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「Panta Rhei」や「Agni's Philosophy」から読み解く,PlayStation 4のグラフィックス表現力
エンジンの詳細についてはなにも言及がなかったので推測に頼るしかないのだが,映像を見る限り,かなりハイレベルなスキンシェーダ,表面化散乱表現,Depth of Field,ボリューメトリックライト(?)などが実装されているようだ。
deep downは「Dragon's Dogma」を思わせる雰囲気の映像だ。シーンには炎や靄(もや)などが多用されており,Epic Gamesの「Elemental Demo」やFuturemarkの「Fire Strike」などと並んで,最近流行の表現内容が踏襲されているように思われた。
以下,MT Frameworkに代わるカプコンの次世代ゲームエンジンの表現力について,ムービーからシーンを切り出して検証してみよう。
自然に見えるので逆に気づきにくいのだが,揺れる炎などがかなりリアルに表現されている点は注目だろう。これはCG的にはけっこう難しい処理に属する。同様にチャレンジングなトピックである「煙表現」はあまり目立つ使われ方がしていなかったのだが,炎については全編で採用されており,かなり自信を持ってアピールしているように思われる。ゲーム内での表現にも期待が持てそうだ。
なお,映像の最後でストリートファイターIIのブランカ(小野氏のTwitterアイコンでもお馴染み)からメッセージが入っているのだが,これはソーシャル要素ないしマルチプレイに対応しているということであろう。
なお,Agni's Philosophyのリアルタイム実行環境として以前紹介されていたのはGeForce GTX 680によるハイエンド環境だったのだが,最新のGPUが搭載されていればノートPCでも動作するとの情報も確認している。最新世代のGPUを搭載しているとされるPS4であれば,PC版と同じものが動いてもまったく不思議ではない。
PS4上で展開される次世代ゲームエンジンは,PCゲームと比べても最先端の表現を目指していることが分かる。これまでコンシューマゲーム機のグラフィックス表現には限界があったのだが,PS4世代では「実写と見まがうようなゲーム映像」が展開されそうだ。もっとも,これはかつてPlayStation 2が登場したときに実現すると言われていたものではあるのだが……。ゲーム機のハードウェアとソフトウェア技術が,ようやくその理想に追いついてきたようだ。
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