プレイレポート
[プレイレポ]ヨコオタロウ氏が描く「404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-」の世界。悪の企業“セガ”によって歪められた世界を正せ
ゲームの鍵を握るのは「レジェンドIP」と呼ばれる名作ゲームたちに自我を持たせた「キャスト」という美少女キャラクターだ。セガによって操られ電脳世界で暗躍する彼女たちを浄化し,世界を正しい方向へ導いていくことが物語の主軸となっている。
今年2月の発表以降,ゲームの情報は少しずつ明かされているものの,本作の謎はまだ多い。今回4Gamerでは,そんな「404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-」を先行プレイする機会を得た。ストーリー部分にはあまり触れられないが,ゲームのプレイフィールやシステム部分についてレポートする。
「404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-」公式サイト
自我を持ったゲーム「キャスト」たちが電脳世界で戦う“シューティングライクRPG”が展開
本作の世界におけるセガは,インフラからエンタメまであらゆる分野を掌握し,世界の頂点に君臨する企業だ。主人公となるプレイヤーは,ある出来事をきっかけにナビゲーターの「リボン」と出会い,セガの社員に扮してその内部へと潜入,電脳世界で暗躍する「キャスト」達との戦いに挑んでいくことになる。
キャストとは,ゲームに自我を与えた存在であり,現実を改変する特殊な力を持っている。彼女たちはセガに洗脳され,ライトサイドの「アノード」からダークサイドの「カソード」へと書き換えられており,世界の歴史や常識をセガの都合のいいように歪めるため,その力が悪用されている。
プレイヤーはリボンのサポートのもと,電脳空間でカソード化したキャストと戦い,彼女達をアノード化して,歪められた世界を正しい方向へと導いていくのである。
ゲーム画面はモノトーンを主体としたシックなイメージ。それにより,キャストのルックスや登場ゲームのロゴなどが映えている。また,ムービーや特定のシーンで表示される情景が実写をベースにしているのも,ゲームの現実感を高めている。
本作では“シューティングライクRPG”と銘打たれたバトルシステムのもと,電脳空間でのカソード化されたキャストと彼女達が繰り出す敵と戦っていく。プレイヤーが操作するキャラクターもキャストであり,最大5人のパーティを編成して,先頭のキャストをメインキャラクターとして戦う仕組みだ。
戦闘では,3D空間の周囲に現れる敵を撃ち落としていく。ショットは撃つのも狙うのもオートで行われ,敵をタップすることで任意の対象を攻撃することもできる。移動できるのはキャストの周囲に四角く表示された範囲のみという制限もあるが,基本的には「シューティング」のジャンルに則ったシステムだ。
敵の攻撃方法は,周囲に無数の弾を撒き散らすいわゆる「弾幕」スタイルだが,倒した敵の弾が一定時間で消える場合もあり,移動範囲が決まっていることを考慮した独自のバランスとなっている。
キャストはHPなどの基本ステータスや,スキルなどに加え,4種類の「ロール」と5種類の「属性」を持っている。
ロールは耐久力の高い「タンク」,攻撃力が高い「アタッカー」,回復役の「ヒーラー」,味方の強化や敵の弱体化を行う「サポーター」がある。属性は敵味方に設定されており,両者の相性に影響する。
ロールや属性相性を考慮したパーティ編成はRPG的であり,挑むクエストの内容によって編成を変えていくのが攻略の定石となるだろう。もちろん,バトルを経てキャストのレベルが上がったり,入手したアイテムで強化したりと,基本的なRPG要素も押さえている。
仲間となるキャストは主にガチャで入手できるが,アノードだけでなく,カソードがいるのも面白いところだ。同じキャストでも性能はもちろん,ルックスや性格なども異なっており,キャラクター収集も楽しいものとなるだろう。ただし,一部のモードでは同じキャストのアノードとカソードを同時に編成することはできない。
なお,シューティングライクと聞いて苦手意識を持つ人がいるかもしれないが,本作は体力制なので,一般的なシューティングのように一撃でやられてしまうことはない。キャストの体力を回復したり,ゲージを溜めて必殺技を発動したりと,バトルを有利に進める選択肢もある。
さらに,バトルでは操作をAIに任せてプレイすることも可能だ。オート機能にはバトルのすべてをAIに任せる「FULL」と,移動のみ任せてプレイヤーは攻撃対象の選択やスキルの使用などを行う「MOVE」がある。
画面左下の「AUTO」アイコンでいつでもオンオフを切り替えられ,さらにオート中でも操作はできるので,シューティングが苦手という人はもちろん,プレイスタイルによって一部をAIに任せる遊び方もできる。
なお,クエストには「推奨戦力」の数値が設定されていて,編成したパーティの戦力と比較することで,相対的な難度を知ることができる。所有キャラクターの戦力が整ってから挑むのも,勝利のポイントとなるだろう。
レジェンドIPをモチーフとした魅力あふれるキャスト達。アノードとカソードの2面性の魅力も
ここで本作の主役ともいえるキャストたちに注目してみよう。キャストは,ゲームに自我を与えた美少女キャラクターであり,そのルックスは元となるゲームを知っているとピンとくる意匠が見られ,推しのポイントにもなるだろう。登場タイトルを知っている世代としては,彼女達がバトル時に使用するスキルの名前にはニヤリとさせられた。
もし元となった作品を知らなかったとしても,ゆーげん氏がデザインするキャラクターたちはどれも魅力的で,きっとお気に入りのキャラクターが見つかるだろう。なお,キャストたちはクエストだけでなく,プレイヤーの拠点となるルームにホログラムとして登場させることも可能だ。
また,キャストには,元となるゲームの内容に準じた本作ならではの「シナリオ」が添えられており,彼女たちのバックボーンを知ることもできる。
現在,キャストのモチーフとなる具体的なタイトルや,数の詳細は明かされていないが,サービス開始時点でかなりの種類のキャストが登場予定で,さらにセガ以外のゲームメーカーのレジェントIPも登場予定とのこと。もちろん,他社のキャストもメインシナリオにも関わってくるようなので,そちらにも注目しておきたい
ヨコオタロウ氏のセンスが色濃く反映された世界観やゲームデザイン
本作には,セガが敵の企業として世界を牛耳っているという設定や,それに基づくキャスト達の個性的なバックボーン,そしてシューティングを主体としたゲームシステムなど,ヨコオタロウ氏の作風が色濃く反映されている。
レジェンドIPをモチーフとしたキャスト達は,作品へのリスペクトを込めつつも,それぞれがこの世界観に上手く取り込まれ,個性的なキャラクターとなっている。ちょっと高飛車な「アウトラン」や,お金に固執する「ファンタジーゾーン」,上下関係に厳格な体育会系の「バーチャファイター」など,元となるゲームのイメージはなんとなく受け継いでいる点や,アノードとカソードで性格が異なるのも見どころだ。
今回の先行プレイで筆者に刺さったのは,ゲームのサウンドだ。特に,キャストに絡む重要なBGMには,聞き覚えのあるフレーズや効果音が使われていて,プレイしていると「おっ!?」と思うことが多かった。本作をプレイする際には,重要なシーンがありそうなクエストではぜひサウンドを聴ける環境でプレイしてほしい。
セガがヨコオタロウ氏,ゆーげん氏と組んで,レジェンドIPを用いた新たな可能性を追求したこの「404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-」は,この春サービス開始予定だ。基本プレイ無料のタイトルなので,まずは遊んでみて,悪の企業“セガ”へ立ち向かってみてほしい。
「404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-」公式サイト
「404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-」ダウンロードページ
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