企画記事
おサルをゲッチュ? オノをシュバッ? 「アストロボット」をプレイしたら,なんだか遊びたくなる5つ(+α)のゲーム特集
アクション面白い! アストロさんかわいい! なんて楽しめる「アストロボット」だけど,これはいったいなぜだろう――各ワールドのボスを倒したあとに開放されるステージをプレイしていると,「こんなゲーム,遊んだことがあるような……」「どこかにないかなあ,こういうゲーム」みたいな気持ちになります。
そんな気持ちでゲームをプレイしながら,一生懸命探しました。そして見つけました。
というわけで本企画では,「アストロボット」の節目のステージをプレイすると,なぜだか遊びたくなるゲームを5タイトル+αを紹介します。同じ気持ちになった人も,なにを言っているか分からないという人も読んでもらえると嬉しいです。
さて,本企画は内容的にネタバレにあたる各ワールドのステージやボスの話が出るので,「遊んでるけどまだ途中だよ」という人はクリアしてから,またはこちらの目次の見出しから「ココまでなら読んでも大丈夫そう」というところまでチェックしてみてください(※とくにプラスαは要注意で!)。それではどうぞ。
その1:なんだかピポッとサルをゲッチュしたくなったら
その2:斧をシュバッと気持ちいい。そんなゲームはあるのかな
その3:やべやべやべ! な冒険に出たくなってきたよ
その4:傾けて転がして遊びたいよ
その5:機械の生きものが跋扈する大自然で自分探し
プラスα:最後の試練を乗り越えたら,遊んでほしいなこのゲーム
最後に……大切なことはナイス&フレンドリー。アストロボットをハブにさらなるゲームの世界へ
※以下,本稿で紹介している各種サービスの対応状況は2024年10月25日時点のものです
「アストロボット」公式サイト
その1:なんだかピポッとサルをゲッチュしたくなったら――サルゲッチュ
ワールド1「ゴリゴリ銀河」のボス,マイティー・チューイを倒してほっとひと息かと思いきや,突然始まる黄色い前髪の赤毛の少年と,ピポピポするヘルメットをかぶったおサルの追いかけっこ。そののち,サルをゲッチュした少年に招かれるように向かった星――「ピポピポピポゲッチュ」ステージで始まったゲームが……いやこれ,サルゲッチュですよね!?
「サルゲッチュ」は,1999年に誕生したソニー・コンピュータエンタテインメント JAPANスタジオ(当時)のアクションゲームだ。1作目が登場した1999年6月から2000年代までに,いくつものナンバリングタイトルやスピンオフタイトルタイトルがリリースされている。
PSの定番タイトルかつ“PlayStationの顔”でもあり,東京ゲームショウ2024では新作グッズが先行販売される(関連記事)など,今なお愛され続けているゲームシリーズだ。
そんなサルゲッチュがアストロボットに! オリジナル版を知るゲームファンであれば,この「ピポピポピポゲッチュ」ステージをチラリと見たら「もしかして,これはサルゲッチュの新作?」と勘違いするのではないだろうか? 事実「はい,サルゲッチュの新作です」と答えてしまいそうになるくらい,原作の要素がしっかりと再現されているのだ。「アストロボット」と「サルゲッチュ」の親和性は,想像以上に高かった!
9匹のピポサル+スペクター(ピポサルたちのリーダー)の計10体のボットがいて,これを探して見つけるではなく,探して,見つけて,追いかけて,捕まえる! という,ほかのステージとは少し変わった展開の「ピポピポピポゲッチュ」。サルゲッチュを初めましてな人は今までのステージとの違いに驚くと思うが,サルゲッチュを知る人,好きだった人は「サルゲッチュやらせてくれるんですか!」と歓喜しただろう。
ゲットアミを持った少年カケルとなり,アミを振ってピポピポいうおサル――ピポサルを追いかけるあの感じ。アミでピポサルをゲットしたときのピュポポポ……というクセになる演出やSEも懐かしい。ハイクオリティのグラフィックスと,ハプティックフィードバックによる網の手ごたえなどのリッチな表現は,やはり「現行機で遊べるサルゲッチュの新作」と言っていいんじゃないかというくらい,原作への大きなリスペクトと表現へのこだわりを感じる。
こ,これは,“ゲットアミ”! アミを受け取るとアストロの姿がカケル風に。サルも捕らえられるし虫も獲れるぞ |
よし,捕まえられそうだぞ……あっ! そっちにいくのかいっ。簡単すぎず,難しすぎずの難度設定も絶妙なのである |
楽しくピポサルを追いかけまわし,無心で網を振り下ろすシンプルな気持ちよさを堪能していたら,「サルゲッチュ」のオリジナルって,どんな感じだったっけ? と,無性にプレイしてみたくなった。
さっそく今遊べるタイトルを探してみると……シリーズ1作目の「サルゲッチュ」とそのリメイク作品「サルゲッチュP!」を発見。有料サービスの「PlayStation Plusプレミアム」で遊べるクラシックのラインナップにも入っている!
