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[GDC 2014]多くの時間がインディーズゲーム関連の話題に割かれた,Microsoftフィル・スペンサー氏のQ&Aセッションをレポート
なお,当初はXbox部門の副社長だったMarc Whitten(マーク・ウィッテン)氏がスピーカーとして予定されていたのだが,「こちら」でお伝えしたように,GDCの直前に退社を表明してしまったことから,スペンサー氏が急きょ壇上に上がることになったという経緯がある。
そんな事情もあり,スペンサー氏の守備範囲内の話題がやや少なく,それほど突っ込んだ内容にはならなかったのが残念だ。2014年6月のE3 2014で公表されるであろう“新戦略”の話題に触れないよう,スペンサー氏自身も注意深く言葉を選んでいる印象を受けた。
そんな中,グラフト氏が多くの時間を割いて聞きた出していたのが,Xboxプラットフォームにおけるインディーズゲームへのサポートについてだった。Microsoftは,つい先日も「ID@Xbox」に関する情報を公開しているが(関連記事),インディーズへのフルサポートをいち早く表明したSony Computer Entertainmentには大きく差を付けられている恰好だ。
これに対してスペンサー氏は,「SCEは非常にうまくやったと思う」とライバルを賞賛。「我々の当初の計画では,最初の発表でエンターテインメント部分を,そしてE3 2013ではコアゲームを,そしてその後にインディーズゲームについてを発表する予定だった。インディーズのサポートプログラムは最初から存在していた」と語り,その広報的なミスについては「我々自身,多くのことを学ぶことができた」と無難な答えでかわした。
実際,ID@Xboxがインディーズ開発者のニーズに応えられているとは言い難いが,「言い訳をするわけではないが,その反響は非常に大きく,すでに登録メンバー数が,我々のサービスの許容量を超えているような状態だ」とスペンサー氏は話しており,同部門のディレクターであるChris Charla(クリス・チャーラ)氏の運営手腕を信頼していると述べた。現段階では,Microsoftの(販売にゴーサインを出すための)バグチェックや認証テスト,そのフィードバック対応といったサポートを行うことに変更はなく,「Xbox LIVEでゲームを検索したとき,何百もの類似ゲームが出てくるような状況は,コンソールビジネスの追うべきところではない」とコメントしていた。
今回のインタビューでは,多くの時間がインディーズ開発者を対象とした内容だったが,Microsoft Game Studiosの責任者らしく,(よりコンシューマ的な)AAAタイトルのリリースに,スペンサー氏は大きな興味を抱いている様子だった。今のところ,6月に開催される予定のE3 2014での発表に集中し,ウィッテン氏のいなくなった穴をカバーしながら方針をまとめ上げているというスペンサー氏は,果たしてどのような発表を行うつもりなのか。日本での発売日も正式に決定したXbox Oneにとって,2014年は正念場と言える年になりそうだ。
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