インタビュー
[インタビュー]ゲームで彼女を作る最先端「制服カノジョ」。前田佳織里さん,橘 杏咲さん,小坂井祐莉絵さんがSNS恋愛を演じる
セイカノ(略称)の魅力は,下記のように。
★制服×SNS×ときどきタッチ×リアルなデート=新時代恋愛
こうした新たな解を導き出そうとする方程式にある。
作中では「学校生活」や「スマホのSNS」で3人の制服女子たちと仲良くなり,いずれは「理想的なデート体験」をしていく。
ヒロインの学年は下級生,同級生,上級生とフルセットだ。
要素だけ並べると,一昔前にラブをプラスしすぎて多くの男性を恋煩いに陥れた,バーチャル恋愛処方箋の存在を思い出す。ただ,ゲーム内容的には“難しいことなくカノジョとふれ合う恋愛ADV”だとか。
まあ,開発の意気込みとしても「恋愛ゲーム全盛期に名作たちが宿していたような魅力を,今また届けたい」というものらしいので。
狙っていることは,ああした作品と同じと言っていいだろう。
そして先日,タイトル発表番組「SEIKANO TV」の収録現場で,ヒロイン「許斐ゆい」役の前田佳織里さん,「玉依ひまり」役の橘 杏咲さん,「八尋実桜」役の小坂井祐莉絵さんにインタビューしてきた。
新時代の恋愛アイコンになるかもしれない少女らを演じることに,3人のキャストはどのような心境を抱いているのか。
当人らの女子高生時代の思い出も添えつつ,迫っていこう。
そ・の・ま・え・に「制服カノジョ」の説明!
その前にゲーム内容を簡単に伝えておく。まずは世界観だが。
青春終わった状態の高校2年生のあなた(主人公)が,福岡に引っ越すと「まわりに美人しかいないんだが!?!?」な状況に陥り,今あなたが想像しているような展開になっていく。物語の立ち上がりに隙はない。
ビジュアル面もゾーニングのギリギリのラインを攻めたような印象で,オリジナルIPにかけるエンターグラムの本気が見て取れる。
カノジョたちとは,昼は学校で会い,夜はSNSでつながり,休日は一緒にデートする。これらの過程の密度については現状不明だ。
作中の舞台地は“地方都市ノベルゲーム聖地化計画”を推進する福岡県・福岡市で,複数の団体が撮影協力に応じているという。
とりあえずは福岡推しだ。
ゲームシステムの要であるSNSは,以下の2種。
・いいね! ができる「コンスタグラム」
・返信が選べる「LIME」
作中ではこのコンスタとライムを使い分ける。こうした手段にどれだけ親近感を持てるかは人それぞれ,あるいは世代それぞれかもしれないが,ゲームをはじめればどうせすぐに沼に落ちるだろう。
また,困っているカノジョを手助けする「スキンシップタイム」で,こちらが困りそうなタッチを実行することもできる。さらに特定のヒロインには「謎解き・クイズ」で頭の体操を促されるそうだ。
ゲームにおける恋愛ジャンルのアプローチは普遍的かつ多種多様だが,こうした疑似体験型の事例は少ない。いや,正しくはいくつもあったが,“認知されるレベルまで到達したもの”は少ない。
そんななかセイカノは,どこまでリアルを追求し,どこまで夢を,現実を,我々に見せるのか。来年はついに新時代だろうか?
