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[TGS2022]ノルウェー発の「Seablip」,ソロデベロッパが手掛けるライフシム風の海賊タクティカルRPG
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印刷2022/09/16 11:19

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[TGS2022]ノルウェー発の「Seablip」,ソロデベロッパが手掛けるライフシム風の海賊タクティカルRPG

 ノルウェーの個人ゲーム開発者であるヤルダル・ソッリ(Jardar Solli)氏が開発中のアドベンチャーRPG「Seablip」が,TGS 2022にてプレイアブル公開されてる。


 「Seablip」は,2021年末にクラウドファンディングのキャンペーンで,目標の2倍近い投資金額を得て以降,徐々にスポットを浴び始めているタイトルだ。敵が徘徊する海域を旅しながら異なる集団と戦ったり,未知の島で金や銅など希少な資源も採掘できたりするという,海賊としてのアドベンチャーを楽しめる。ソッリ氏自身も認めているが,どこか「Stardew Valley」を意識したカジュアルなテイストの16Bit風2Dグラフィックスが採用されており,サウンドもBGMに偏重せず,波の音やトリの鳴き声などに溢れた,落ち着いた雰囲気の作風となっている。

画像集 No.002のサムネイル画像 / [TGS2022]ノルウェー発の「Seablip」,ソロデベロッパが手掛けるライフシム風の海賊タクティカルRPG

 ゲームマップは,「スーパーマリオ」のようなすごろく風で,ところどころの要所では「赤」「青」,その中間的な「紫」に帆が色分けされた3つの異なる敵対集団が徘徊しており,プレイヤーは搭載している大砲にクルーを振り分け,相手とリアルタイムで戦うことになる。この場合,画面は二分割され,左が自分の船で右側が敵というスタイルになる。
 敵の大砲が貫通して船が水漏れすれば,その場所を塞いだり,水を掻き出したりするクルー,もしくは発火した場所に水をかける人手も必要になってくる。
 それぞれのクルーにはスキルが用意されており,大砲の準備を早くできるとか,放火したり,相手の船に乗り込んだりといった技術に長けているキャラクターを,島を訪れた時に見つけ出し,雇い入れることも可能だ。

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 現時点では,このバトルに負けた場合,船は戻ってくるものの,クルーは溺れてしまうという仕様になっている。こうした難度を変化するような調整は,今後行う必要があるかも知れないとソッリ氏は語っていた。

 ゲームシステムそのものも「Stardew Valley」風のアレンジがみられる。本作では,海賊もののゲームとしては珍しく,プレイヤーは自分の陣地となる島を開拓して作物を収穫したり近海で魚を釣ったりすることで,航海に必要な食料を自作する。こうしたユルい感じのライフシムの要素があるアドベンチャーを楽しめるのも特徴だ。
 その陣地となる島は,元々は交易で賑わっていたものの戦乱によって見捨てられていたという設定になっており,プレイヤーの冒険が成功することで村人も集まってくるようだ。

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 「Seablip」は,カリブ海風の世界観にのみ囚われておらず,椰子の木が生える中東のような砂漠地帯から,アジア系の瓦屋根が並ぶ島,さらには流氷が浮かぶ北方の海域などにも旅していく。ミッションも地域に合わせてさまざまなものが存在し,「なぜ流氷が南に流れ込んでいくようになったのか」という謎を調べ上げていくといったイベントなども発生する。時おり,どこにいるともわからない父からの手紙が舞い込み,新しいミッションがアンロックされてストーリーが展開していくという。

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個人ゲーム開発者のヤルダル・ソッリ氏。プレイヤブルデモを公開するのは,TGS 2022が初めてとなった
 2年ほど前にSteamストアページ(リンク)が開設されるなど,かなり以前から存在は知られていた「Seablip」だが,何せたった1人でゲーム開発を続けているので,デモの開発や映像の公開などを合わせて,中々広報までは手を回せないという。そのため,今回もノルウェーの政府機関から資金提供を受けて,この「Seablip」をノルウェーパビリオンに出展することができたとのこと。ゲームイベントで本作をプレイヤブル展示したのは,今回のTGS 2022が初めてのことだという。

 2023年秋ごろには「Seablip」のαテスト版リリースを見込んでいるというソッリ氏だが,そういう事情から本作のプレイアブルデモの展示が行われる機会はそうそうになさそうだ。東京ゲームショウに参加するという人であれば,このチャンスを逃さず今のうちにチェックしておくのもいいかも知れない。


「Seablip」公式サイト

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