筆者のように久しぶりにオリジナル版を遊びたくなった人,「ピポピポピポゲッチュ」ステージで「このアクション楽しい! もっと遊んでみたい!」と思った人はチェックしてみよう。
「サルゲッチュ」PS Storeページ
「サルゲッチュP」PS Storeページ
その2:斧をシュバッと気持ちいい。そんなゲームはあるのかな――ゴッド・オブ・ウォー
そこはワールド2「オクトパス惑星」の最後に開放される氷の世界「ボット・オブ・ウォー」。雪に覆われた道を進んでいくと,斧で薪わりをするシブい髭のボットと,そばのたき火に子どものボットがいる。
それはボスのワッコ・タコを倒して助け出したふたり。その見ためとステージ名からもう間違いないと思っていたけど……「ゴッド・オブ・ウォー」のクレイトスとアトレウスだ!
「ゴッド・オブ・ウォー」は,SIEサンタモニカスタジオが展開するアクションアドベンチャーゲームだ。
同スタジオのSCE時代の2005年に,ギリシア神話をベースとした神々の壮大な戦いを描くゲームとして誕生し,メインシリーズの3部作のほか携帯機向けのスピンオフ作品などを精力的に展開。2018年には設定や物語,ゲームシステムを一新した新シリーズとして生まれ変わり,2022年にはその続編である「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」が発売されている。
「アストロボット」でフィーチャーされているのは2018年の新シリーズのほうで,最初に出会うふたりも新シリーズのクレイトスとその息子・アトレウスだ。
「ボット・オブ・ウォー」でクレイトス(風のボット)に託されるでかくて重い斧は,クレイトスが亡き妻から受け継いだリヴァイアサン。刃に冷気を纏っていて,一振りで敵を蹴散らすパワーがある。
リヴァイアサンを手に取ると,パワーがみなぎる! |
アストロさんのコスチュームもクレイトス風に。雄々しい髭がかっこいい |
このリヴァイアサンを振り回して敵を倒し,ときに敵やギミックに投げつけて対象を凍らせてステージを進むわけだが,このアクションこそがまさに「ゴッド・オブ・ウォー」! 敵との戦いはもちろん,リヴァイアサンをギミックに投げ込んで固定し道を開き,通り抜けたら手元に戻すという一連のアクションもそのものである。
なによりシュバッと斧を投げたあと,手に戻ってきたときの重たい手ごたえがたまらなく気持ちいい。むやみにリヴァイアサンを投げては戻すを繰り返しちゃう……みたいな人は筆者だけではないはず。
「ボット・オブ・ウォー」ステージの,リヴァイアサンを使ったパワーと知恵でガンガン道を切り拓いていく感じがたまらなかったという人は,本家「ゴッド・オブ・ウォー」も遊んでみよう。
PS5では,アストロボットでフィーチャーされた新シリーズ「ゴッド・オブ・ウォー」「ゴッド・オブ・ウォーラグナロク」の2作ともプレイ可能だ。
2018年版「ゴッド・オブ・ウォー」は,ゲームカタログにラインナップされているので,エクストラ加入者以上のユーザーはいますぐ遊べる。プレミアム加入者であれば「ゴッド・オブ・ウォーラグナロク」の製品版ゲームトライアルを3時間プレイできるので,気になった人は購入前に試遊してみるといいだろう。
なお,どちらもレーティングはCERO Z(18歳以上のみ対象)となっている。アクションの楽しさは共通したものがあるけれど,かわいくてユーモアある「アストロボット」の“ミニクレイトス”と違って本家は凄惨な場面も多いので,このあたりはご注意を。
「ゴッド・オブ・ウォー」PS Storeページ
「ゴッド・オブ・ウォーラグナロク」PS Storeページ
「ゴッド・オブ・ウォー」シリーズ公式サイト
その3:やべやべやべ! な冒険に出たくなってきたよ――アンチャーテッド
ワールド3をクリアしたあと,宇宙空間にモリモリと登場したピラミッド型のステージ――その名も「アンチャーゲットの秘宝」。うっそうとしたジャングルのなかに突入したその先には,墜落した飛行機と,そしてひとりの男……いや,ボットが。
カラーボールが出てくる銃でたくさんの敵と戦っているのは,「アンチャーテッド」シリーズの主人公,ネイトことネイサン・ドレイクではないか!
