけないことはあります。東京ゲームショウの時期に,去年と同じパターンになると思うので,よろしくお願いします(笑)。
「龍が如く7外伝 名を消した男」公式サイト
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