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カンフーパンクと呼ばれる「Phantom Blade Zero」は,アクションシーンが映画的でとにかく魅せる。独特な世界観が光る野心作
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印刷2024/06/09 20:32

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カンフーパンクと呼ばれる「Phantom Blade Zero」は,アクションシーンが映画的でとにかく魅せる。独特な世界観が光る野心作

 S-Gameが発売を予定している「Phantom Blade Zero」PC / PS5)が,2024年6月8日から10日までロサンゼルスで開催されている「Summer Game Fest Play Days」にプレイアブル出展されている。

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 アクションゲーム「Phantom Blade Zero」の世界は“ファントムワールド”と呼ばれ,昔の中国を思わせる建築物と,錆びついた工業施設が共存する不思議な場所。そして同社は,その世界観を“カンフーパンク”と呼んでいる。

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 主人公は,「The Order」と呼ばれる組織のエリート暗殺者「ソウル」だ。彼は,組織トップ暗殺の濡れ衣を着せられ瀕死の重傷を負うが,謎の治療師に命を救われる。しかし,そのままでは66日後に死んでしまうため,限られた時間の中で仇敵への復讐を果たすべく,ファントムワールドを駆け巡ることになる。

 本作最大の魅力は,その研ぎ澄まされたアクション性にある。ソウルは,剣や槍などさまざまな武器を駆使して敵と戦うのだが,タイミングよくガードやパリィ,回避を決めることで,より効果的に立ち回れる。

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 今回プレイしたバージョンでは,両手持ちの長剣と,両手に剣を持つスタイルを試せた。なお製品版では,さらに多くの武器が用意され,プレイヤーは自分のプレイスタイルに合わせて武器をカスタマイズし,自身に合った戦い方を編み出せるという。

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 また,「ファントムエッジ」と呼ばれる補助武器も,戦略の幅を広げてくれる重要な要素だ。弓で遠距離の敵を狙い撃ちしたり,虎型の砲で敵を吹き飛ばしたりと,近接武器とは違ったアプローチで敵を攻撃できる。状況に応じて使い分けることで,より効率的かつスタイリッシュに戦闘を進められるだろう。

 そして,本作のバトルシステムに深みをもたらす要素が,「ゴーストステップ」と呼ばれるディフェンス&カウンターメカニックだ。ゴーストステップは,敵の特定の攻撃を完璧なタイミングでパリィするか,ギリギリのタイミングで回避すると発動する。

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 敵は通常攻撃のほかに,攻撃前に赤く光る「レッドアタック」と,青く光る「ブルーアタック」と呼ばれる攻撃をしてくる。レッドアタックは,プレイヤーのブロックを無効化する強力な一撃だが,直撃する直前,ギリギリのタイミングで回避するとゴーストステップが発動する。
 ブルーアタックは,そのままブロックするとプレイヤーキャラクターのスタミナが大きく奪われてしまう。こちらは,パリィすることでゴーストステップが発動する。

 ゴーストステップが発動すると,敵の攻撃をかわしながら反撃が可能に。こちらの攻撃が決まれば,敵に大ダメージを与えられる。また発動すると,必殺技ゲージの回復速度が上がるというメリットもある。戦闘を有利に進めるためにも狙いたいテクニックだ。
 だが,パリィや回避のタイミングは非常にシビアなため,ゴーストステップを狙うにはプレイヤーの高い技術と集中力が求められる。今回は初めてのプレイということもあって難しく感じたが,敵の動きをよく見て攻撃パターンを掴んでいくことで,ある程度は狙って発動できるようになった。

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 武器ごとに用意された必殺技も見逃せない。ゲージを消費することで放てる一撃は,大迫力の演出とともに敵に大ダメージを与えられる。ゴーストステップと必殺技を効果的に組み合わせることで,映画のようなスタイリッシュなアクションシーンが生まれるので,危険を承知で狙いたくなってしまう。上手い人のプレイは,配信映えもしそうだ。

 敵のボスには,遠距離攻撃や範囲攻撃など,多彩な攻撃パターンが用意されている。そのためとっさのパリィや,柱を利用した立体的な回避など,シーンに合わせた動きをとりながら戦う必要がある。
 レッドアタックやブルーアタックも確実に見極めていかないと,ゴーストステップも決められず苦戦必至に。ただ,こちらもパターンを覚えてくると魅せるプレイも可能になってくるので,理不尽な難度というわけでもない。

 本作は,マップのレベルデザインも秀逸だ。フィールドは,上下左右に複雑に入り組んだ3D構造をしており,いたるところに隠し通路や宝箱が散りばめられている。壁走りといったアクション要素を駆使することで,さまざまな場所の探索も楽しめるだろう。もっとも,今回のプレイでは戦いに必死で,あまり探索は楽しめなかったが……。

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 「Phantom Blade Zero」は,戦闘の完成度が高いだけでなく,隅々まで作り込まれたビジュアルや映画的な演出に驚かされる。芸術性と娯楽性を高いレベルで両立している作品と言えるだろう。
 Unreal Engine 5で描かれるグラフィックスは美しく,シームレスでシネマティックな体験が約束されている。カンフーパンクと呼ばれる独特な世界観も,本作の個性を際立たせている。

この手のアクションはどこか似たようなものが多く,食傷気味だったが,野心作ともいえる本作の完成が待ち遠しい。2024年の東京ゲームショウにもプレイアブル出展されるということなので,興味を持った人はぜひ体験してほしい。


「Phantom Blade Zero」公式サイト

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