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高画質設定の「サイバーパンク2077」が150fps以上で動く!? Intelの新CPU「Core Ultra Series 3」のGPU性能は本物だ
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新世代のノートPC向けSoC「Core Ultra Series 3」が登場。性能向上と長時間のバッテリー駆動を実現
米国時間2026年1月5日,IntelはノートPC向け新型SoC「Core Ultra Series 3」を正式発表した。前世代製品から,CPUコアと内蔵GPUのアーキテクチャを変更することで性能向上と,最大27時間の長時間駆動を実現したという。
Core Ultra 300シリーズは,AI処理性能の高さや消費電力あたり性能の高さなどが特徴であるが,ゲーマーにとって重要なのは,今までのIntel製CPUにおける統合型グラフィックス機能(以下,内蔵GPU)とは,桁違いに性能が高い点だ。
イベントでもアピールされていたCore Ultra 300シリーズのゲーム性能に焦点をあてて,紹介しよう。
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Ryzen APUをしのぐゲーム性能をアピールするIntel
開発コードネーム「Panther Lake」の名でも知られるCore Ultra 300シリーズについては,発表時の記事や技術解説でレポート済みである。
詳細はそれらを参照してほしいが,ここでも簡単におさらいしておこう。
Intel,次世代のノートPC向けプロセッサ「Panther Lake」の概要を明らかに。新世代プロセスでCPU性能を強化
米国時間2025年10月9日,Intelは,次世代のノートPC向けSoCである「Panther Lake」の概要を公開した。現行の薄型ノートPC向けSoC「Core Ultra 200V」(Lunar Lake)の後継となる製品で,Intel期待の新製造プロセス「Intel 18A」で作った新しいCPUコアの採用が見どころだ。
Core Ultra 300シリーズとは,2026年にIntelが投入する新しいノートPC向けSoCである。CPUコアやAI処理ユニット「NPU」,GPU,周辺回路など複数の半導体ダイを,1つのパッケージ上に集積したものだ。
とくにCPUやNPU,メモリコントローラを集積したダイ「Compute tile」は,Intelが力を入れて実用化した最新の半導体製造プロセス「Intel 18A」で製造することもポイントである。
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製品には,ハイエンド市場向けの「Core Ultra 9」シリーズから,ミドルクラス市場向けの「Core Ultra 5」まで,CPUコア数や動作クロックなどが異なる多数のバリエーションが存在する。
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なかでもIntelが力を入れてアピールしていたのは,内蔵GPUを大幅に強化した「Core Ultra X9」「Core Ultra X7」だ。
CPUコア数とGPUコア数から,「16コア 12 Xe-core」とも呼ばれるこれらのSoCは,Intelの新世代GPUアーキテクチャ「Xe3」を,12基も統合しているのが特徴である。
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レイトレーシングでの描画性能も向上したほか,Intel独自のマルチフレーム生成技術「XeSS-MFG」も実現しており,これらもゲームの描画性能向上に役立っている。
西川善司氏によるレポートにも詳しくあるが,Core Ultra X9の最上位モデル「Core Ultra X9 388H」の実力は,理論性能値で上回るはずのAMD製APU「Ryzen AI 9 HX370」を上回り,NVIDIAのノートPC向け単体GPU「GeForce RTX 4050 Laptop GPU」に匹敵するとのこと。Intelは,数々のゲームで計測したフレームレートグラフを挙げて,その性能をアピールしているほどだ。
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ゲームにおけるグラフィックス性能では,「サイバーパンク2077」での描画性能を例に挙げていた。
サイバーパンク2077といえば,かつてはNVIDIAがGeForce RTXシリーズの性能をアピールするのによく利用していたゲームであり,発売から5年以上経過した今でも,グラフィックス処理負荷の高いゲームの例に挙げられるほどだ。
そんなサイバーパンク2077を,Core Ultra X9 388Hは,超解像処理とマルチフレーム生成を有効にすることで,1920×1080ドット表示なら146fpsでプレイできるという。内蔵GPUとは思えないほどだ。
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ゲームの表示解像度は1920×1080ドットで,プリセットは「High」をベースに調整した「Custom」,超解像処理とフレーム生成ありで,レンダリング解像度は表示解像度の「0.5」といった設定でテストしたところ,Ryzen AI 9 HX 375が約35fpsなのに対して,Core Ultra X7 358Hは約154fpsと,圧倒的な性能差を見せつけた。
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これほどの差が付いた最大の理由は,Ryzen AI 9 HX 375の内蔵GPU「Radeon 890M」がRDNA 3.5世代であるため,マルチフレーム生成技術が使えない点にある。Ryzenには最初から勝ち目がないテスト,とも言えよう。
そこで,どちらもマルチフレーム生成を無効にした状態ではどうなるかを試したところ,Ryzen AI 9 HX 375は約18fpsで,とてもゲームにならない程度の性能だったのに対して,Core Ultra X7 358Hは約49fpsを記録していた。
つまり,マルチフレーム生成がなくても,Core Ultra X9/X7シリーズのほうが速いわけだ。「いうても,ゲームでの実力はどうなん?」と疑ってかかっていたが,この結果には素直に驚いた。
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AMDは,すでに新しい世代のRyzen APUである「Ryzen AI 400」シリーズを出荷しているが,GPU部分はRyzen AI 300シリーズと同じなので,グラフィックス性能の大きな向上はなさそうである。
そう考えると,Core Ultra X9/X7シリーズ搭載の一般消費者向けノートPCで3Dゲームを楽しんだり,携帯型ゲームPCにCore Ultra X9/X7シリーズが採用されたりというのも,夢物語ではなくなりそうだ。
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もちろん,Core Ultra X9/X7シリーズの内蔵GPUが高性能だからといって,「もう単体GPUはいらない」とはいえないし,Intelもそこまではいっていない。ただ,単体GPUのないCore Ultra X9/X7シリーズ搭載薄型軽量ノートPCであれば,思っている以上にゲームを快適にプレイできそうだということは,覚えておいて損はないだろう。
- 関連タイトル:
Intel Core Ultra 300(Series 3,Panther Lake) - この記事のURL:
































