プレイレポート
[プレイレポ]60人が入り乱れる大混戦レース。「Stampede: Racing Royale」は2つのゲームのいいとこ取りだった
Steamの「Stampede: Racing Royale」ストアページ
Hollywood氏は,Stampede: Racing Royaleの説明を求めた筆者に開口一番,「Mario Kart mixes with Fall Guys(マリオカートがFall Guysと混ざった)」と,わりと見たままの印象どおりのひと言でまとめてきた。このひと言で多くの人は本作の8割ぐらいを理解できているだろう。というわけで,残りの2割部分を説明する。
本作は60人が同時に同じコース内でレースをするというゲームだ。マリオカートと説明されたが,レース中にコース内に出現するさまざまなアイテムを駆使しつつ,ゴールを目指す。2周目からは下位20位までが足切りされ,3周した時点で1位だった人が優勝だ。
さすがに60人が同時に走り出すので,コースの幅はかなり広い。全員が横一線に並べるほどではないが,ギュウギュウになって押し合いになるほどでもないといったイメージだ。とはいえ,やっぱり人数が多いので,カート同士がぶつかり合うことはそれなりに多い。特に1周目は60人いるので,かなり適当にアイテムを使っても誰かを邪魔できる。もっとも,上位を狙おうと思うと,それなりに考えて使わないといけないだろうが。そして,この序盤のワチャワチャした感じは,確かにFall Guysだ。いくらレースゲームがうまくても,もらい事故なども多く,なかなか思い通りにはならない。
また,実際に遊んでみないと分からないことだが,カートの挙動がとにかく気持ちいいのだ。ハンドルを切ったときのレスポンスもよく,コーナーも気持ちよく曲がれる。そしてなにより,他人のカートにぶつかったときの感触がなんともいえず,心地よい。こういった手触りみたいな部分は,見た目だけマネをしてもなかなか実現できないが,本作はゲームの基本部分がよくできているのである。
開発元のSumo Lemmingtonは,セガが発売したソニックのレースゲームや,Codemastersが手がけていた時代のF1シリーズなどの開発を担当してきたSumo Digitalの新スタジオだ。Sumo Lemmingtonにもレースゲームの経験豊富な人材が集まっており,そのノウハウを駆使して本作を作っているのだという。ゲームの基本部分がよくできているのは,そういった部分も影響しているのだろう。
さて本作には,「Stampede Battles」と呼ばれるモードも用意されている。これもだいたい想像どおりだと思うが,一応説明しておくと,コース内にあるアイテムを使ってほかのプレイヤーと戦い,ポイントを稼ぎ,時間終了時点でポイントがもっとも高い人が勝ちとなる。こちらは通常のレースモードよりも狭いコースで戦うことになるので,常に敵に囲まれているというイメージだ。どこからともなく何かを投げつけられたり,ぶつかられたりする。レース以上にごちゃごちゃとしたなかでの乱戦となり,細かいことを考えずに楽しめる。
本作は基本プレイ無料のサービスを予定しているが,有料のアイテムに用意されるものは,見た目を変えるものだけということで,どのプレイヤーも平等に対戦を楽しめるだろう。
年内にアーリーアクセスの開始を目指して開発中ということで,夏にはテストを実施する予定だという。「マリオカートとFall Guysを掛け合わせたらどんな感じ?」と気になる人は遊べるようになるのを楽しみにしていよう。
「Stampede: Racing Royale」公式サイト
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