企画記事
海外で売れに売れまくっているスマホゲーム5作品を紹介。こう見えても2022年の収益合計は20億ドル以上!
連載読者なら分かっていただけると思うが,日本と海外では売れるスマホゲームの傾向が大きく違っている。もともと日本のゲーム市場は海外と一線を画しているし,昔は“洋ゲー”というだけで敬遠する人も多かったことを覚えている歴戦のゲーマーもいるだろう。スマホゲームが主流になった現在においても,海外ゲームを遊ぶことになんとなく抵抗感を抱く人は少なからずいるようだ。
「フィッシュダム」 |
「コインマスター」 |
「トップウォー」 |
とはいえ,海外のセルラン上位に来るタイトルのなかには,日本語にローカライズされているものも多く,その気にさえなればダウンロードしてすぐに楽しめる環境が整っている。また,現地のプレイヤーに深く刺さる“何か”があるから売れているわけで,生粋のゲーマーなら国が違うからといって敬遠しなくてもいいだろう。
そこで今回は,昨年における全世界のセールスランキング(※関連記事)で上位に来たタイトルのなかから,5作品をピックアップして紹介しよう。これらの2022年における収益合計は20億ドルを突破しており,人気の高さは折り紙付きだ。しばらくプレイしてみて文句無しに面白いか,あるいは,どこかしら注目すべき部分があると感じた作品だけを集めたので,ぜひこの機会に触れてみてほしい。
「パズル&サバイバル」 |
「エンパイア&パズル」 |
「フィッシュダム」
※2022年のセルランは世界26位
「フィッシュダム」(iOS / Android)は,マッチ3パズルをこなしながら,自分だけのアクアリウム(水族館)を作るゲームである。
念のためマッチ3パズルについても説明しておくと,隣接したブロックの位置を入れ替えて,同じ色のブロックを3つ以上並べて消去するというゲームである。パズドラやツムツムのようなものをイメージすれば,だいたい合っているだろう。
各ステージでは消去すべきブロックが示されており,決められた手数内で達成することがゲームの目的となる。パズルゲームとしての難度はそれほど高くはなく,割と適当にプレイしていても,あれよあれよと連鎖がつながって,なんとなくクリアできてしまうことも多い。
4つ以上のブロックをまとめて消去すると,さまざまなお助けアイテムが出現するのだが,これを使用したときの画面エフェクトがド派手で爽快感もバツグン。お気軽に遊んでいるだけなのに,まるでスーパープレイを成し遂げたような気分にさせられるのだ。
ステージを進めていくと,さまざまなギミックが登場し,パズルゲームとしての手応えも増してはくるが,ゲームをコツコツ進めることで任意のお助けアイテムが入手できるので,極端につまづくようなことはない。
そうしてマッチ3パズルを通じて集めたポイントと引き替えに,アクアリウムを泳ぐ魚や,設置するオブジェクトを入手できる。画面も賑やかになり,達成感も十分に得られるわけだ。程よい手応えのパズルと,アクアリウムの鑑賞を同時に楽しめる,万人向けという言葉がぴったりのスマホゲームである。
「フィッシュダム」ダウンロードページ
「フィッシュダム」ダウンロードページ
「コインマスター」
※2022年のセルランは世界6位
「コインマスター」(iOS / Android)は,他のプレイヤーの拠点から強奪したコインで,自拠点をひたすら強化するゲームだ。
強奪と聞いて,殺伐としたPvPや,ゲームプレイの手強さを感じるかもしれないが,実際にプレイヤーが行う操作はスロットを回すだけである。スロットの役に応じて,そこから先はフルオート。PvPのスリリングさを,これ以上ないほど手軽に味わえるわけだ。
LINEやFacebookといったSNSとのアカウント連動も行え,操作の手軽さも相まって,ツムツムやポコポコのような「LINEゲーム」のイメージがしっくりくる。見知ったプレイヤーから強奪したときの“してやったり感”は,なかなかのものだ。
ログインしていない間に,他のプレイヤーからコインを強奪される危険もあるのだが,このリスクはスロットの役の“シールド”をあらかじめ獲得しておけば防げる。ただし,シールドは最多で3枚しかストックできないため,長期間ログインしないでいると,いずれは強奪され放題となってしまう。
そうならないように,こまめにログインしてスロットを回し続けることが,唯一にして最大のコツである。見てくれや操作とは裏腹に,ライトゲーマーがうっかり手を出すと思いのほかハマってしまいそうなゲームだ。
「コインマスター」ダウンロードページ
「コインマスター」ダウンロードページ
「トップウォー」
※2022年のセルランは世界28位
「トップウォー」(iOS / Android)は,陸海空の軍隊を育成するストラテジーゲームである。