といったところで,ここからはキャストの前田佳織里さん,橘 杏咲さん,小坂井祐莉絵さんへのインタビューに移っていこう。
セイカノも3人の関係も,はじまったばかり
4Gamer:
まずはお三方,セイカノ出演のきっかけを教えてください。
前田佳織里さん(以下,前田さん):
私はありがたいことに,「許斐ゆい役をお願いします」とオファーをいただきました。それから企画も動き出したようなので,こんなに光栄なキャスティングはないと思っています。ゆいちゃんを任せられたからには,セイカノのことを一生懸命盛り上げていきたいです。
それと私事ですが,私は昨年,出身地の福岡県・北九州市から「北九州市観光大使」に任命していただけました。セイカノは福岡の街並みを再現した作品なので,今の私だからこそできる力添えもありそうだなと,福岡の盛り上げ役としても今からワクワクしています。
ゆいちゃん役の打診と観光大使の就任は,偶然の巡り合わせでしたが,本当にありがたいことだと思っています。
橘 杏咲さん(以下,橘さん):
私は最初,事務所のマネージャーさんにセイカノのことを教えてもらって,「玉依ひまり」役のオーディションがあると知りました。それでやってみたいって思い,チャレンジしたのがはじまりです。
小坂井祐莉絵さん(以下,小坂井さん):
私もオーディションでした。普段の声優活動ではカワイイ系のキャラクターを演じる機会が多いのですが,今回はお姉さん系の「八尋実桜」を演じさせていただくとあって,いろいろ気合が入っています。
前田佳織里さん |
橘 杏咲さん |
小坂井祐莉絵さん |
4Gamer:
それぞれのヒロインの印象はいかがでしょう。
まずは前田さん演じる,「許斐ゆい」から。
前田さん:
ゆいちゃんは元気で明るい高校2年生で,主人公の同級生です。
彼女は趣味がけっこう意外で,FPSのゲームだったり,ネタバレなのでまだ言えないアンナコトが好きだったりと,私との共通点も多いんです。この子とならたくさん話せそうだなーって思います。
ゲーム好きという一面に親近感を覚える人は多そうですし,物語でも最初は身近な友達だけど,だんだんドキドキさせられるようになっていく。そんな絶妙な距離感を楽しませてくれます。
4Gamer:
その,前田さんとの共通点というのは?
前田さん:
おそらく設定を寄せてくださったのかなと思いますが,趣味がほぼ同じなんですよね。FPSがすごい好きだったりとか。
それに,ゆいちゃんは人に積極的に話しかけられる子なのですが,私も人見知りしないほうなので,そういうところが似てるかなって。
でも,ゆいちゃんはいろいろと理想的な女の子なので,私が持っていないものもたくさん持っています。例えばそう,女子力とか。
4Gamer:
いやいや,そんなことは。
前田さん:
いやいや,もうぜんぜん。ゆいちゃんは料理もできる子なんですけど,私は最近もうずっとUber Eatsばっかりですし……。
もはや,これからガンバリマス! って感じです(笑)。
橘さん:
私はゆいさんみたいな子がいたら,一番好きになっちゃいそうです。明るいしクラスの中心だし,しっかりしてるし,周りと違ってて好きってゆうか,モテる学級委員長ってゆうか……ちょっと語彙力が(笑)。
とにかく,めちゃモテ委員長って感じで好きです!
小坂井さん:
ゆいちゃんみたいな子がいたら,みんなカワイイって言うよねー。透明感あふれる黒髪美人さんだし,元気で面白いけど,女の子らしい一面もあったりして。すごくかわいい。まさに理想の美少女。
4Gamer:
ちなみに,セイカノの主人公は「九州に引っ越したら周りに美少女しかいないんだが」からスタートするとのことですが,前田さんは学生時代,クラスにやってきた転校生とも仲良くなれるほうでしたか。
前田さん:
うーん。すごく仲良くなった子はいましたが,やっぱり席次第だったのかも。学校って,席が遠かったらそれだけで話す機会がなくなるとか,そういうのあるじゃないですか? とくに私の場合,地域のマンモス校で,1クラス30人とか人数も多かったので。
ただ,小学3年生のときに転校してきたその子とは,隣の席でたくさん話しました。それにその子,親御さんがいわゆる転勤族で転校し慣れていて,教室での世渡りがうまいことうまいこと。
最初の自己紹介だけで,クラスの誰よりもしっかりしてるなーって思ったくらいですし,普通に人として尊敬していました。
4Gamer:
主人公の転校生ムーブのハードルが上がりますね。
続いて橘さん演じる,「玉依ひまり」はどうでしょう。
橘さん:
ひまりの第一印象は,ゆるふわで現代的な下級生というイメージでしたが,今はもう変わった子。すごく変わった子です。ひまりはいろんな表情を持っていて,つかみどころがない子なんですよ。
あっ,もちろんイイ意味で(笑)。
小坂井さん:
ひまりって全然つかめないよね(笑)。
ほんと,いい意味でキャラクターチックなコミカルさだし,実際にひまりみたいな子がリアルにいるとしたら,すごく面白そう。私もリアルだと後輩や年下の女子と仲良くなりがちだから,一緒に高校生活を送ってみたいって思っちゃう。むちゃくちゃ人間観察しちゃいそう。
マスコットキャラクターかな? 宇宙人かな? みたいな。
前田さん:
宇宙人は言いすぎじゃない(笑)?
