連載
爆弾を武器にウサギが空の要塞を駆ける3Dアクション「Bombun」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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雲の上に浮かぶ要塞で,一匹のウサギが空を見張っている。
穏やかな風が島々を撫でるだけの日々は,長くは続かなかった。
かつて隣で笑っていた友が,鉄の体を纏い,ドローンの群れを引き連れて帰ってきた。
空が軋む。Bombunは爆弾を握り,跳んだ。
本日は,Kekitopuが手掛ける「Bombun」を紹介しよう。
本作は雲の上に浮かぶ島々を舞台にした3Dプラットフォーマーだ。プレイヤーは爆弾を投げるウサギ・Bombunを操作し,機械化されたかつての友「Robombun」が率いるドローン軍団を退けながら,全6ワールドのステージを攻略していく。
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このゲームの特徴は,爆弾がたんなる攻撃手段にとどまらないところにある。
空中でボムを真下に投げつけ,その反動で二段ジャンプする「ボムジャンプ」が移動の要であり,ダイブと組み合わせることで,本来は届かない足場へ一気に飛び移れるのだ。
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ステージにはスイッチやエレベーターといった仕掛けが点在しているが,ボムジャンプを駆使すればそれらを丸ごと飛び越えるルートも見えてくる。
通常のボムに加えてバブルボムやアイスボムといった特殊なボムも登場し,ワールドが進むたびに新しい遊び方が加わっていく。
爆弾が「足」になるアクション設計
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Bombunの爆弾は敵を倒す道具であると同時に,空中での足がかりでもある。
ジャンプ中にボムを真下へ投げつけると,その反動でもう一段跳べる。この二段ジャンプからダイブへつなぎ,着地の瞬間に再び跳べば速度を保ったまま長い距離を飛べる。
「投げる→跳ぶ→飛び込む→跳ねる」の連鎖が身体に馴染むと,ステージの見え方が一変する。正規ルートの横に,ショートカットの可能性がいくつも浮かび上がってくるのだ。
なお,爆弾は自分にも当たるので投げる位置には注意がいるが,体力回復アイテムは豊富に配置されており,気負わず試行錯誤できるバランスになっている。
ワールドごとに変わる手触り
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各ワールドには,それぞれ異なるギミックが用意されている。風に乗って上昇する区間があるかと思えば,足場が滑る氷のエリアや水中セクションも待ち構えている。
バブルボムは投げた直後にダイブで乗れば縦にも横にも素早く移動でき,汎用性が高い。
一方のアイスボムは爆発後に氷の足場を残すが,爆発範囲が広く自傷しやすいため扱いにクセがある。
新しいボムやギミックが加わるたびにプレイヤーの判断の幅は広がり,同じ「投げて跳ぶ」でもワールドごとに手触りが変わっていく。
ステージには隠されたバニーも点在しており,寄り道して探す楽しみもある。
スピードランを誘う構造
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各ステージにはタイムバッジが設定されており,規定タイム以内にゴールすると獲得できる。
ステージ内にはスコアとして機能する通貨が配置されているが,死亡するとリセットされるため,速さと安全のどちらを取るかという駆け引きが生まれる。
スイッチを起動してエレベーターを待つか,ボムジャンプで崖ごと飛び越えるか。正規ルートを無視した大胆なショートカットが随所で成立するよう設計されており,繰り返し遊ぶほどに新たな攻略経路が見つかる。
クリアして終わりではなく,「もっと速く,もっと鮮やかに」と手が伸びる構造になっているのだ。
Bombunは,爆弾を投げて敵を倒し,その反動で空を跳ぶという一つの仕組みをとことん掘り下げた3Dプラットフォーマーである。
各ワールドで追加されるギミックやボムの種類がプレイの幅を広げ,タイムバッジやショートカット探しが周回の動機になっている。
操作が手に馴染むほど遊びの幅が広がっていく作りで,3Dプラットフォーマーが好きなプレイヤーにはぜひ触れてほしい一本だ。
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