バトルはフルオートかつスキップ可能で,プレイヤーが戦術や操作テクニックを発揮するような要素は一切無い。しかも一般的なストラテジーでは長時間を要する施設の建築/アップグレードやユニットのアップグレードも,同じものを“絵合わせ”で重ねることで瞬時に完了する仕様となっている。
実際のゲームプレイでは,同じ施設やユニットを数十単位で作成し,一気にアップグレードを行う。そのほかには,UIに示されている,細々とした報酬を貰える“赤い点”を探し,それをひたすらタップするという古典的な展開だ。
こだわりの強いゲーマーにとって,重ね合わせによるアップグレードなどは,ゲームとしてデタラメだと感じられるかもしれない。だが,頭の中をからっぽにして延々と作業を繰り返していると,その行為自体に快感を覚えるようになるのだ。
端から見る限りだと,いったい何が面白くてやっているのかさっぱり理解できないかもしれないが,当人にとってはいつまでも続けてしまう奇妙な魅力がある。個人的には「クッキークリッカー」に通じるものを感じたが,それとは別に,「ゲームの面白さってなんだろう?」と割と真剣に考えさせられるタイトルだ。
「トップウォー」ダウンロードページ
「トップウォー」ダウンロードページ
「パズルサバイバル」
※2022年のセルランは世界20位
「パズルサバイバル」(iOS / Android)は,マッチ3パズルとストラテジーを融合した,ちょっと珍しいゲームである。
紹介済みの「フィッシュダム」は,マッチ3パズル自体がゲームの目的だったが,パズルサバイバルでは,これを利用して敵と戦う。マッチを作ってブロックを消去させると,そこから上方向に攻撃が行われ,それと同列にいる敵にダメージを与えられるというシステムだ。
プレイヤーは5人編成のチームで挑み,各キャラに対応した色のブロックを消すことで,ゲージを溜めてアクティブスキルが使える。一方で敵の左下には,攻撃を開始するまでのターン数が示されており,これがゼロになると強烈な一撃を食らってしまう。単にブロックを消すのではなく,優先するべきブロックや倒すべき敵を考えるという戦術性がたっぷりと盛り込まれているのだ。
プレイヤーの拠点作りに関しては,昔ながらのスマホ向けストラテジーのそれを踏襲している。時短アイテムを使いながら拠点をアップグレードして,各キャラを強化し,更なるマッチ3パズルへと挑むわけだ。
世界観は定番のポストアポカリプスで,「またかよ」と思うかもしれないが,実はこう見えて隅々まで丁寧に作られている。コンテンツのバリエーションも広く,ゲームバランスも取れており,しかも無課金でもストレス無く遊べる。個人的にもかなりオススメの作品だ。
「パズル&サバイバル」ダウンロードページ
「パズル&サバイバル」ダウンロードページ
エンパイア&パズル
※2022年のセルランは世界38位
「エンパイア&パズル」(iOS / Android)は,マッチ3パズルを行いながら自らの帝国を築き上げるストラテジーゲームである。
ファンタジーの世界観が採用されているが,ゲームとしての構造や展開は,上で紹介した「パズルサバイバル」に近しいものとなっている。ただし,こちらの難度は全体的にハード寄りだ。何も考えずに進めるとメインシナリオの序盤でつまづくし,ユニットを育成するための素材集めにも難儀する。もちろん,ちょっとログインしないでいると,他プレイヤーからもガンガン強奪される。
しかし難度が高いということは,効率的に進めるノウハウが数多くあるということもである。高いハードルを乗り越える楽しさや,ゲームとしてのプロセスを重視するようなコアゲーマーなら,かなりの手応えがあるだろう。パズルサバイバルの遊びやすさに対し,“ヌルい”と感じるような人には特に向いている。
マッチ3パズルとストラテジーという組み合わせには面食らうかもしれないが,上で紹介した「パズルサバイバル」と共に,世界では定番ジャンルとなっている。国内のセルランでも頭角を表しつつあるので,未経験の人はこの機会にぜひチャレンジしてほしい。
「エンパイア&パズル」ダウンロードページ
「エンパイア&パズル」ダウンロードページ
- 関連タイトル:
フィッシュダム
- 関連タイトル:
フィッシュダム
- 関連タイトル:
コインマスター
- 関連タイトル:
コインマスター
- 関連タイトル:
トップウォー
- 関連タイトル:
トップウォー
- 関連タイトル:
パズル&サバイバル
- 関連タイトル:
パズル&サバイバル
- 関連タイトル:
エンパイア&パズル
- 関連タイトル:
エンパイア&パズル
- この記事のURL:
キーワード
(C)2013 Playrix
(C)Moon Active
(C)2020 Rivergame Limited .All rights reserved.
(C)37GAMES
(C)2023 Small Giant Games Inc.