橘さん:
いやでも,つかめないのはほんとそうです。属性モリモリですし!
前田さん:
私的には,つい世話を焼きたくなる,構いたくなる子かなあ。そういうオーラを持ってる後輩ポジションって感じがする。
思わず手を貸したくなるし,みんなして助けてあげたくなるみたいな。目が離せない子って,まさにこういう感じなんだろうね。
4Gamer:
事前資料では,脱力マイペースな妹的存在とのことですが。
口癖や演技についてはどうでしたか。
橘さん:
ひまりはネットミーム的な口調も使いこなす子なので,ときには語尾が「なんとかしようず」だったり,話し方のクセも多いです。
だから私,初収録のときは気合を入れて“橘 杏咲なりのひまり像”をゴリゴリに作っていったんですよね。そしたら最初のテストで「もうちょっとナチュラルな橘さんでお願いします」と言われまして。
そこから自分で考えたひまり像をいったん捨てて,自分らしい素のままで演じていったら,今のひまりになりました。
4Gamer:
となると前田さんの例のように,橘さんもキャラと似ていたり?
橘さん:
そうですねえ。そこはオーディションを受けたときから思っていたのですが,ひまりと私ってけっこう似てるところがあります。
私も気分屋で,ちょっと落ち込んでも1分後には「まあいっか」となれてしまうので,ひまりのことも身近に感じられます。
4Gamer:
セイカノはそうした少女たちとの“理想のデート”を楽しめるようですが,高校を卒業したばかりだという橘さんの理想のプランは。
橘さん:
それで言うと,私はミュージカルが大好きなので,一緒に観劇に行ってくれたり,そのあとカフェで「あの俳優さんカッコよかったね!」って話したりしてくれる人がいれば,とっても理想的です!
4Gamer:
同じ趣味の同性のほうが理想をかなえやすそうな(笑)。
ちなみに舞台役者って,TVや映画の俳優とはまた違う,見にいかないと見られない顔ぶれといった側面もありますよね? その点,公演の演目とはまた別に,役者推しで見にいったりもするタイプでしょうか。
橘さん:
そうです! 役者推しでめっちゃ行きます!
同じ公演でも二人一役のダブルキャストのときは2回行ったりもしますし,1人で京都まで遠征しにいったりとかもしました。
4Gamer:
ああ,本物の強火のやり口の。
ついでに,ゲームの舞台地の福岡に行ったことは。
橘さん:
ないんですよね。ないんですけど,お母さんが福岡に行ったときの感想を聞いたら「住みたい」って言っていたので,憧れはあります。
おいしいものもいっぱいあるって聞きますし。
前田さん:
あるよ〜。
4Gamer:
ここにいる大人たちがいつか連れていくことでしょう。
次に小坂井さん演じる,「八尋実桜」はいかがですか。
小坂井さん:
実桜(みお)さんは,大人っぽくて面倒見のいい高校3年生ですが,主人公のことをからかったりもする,人気モデルの小悪魔的な先輩です。ついでにコスプレ好きの趣味を周囲に隠しています。
ただ,演じるに連れて「やっぱ高校生なんだなあ」って思う,等身大の弱さも見えてきました。たぶん皆さんも,完璧なお姉さんの印象から入って,そのうち守ってあげたい女の子に変わるはずです。
4Gamer:
ギャップのある姉さん枠だと。
小坂井さん:
ほんと「こんな先輩いたらいいなー」って思える子です!