「アンチャーテッド」は,最近では「The Last of Us」でもおなじみのNaughty Dogが手掛けるアクションゲームシリーズだ。2007年に登場した第1作「アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝」から2016年発売「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」までのナンバリング4作品と2つのスピンオフ作品がリリースされている。
いい意味でお約束な王道の冒険物語に映画のような演出,ときにB級映画テイストな展開がこれでもかと盛り込まれているエンターテインメント性で高い評価を得た,PlayStationを代表するゲームシリーズのひとつだ。
ネイト(の恰好のボット)から銃を託されたアストロさんが冒険に挑む「アンチャーゲットの秘宝」ステージ。床が崩れ,鉄球が迫り,ロープからロープに飛び移る……といったアクションや,まだ見ぬ財宝を求めて古代文明の謎を解くという,ロマンあふれる冒険物語がアンチャーテッドの持ち味だが,それらが見事に“アストロボット流”で再現されている。
冒頭ののような大勢の敵に囲まれての銃撃戦のシーンも,これまたアンチャーテッド再現のひとつだ。勇壮でキャッチーなテーマ曲もしっかり流れるのが嬉しい!
ロープアクション中に銃撃! 大爆発! 危機一髪! これぞ「アンチャーテッド」の醍醐味だ |
そんな「アンチャーテッド」のオリジナル版は,1作目から3作目までを1本にしたPS4用ソフト「アンチャーテッド コレクション」,シリーズ最終作「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」のPS4版および同作と追加コンテンツ「アンチャーテッド 古代神の秘宝」がセットになったPS5向けリマスター版「アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション」などでシリーズをまるっと楽しめる。
各種カタログにもラインナップされており,「アンチャーテッド コレクション」はPS Plusプレミアム加入者,「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」と「アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション」はPS Plusエクストラ以上でプレイ可能だ。
冒険探索がメインのアクションゲームかと思いきや,ど派手な銃撃戦やドラマチックな物語ももりだくさん。PS5で,自身が映画の主人公になったかのような気持ちでも楽しめる「アンチャーテッド」の冒険世界に旅立とう。
「アンチャーテッド コレクション」PS Storeページ
「アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション」PS Storeページ
「アンチャーテッド」シリーズ公式サイト
その4:傾けて転がして遊びたいよ――LocoRoco
ワールド4「カクレオン宙域」のボスメカレオンを倒して救出した,「これもボット?」な姿のまるくてぷよぷよのボット。「こっちだよ」という感じで招かれてやっていたのは「コロガルバレーの大合唱」という名前のステージだ。
大合唱? と思いながらステージに突入してスタート地点に到着。そしてまんまるボットとアストロがぐるぐる舞い始めたと思ったら,あっ,アストロさんもまんまるぷよぷよの姿になりました。
そんな姿のキャラクターを,傾けて,転ばして,遊んじゃう感じ! このまったり脱力なふしぎ言語の歌! ロコロコ……「LocoRoco」じゃあないか!
2006年にPlayStation Portable(PSP)用ソフトとして発売された,JAPANスタジオ制作による「LocoRoco」。愛らしい表情や動きを見せるロコロコたちをコロコロと転がしゴールを目指すという,シンプル操作ながらなんともクセになるゲーム性が評判となり,世界中で人気となったアクションゲームだ。
一度耳にしたらなんだかずっと頭の中で流れちゃうような,牧歌的かつ中毒性のあるハッピーなロコロコたちの歌も,ゲームをプレイした人はもちろん「テレビコマーシャルで聴いた! 懐かしい!」という人は多いのではないだろうか。
唐突に,そして「ピポピポピポゲッチュ」以上にアストロボットとはまったく異なるゲームが始まる「コロガルバレーの大合唱」だが,このゲームこそがホントに「LocoRoco」っ! オリジナル版の優しい雰囲気はアストロボットと大変相性がよく,「このまんまで新作になるじゃん!」と思うくらいだ。DualSenseのジャイロセンサーやハプティックフィードバックといった機能を生かした操作感や,3Dでコロコロとロコロコを転がすといったアストロボットならではの遊びもあって楽しい!
