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[プレイレポ]中国文化がテーマの「ECHOES of YI: SAMSARA」は,SEKIROの影響を受けまくった高難度アクションだった[BIC2024]
中国文化を取り入れたという本作は,剣聖とその弟子による物語を描いたアクションゲームだ。タイトルにある“SAMSARA(サンサーラ)”とは輪廻を意味する言葉だが,これは本作の物語に大きく関わるもので,2人は死んで生き返ってという輪廻を繰り返しているのだとか。そして世界に異変が訪れたとき,人々を救うために霊鷲(釈迦が法華経を説いた山だと思われる)へと旅立った師匠を追って,主人公である弟子は強敵と戦いながら師匠の足跡を辿っていくことになる。
なおジャンル(?)としてはソウルライクと話していたが,難度の変更も可能とのことだ。
実際に出展されていたデモをプレイしたところ,移動の自由度が高く,ジャンプで道なき道を進めたりと,探索要素の存在が感じられた。また,道中の鬼仏像に自身の血を垂らすことで,その場所をリスポーンポイントとして設定できる。また,ここでキャラの強化やファストトラベルも可能なようだった。
戦闘では手に持った剣で敵を切りつけることになるが,敵がそれを防御したときの,互いの武器がぶつかり合う音がとにかく気持ちいい。
そして防御されたかどうかに関係なく,とにかく攻撃したり,逆に敵の攻撃をジャストガードしたりすると,相手のスタミナ(のようなもの)を削っていける。これを削り切ると相手に赤いマークが付いてよろけるので,そこが大ダメージを与えるチャンスだ。ただしそれはお互い様で,自分もスタミナが足りなくなると無防備になってしまうから注意したい。
また敵が白く光ったときは,次に強い攻撃が飛んでくる合図だ。この攻撃は通常の防御では対応できず,ジャストガードでのみ弾くことが可能となっていた。
さて,ここまでの説明でお気づきのこととは思うが,本作の戦闘システムは「SEKIRO」に非常に似ている。影響を受けたのだろうと思い,制作者に話を聞いてみた。
やはりというかなんというか,氏はフロム・ソフトウェア作品の大ファンだそうで,宮崎英高氏のサインを持っているほどなのだとか。「SEKIRO」はもとより,「ダークソウル」シリーズ,「エルデンリング」に至っては300時間ほど遊んで,プラチナトロフィーまで獲得しているというやりこみようらしい。
そこで氏は,どのようにしてこれらが作られているのか,その流れを勉強したくて,ソウルライクである本作の制作を始めたという。そうした過程で生まれた作品なので,世界観やグラフィックス,物語などを除くと非常に似通った部分の多いゲームとなっているが,本作をうまく制作できたなら,より独自性を持ったゲームを作りたいとも話していた。
そんな本作のリリースは,PCにて2025年6月を予定している。言語は日本語を含め,中国語,英語,韓国語,ロシア語,イタリア語をサポート予定とのことだった。ちなみに,これら言語はウィッシュリストで登録した国のトップ6から選択しているのだとか。自国語で遊びたいなら意思表示が重要なんだなぁ……と改めて感じさせられたエピソードだ。
またモバイル版も開発中で,すでに実機上で動いていたので,こちらもリリースまではそう遠くはなさそうだ。
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