ちなみに私も後輩と気軽に話すほうで,ついさっき初めましてだった橘さんにも,さっそく10代に人気のアプリを教えてもらっちゃいました。実桜さんみたいにカリスマな感じじゃないですが(笑)。
それに後輩とも友達みたくなりすぎちゃうところがあるので,そこは「もっと先輩らしくしなくちゃ」と反省するときがたまにあります。でもまあ,そういうところも含めて実桜さんと近いのかな。
前田さん:
私にとって実桜さんは高嶺の花かなー。モデルとして華々しく活躍してるのに,めちゃくちゃ気さくで面倒見までいいし。
だから,ゆいちゃんたちには見せない,主人公にだけ見せる甘えたがりとかあったら,めっちゃくちゃカワイイんだろうなって。
もうね。ユーザーとして実桜さんの素顔が楽しみすぎるの。
橘さん:
前田さんのおっしゃるとおり,実桜先輩は優しいお姉さんで,まさに高嶺の花って感じですよねー。なのに主人公にしか見せないカワイイ顔もあるみたいなので,萌えです。ギャップ萌えです。
4Gamer:
小坂井さんは,女子高生を演じるうえでの心構えはありますか。
小坂井さん:
私は役者として,これまで女子高生を演じさせていただくことが多かったので,ちょっと怖いと思われるかもですが……近くで女子高生が会話していると,クセで聞き耳を立てちゃうんですよね。
今はなにが流行なのか。どんな口調なのか。スカートの長さはどれくらいなのかも見ちゃったりして。もう職業病になってて(笑)。
そういう日々の情報と,自分の昔の記憶と,セイカノから感じる高校生活への想像で,役の空気感を突き詰めていきました。
4Gamer:
例えば,自分の過去も含めて,環境などは人それぞれだとしても,女子高生時代特有の感覚みたいなものってあると思いますか。
小坂井さん:
ありますあります。私は高校生のころにもうこのお仕事を始めていて,当時はおこづかいが月5000円だったんです。5000円。交通費とかも含めて5000円でやりくりしていたんです。友達とお洋服を買いにいくときも,コンビニでビッグサンダーを買うときも悩みに悩みましたよ。
でも,そういうお金事情やそれ以外のことも含めて,学生時代って手の届く範囲みたいなものがやっぱり限られていて。だからこそ,なにかをしたときの喜びが今よりも強く感じられたんですよね。
感受性って言い方が近いのかもしれませんが。もしも今,当時と同じうれしい出来事が訪れたとしても,あのころと今とでは受け止める感覚がまるで違っているんだろうなって,最近よく思います。
4Gamer:
中高校生のころは,歩いた範囲だけが全世界みたいなところありますものね。まあ,SNS時代を生きる子たちはまた別かもですが。
小坂井さん:
あっ,ほかにも今と昔とで明確に違うことがありました。
私,愛知県生まれなんですが,当時オーディションなどを受けるために東京まで行くのに,一番値段が安い夜行バスを調べて,2000円くらいで行っていたんですよ。新幹線なんて高貴な乗り物だったので。
でも今じゃ,夜行バスに乗ったら肩が痛くなるように(笑)。
4Gamer:
女子高生の無敵さがよく分かる事例ですね。
では“制服”の思い出はどうでしょう。改造したりとかの話で。
前田さん:
私の高校,校則がむっちゃ厳しかったんですよね。
橘さん:
私のとこもすっごい厳しかったです。
小坂井さん:
私も。名古屋でもかなり厳しいほうって言われてた。
4Gamer:
それはまた。なら,憧れの制服や着方の話なら?