「LocoRoco」は1作目と2008年発売「LocoRoco2」のPS4版がリリースされており,プレミアム加入者向けサービスのゲームカタログにもラインナップされている。オリジナルはL/Rボタンで画面を傾けるという操作方法だが,「アストロボット」をプレイしたあとはついついコントローラを傾けちゃうはず。
ほかにも,それぞれPS3とPSP向けにリリースされたダウンロードソフト「おいでよロコロコ!! BuuBuu Cocoreccho!」と「ロコロコ ミッドナイトカーニバル」というゲームがあり,こちらはプレミアム加入者向けサービスのクラウドストリーミングでプレイできる。
そして,耳から離れなくなる「ロコロコのうた」(の各バージョン)は,SpotifyやApple Musicといった音楽配信サービスで聴けるので,元気がほしいときやマッタリしたいときのプレイリストに入れておくなんてのもいいでしょう。
「LocoRoco」PS Storeページ
「LocoRoco2」PS Storeページ
その5:機械の生きものが跋扈する大自然で自分探し――Horizon
ワールド5「ファルコン星雲」のボスであるファルコン・マックフライとのスリリングな戦いに勝利し,タマゴのなかから出てきたのは,弓矢を持った赤毛の女の子。それを追いかけて「キカイの動物王国」にやってくると……おっと危ない,ぶつかるっ!
って,えっ? 大きな機械のケモノ? やっぱりそうだ,間違いない。アーロイとトールネックだ! 「キカイの動物王国」ステージって,これ「Horizon」シリーズですよね?
「Horizon」シリーズは,Guerrilla Gamesが展開するオープンワールドRPGだ。人類が原始的な生活を送る文明崩壊後の世界を舞台に,先史文明のハイテク遺物を手に入れた主人公アーロイが,異端者として扱われる自身の出生の秘密や世界の真実に迫る物語が描かれる。
メインのシリーズとしては2017年発売「Horizon Zero Dawn」とその続編となる2022年発売「Horizon Forbidden West」の2作品で,どちらもPS4とPS5を代表するゲームだ。
アストロボットの「キカイの動物王国」ステージの再現っぷりは,これまでのステージと同じく驚きの連続。大自然のなかに機械的な構造物が残っている風景がまずHorizon! だし,ホログラムのボットたちや緑に光る鉱石,トラップキャスター(アーロイが使う機械の罠)っぽい仕掛けなど,ステージのあちこちにはオリジナルをプレイしている人には刺さりまくる小ネタも盛りだくさんだ。
敵をトラップキャスターに引っ掛けた! アストロボットの通常敵の姿もちょっとHorizon風 |
この三角形の扉の感じもすごくHorizon |
あちこち歩いてみると,オリジナル版のプレイヤーなら「あれっ,これって……?」みたいな場所やモノがあちこちにある |
巨大な機械獣トールネックの登場やその見せかたもオリジナルに負けないインパクトで,ほかの敵もブレイズキャニスター(オリジナルに登場するエネルギー源)が的になっているなどけっこう機械獣している。なによりアーロイが弓を引くときにスローになる感じ,すごくアガる!
ドシーン,ドシーンと歩くトールネック。ディフォルメされたアストロボットの世界でも,そのインパクトは変わらない |
弓を引くと映像にビネットがかかって周りがスローに。この感じのアーロイがかっこいい! |
先ほど触れたとおり「Horizon」は,PS4以降のPlayStationを代表するゲームシリーズのひとつだ。なのでもちろんPS5で「Horizon Zero Dawn」「Horizon Forbidden West」のふたつともプレイできる。「Horizon Zero Dawn」は10月31日にPS5リマスターがリリースされるので,シリーズを始めるなら今! というタイミングだったりもする。
ほかにもPS VR2タイトル「Horizon Call of the Mountain」,2024年11月14日に発売される「LEGO Horizon Adventures」といったタイトルも。アストロボットやメインシリーズで「Horizon」の世界が気に入ったら,さらに冒険の世界を広げてみるといいだろう。
「Horizon Zero Dawn」PS Storeページ
「Horizon Forbidden West」PS Storeページ
「Horizon Zero Dawn Remastered」(PS5リマスター)公式サイト
「Horizon」シリーズ公式サイト
プラスα:最後の試練を乗り越えたら,遊んでほしいなこのゲーム――パラッパラッパー
サドンデスバトルにボクセルバトル,逃げたり飛び越えたりのさまざまな試練。メインステージはもちろん隠しステージやチャレンジステージをすべて終え,全ボット救出とパズルピース回収を終えた先にありました,とても過酷な最後の試練。
そして,それを乗り越えたところに待っていました。あの方が――
チョップチョップマスター・タマネギ先生が!
