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ベリーを穴に放り込むだけなのに時間がみるみる吸われていく「Berry Bury Berry」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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印刷2026/02/19 07:00

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ベリーを穴に放り込むだけなのに時間がみるみる吸われていく「Berry Bury Berry」(ほぼ日 インディーPick Up!)

画像ギャラリー No.014のサムネイル画像 / ベリーを穴に放り込むだけなのに時間がみるみる吸われていく「Berry Bury Berry」(ほぼ日 インディーPick Up!)

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四方を壁に囲まれた小さな庭で,目が覚める。青空と草木がペイントされた壁,足の生えたベリーたちが揺れる明るい空間。

どこか作り物じみた陽気さに包まれている。だが,床の中央にぽっかりと空いた穴だけが,投げ込まれるものすべてを音もなく飲み込んでいく。

ここから出た者は,まだ誰もいない。


 本日は,Get(Color) Gamesが手掛ける「Berry Bury Berry」を紹介しよう。本作は,閉ざされた箱庭でベリーを育て,「穴」に投げ込みながら謎を解いていく一人称視点のインクリメンタルゲームだ。
 プレイヤーは壁に囲まれた庭の住人となり,ベリーの収穫と穴への投げ込みを繰り返しながら,この奇妙な場所の秘密を探っていく。

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 このゲームの特徴は,インクリメンタル(放置・成長系)のループと,一人称視点の探索が一体になっている点にある。操作はシンプルで,Eキーでベリーやオブジェクトを拾い,左クリックで穴に投げ込むとお金が手に入る。
 稼いだお金は各種ツールやアップグレードの購入に使い,穴に物を投げ込むともらえるスターは「ベリーバディ」と呼ばれる二足歩行の謎の生き物を強化するのに使う。

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 ベリーバディをグレードアップすればより高価な実がなり,収入がどんどん膨らんでいく仕組みだ。一日には制限時間があり,タイマーが尽きたらベッドで眠って翌日へ進むサイクルで,夜のショップ画面でアップグレードを選ぶ流れになっている。

 ゲームが進むと,広範囲のベリーを一気に吸い込めるバキュームや,壁を破壊できるスレッジハンマーといったツールが解禁される。
 とくにハンマーを手にしてからが本番で,庭を囲む壁を叩き壊すと新たなエリアが開放され,探索パートが一気に広がる。

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 壁の向こうには隠し部屋やカセットテープ,記憶タイルやピンカウントといった専用ギミックのパズルが待ち受けており,それらを解くことでストーリーの断片やエンディング条件に関わるアイテムが手に入る。
 マルチエンディング制を採用しており,どの秘密をどこまで暴いたかによって結末が分岐する構成だ。

数字と画面が同時にインフレする快感


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 本作のインクリメンタル部分は,画面の前でクリックするだけの放置ゲームとはまるで違う。自分の足で庭を走り回り,ベリーをつかみ,穴に向かって投げ込む。

 バキュームで大量のベリーを吸い込んでまとめて放り込めば,数字が一気に跳ね上がり,穴もみるみる大きくなっていく。ツールが増えるたびに稼ぎの規模が変わり,「冗談みたいなゲームだと思ったら数時間経っていた」なんてことになる。

ハンマーで壁を壊した先に広がる世界


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 序盤はベリーを穴に投げるだけの小さなループだが,ハンマーを手に入れた瞬間にゲームの姿が変わる。壁を壊せば未知のエリアが現れ,それぞれ異なるギミックが待っている。
 探索で見つかるブラックスターやテープは,エンディング分岐の条件に直結しており,「稼ぎ」と「謎解き」が交互に背中を押し合う構造になっている。

ポップな箱庭がじわじわ不穏になる演出


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 青空がペイントされた壁,丸っこいベリーバディたち,明るい色づかい。最初はどこから見てもポップなガーデニングゲームである。
 ところが,探索を進めてテープを再生し,隠された痕跡を辿るうちに,この庭が何のために作られ,この穴が何を飲み込んできたのか,その輪郭がじわりと見えてくる。
 ジャンプスケアに頼らず,明るすぎる世界の不自然さと穴に物を捨て続ける行為の異様さで不安を積み上げていく手法が,プレイを止められなくする理由のひとつだ。



 「Berry Bury Berry」は,ベリーを育てて穴に投げるというシンプルな行為を起点に,インクリメンタルの加速する気持ちよさ,箱庭の探索とパズル,そして不穏な物語が一本のゲームのなかで次々と姿を現す作品である。

 「Donut County」のように物を放り込む感触が好きな人,インクリメンタルゲームの数字が伸びていく手応えを求める人,そしてこの庭の秘密を自分の目で確かめたい人にすすめたい一本だ。全エンディングの回収まで含めても10時間前後で遊びきれるコンパクトさも,忙しいプレイヤーにはちょうどいいだろう。

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