前田さん:
ウチの学校,そもそも改造のしようがないワンピースタイプだったんですよ。頭髪検査も厳しいし,今じゃ騒がれそうな校則も残ってた時代でしたし。地元の北九州市だと,私立の子の制服がとってもかわいくて,堂々とスカートを折り曲げているのもうらやましかったなあ。
小坂井さん:
えー,ワンピースタイプいいじゃん。
橘さん:
よさそうですよねー。
前田さん:
いや私,ずっとセパレートのセーラー服が憧れだったからさあ。
昔から「犬夜叉」(高橋留美子原作のマンガ。出版は小学館「週刊少年サンデー」)の日暮かごめちゃんが大好きで,あの緑がかったセーラー服がずっと着たくて着たくて。もう夢だったんだよね。
それが,こうして声優になって“こんなにも”お仕事で学生服を着ることになるとは,まったく想像してなかった(笑)。
小坂井さん:
私のとこも生徒指導は厳しかったけど,髪型とセーターと靴と靴下は自由だったんだよね。メイクはダメだったけど。
だから真っ白なセーターの日は,ふわふわのヘアメイクでリボン付き靴下にしたり,一番好きな色の緑色のセーターの日は,ポニーテールとスニーカーにしたりとか,テーマを決めてコーディネートしてた。厳しい制限のなかで許されたファッションを全力で楽しむみたいな。
友達と色を示し合わせて,緑色と桃色と白色のセーターで「3色団子になろう!」とか,ワケ分からないこともやってたなー。
前田さん:
えー! いいなー!
橘さん:
私も制服自体のカスタマイズはできなかったんですが,高3とか上級生になると,スカートを短くするのは暗黙の了解でいけるようになってたので,便乗してベルトを使って短くしてました。
私の学校はセーラー服だったので,ブレザーにピンクやホワイトのパーカーを合わせる着こなしも憧れはしましたけど,でもやっぱり「制服といったらセーラーでしょ!」って結論ですねえ。
セイカノのこの衣装もすごくかわいいですし。袖がシースルーで。
4Gamer:
(関係者側を見て)この衣装はどのように制作されたのでしょう。
セイカノ関係者:
原作のデザインに忠実な衣装を目指しました。
制作工程としては,ベースの制服を用意して,それをアレンジしていった流れです。社内のメンバーたちががんばって作りました。
4Gamer:
だそうで。
橘さん:
ありがとうございます! とても気に入っています!
4Gamer:
もう一点,セイカノには“SNSを介した恋愛”という主題もあります。手段や方法はいろいろですが,SNS恋愛ってどう思いますか。
橘さん:
SNSを通じての恋愛は,一般的にはぜんぜんOKって思えるのですが,私個人はあまりうまくできそうにないかもです……。
相手の顔が見えないのもそうですし,文字だけで恋に発展するほどの人となりが見えてくるのかが,経験的にも感覚的にも分からなくて。今はまだ,個人的には向いていないかもって……(笑)。
ただ,そうですね。実際にそういう恋愛を楽しんでいる方々はいますので,簡単か困難かではなく,向き不向きの話かなと。
小坂井さん:
私の場合,例えばTwitter(現X)は自分を知ってもらえるツールとしてとてもありがたいですし,「猫みつけた」なんて気軽に発信できるんですけど,TikTokやInstagramになるともう……。
とくにインスタ。更新がめちゃめちゃヘタです。この写真にどのフィルターかける? ハッシュタグってこれでいい? そういうことを考えていたら結局投稿できず,下書きを800件もためてしまって。
なんでしょう。オシャレなものへの苦手意識ですかね(笑)。
4Gamer:
その感情の共感者も少なくなさそうで。
小坂井さん:
実桜さんはコンスタを使いこなすファッションモデルの最先端って感じですが,私はインスタで恋愛をしている自分が想像できません。
でも,相手のことをSNSで調べられて,メッセージで通じ合える現代では恋の仕方もいろいろですよね。今どきの恋愛ストーリーも日々生まれているんだろうなって思うと,ちょっとロマンチックですし。
前田さん:
それこそ昔だと,なんでしたっけ。恋文? とか。
いや古いですね。言い方が古い。えっと恋文,恋文……。
4Gamer:
……ラブレター?