「パラッパラッパー」……そのタイトル名とキャラクターたちは,当時を知らない人も聞いたことある&見たことある! となるかもしれない。1996年12月に登場した,いわゆる音ゲーの草分けでもあるリズムアクションゲームだ。
ロドニー・グリーンブラットさんのアートによるポップでキュートな世界観,本格ラップに乗って,ときにアドリブをバシバシ決めて高得点! なフリーな楽しさで初代PlayStationを代表するゲームに。そしてそれはゲームの枠を越え,1990年代のポップカルチャーを代表するもののひとつとなり,今も企業やアパレルのコラボ,オリジナルグッズ展開などでその人気ぶりを見せている。
さて「アストロボット」のチャレンジ「全力で挑め!最後の試練」では,けっして「あのリズムゲームができる!」というわけではない。ではなぜプラスαだなんて言って取り上げているのか……それはPlayStation愛がぎっしり詰まったゲームの大団円にタマネギ先生がいるというのは,PSで育った世代にはたまらないものがあったからです!
もう少し詳しく説明すると,タマネギ先生は「パラッパラッパー」に登場するメインキャラクターのひとりで,強い男を夢見る主人公パラッパにカンフーラップを伝授するという形で登場する。そしてそれはゲームのステージ1であり,つまりパラッパにとってもプレイヤーに取っても師匠(マスター)という存在だったのだ。
そんな師匠が「アストロボット」に。しかもさまざまな過酷な試練(とくに後半!)のその先に,「よくぞ乗り越えた」という感じで待っているわけで,いやぁっ,これは泣ける……。
「パラッパラッパー」は,2017年4月にPS4リマスターが発売されているので,もちろんPS5で遊べます。リズムアクションゲームのルーツとも言える作品ながら,それらとは一線を画したライブ感とアレンジ重視。そんなGot the got the funky flowで独創的なゲームをぜひ体験してほしい(ニワトリ先生にはご用心!)。
なおシリーズおよび関連作品として続編の「パラッパラッパー2」や同じ町のバンドのギタリスト・ラミーを主人公にした「ウンジャマ・ラミー」などがあるが,残念ながらPS5で遊べるのは初代のみ。ぜひほかの2つもリマスター版のリリースかクラシックカタログ入りをっ……。
「パラッパラッパー」PS4リマスター版公式サイト
ちなみに「パラッパラッパー」のラップは音楽配信サービスにもラインナップされている。90年代のHello Nasty! な感じのものを中心に,国内外のヒップホップやラップと混ぜるととても楽しいのでどうぞ。
最後に……大切なことはナイス&フレンドリー。アストロボットをハブにさらなるゲームの世界へ
以上,だいぶ茶番というか,無理くりにすっとぼけてゲームをいろいろ紹介してきましたが,このように「アストロボット」の各ワールドのボス戦後に開放されるステージは,すべてPSを代表するSIE(SCE)のゲームを丁寧に,愛情たっぷりに,そしてアストロボットのゲームの仕組みと雰囲気を融合したものとなっています。
もちろんJAPANスタジオをルーツに持つTeam ASOBIによる,まさに遊びに満ちあふれたアクションの楽しさもぎっしり詰め込んだ感じで。
その再現度の高さとリスペクト&ゲーム愛モリモリ仕上げな完成度は,オリジナルをプレイしたことがある人に「もう一度あのゲームを遊びたい!」「あの世界を冒険したい!」と思わせるものがあります。実際筆者(Junpoco)はこの企画に関係なく,自身のゲームリストやPS Plusのカタログからダウンロードして再プレイしました。そしてまた「アストロボット」に戻って,「あっ,こんなとこもアストロさんで再現されてたんだ」なんて発見もあったりして。
「アストロボット」で初めてそれらのゲームを知ったという人にも,ぜひオリジナル版にも触れてほしい。そしてPSで育ち,いま子を持つ親となった身としては,同じような保護者の皆さんにはぜひ「アストロボット」をハブに次の世代にPSのゲームの面白さを伝えてほしいと思います。
そんな,All you ever need is to be nice and friendly(大切なことはナイス&フレンドリー)と教えてくれるような「アストロボット」。まだプレイしていない人も,興味を持ったらぜひ懐かしいあのキャラクターとの再会や初めましての出会いを楽しんでください。そしてアストロボットをハブにさらなるゲームの世界へ!
「アストロボット」公式サイト
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- PS5:アストロボット
- アクション
- CERO A:全年齢対象
- ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- プレイ人数:1人
- 企画記事
- 編集部:Junpoco
- ライター:内藤ハサミ
- PS5:サルゲッチュP!
- アドベンチャー
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- PS5:アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション
- PS5
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- PS4:パラッパラッパー
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