前田さん:
そう。ラブレター。私が小学生のころとか,中学時代もワンチャンあったかな。当時は学校の下駄箱に手紙を入れる文化がまだありました。高校からはもうメールやLINEが当たり前になりましたけど。
でも,恋文もラブレターもメールもSNSも,ドキドキするのは一緒ですよね? LINEするとき,相手が今なにをやっているのか想像しながら文字を打ったり,どういう返信がくるのかソワソワしたり。顔が直接見えないやり取りだからこその一喜一憂ってあると思うんです。
ゲーム内でもヒロインたちとSNSで通じ合うシーンがちょこちょこ出てきますけど,それも個人的にすごい刺さってますし。
橘さん:
あー,分かりますー。
小坂井さん:
あれいいよねー。
前田さん:
うん。この子は文章だとこんなやり取りするんだ。なんとも言えない感情表現のスタンプがカワイイなあ。この言葉をこう受け取ったから,こう返したんだろうなあ,って。表情が分からなくても,仲がいいのが分かる距離感がめっちゃいいよね。お互い自然体な感じがして。
セイカノからはそういう遊び心がすごく感じられる。
橘さん:
作中でヒロインの3人が絡むシーンもありますけど,みんなでメイクしてるとこのゆいさん,めっちゃかわいくなかったですか?
小坂井さん:
あのシーンかわいかったよねー!
橘さん:
収録のとき,私も思わず楽しくなっちゃいました。
小坂井さん:
私はあれかな。それぞれ福岡の推しの特産品を主人公におすすめして,「どっちがいい? どっち派なの?」って迫るやつ好き。
ご飯も「こういうのがおいしい」「こういう食感だ」って教えてくれるし,キャラクターそれぞれに福岡へのこだわりがあるんだよね。
前田さん:
あれ,収録中に「分かる分かる」ってものがたくさんあったんだよね。福岡のどこにいて,どこを歩いてるのかも地元民なら分かるだろうし。福岡に行ったことがなくても町の魅力が伝わるんじゃないかな。
背景の街並みもものすごく丁寧に描かれてるから,聖地巡礼したら完全一致の写真も撮れそうだし。むしろ撮ってほしい。
小坂井さん:
それに,こだわりでケンカしてる場面もめっちゃカワイイ(笑)。
橘さん:
めちゃめちゃ分かります!
小坂井さん:
高校生だなあって感じの絡みで,すごく好き。
4Gamer:
リアルの現場のほうもやはりというか,19歳への絡み(橘さんにかまいたがるお姉さん2人の意)がそこかしこで見られましたが。
前田さん:
橘さんめっちゃカワイイので!
小坂井さん:
ほんとカワイイ。構いたくて仕方ない。
橘さん:
えっと,今日は私,お二方とはじめましてで,写真撮影とかも私が最初に撮らせてもらったあと,お二人の撮影現場を見させてもらったんですけど。なんかもうホンッ,ホンホンッ(被写体の動きを表現した擬音)って感じで,すごいすごいどうしよどうしよって勉強させてもらってたんですが,前田さんも小坂井さんもすっごく優しくて,いろんなお話をしてくださって,今日は本当に楽しくてうれしい1日でした!
4Gamer:
ゲームの詳細はこれから「SEIKANO TV」で明かされていくかと思いますが,お三方の関係もさっそくはじまったようで。今後の盛り上げにつながることを期待しています。
本日はどうも,ありがとうございました。
前田さん,橘さん,小坂井さん:
ありがとうございましたー。
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