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PS5で「SEKIRO」をプレイするとより快適に死ねる。PS4ソフトのロード時間やフレームレートを確認してみた
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印刷2020/11/06 22:00

テストレポート

PS5で「SEKIRO」をプレイするとより快適に死ねる。PS4ソフトのロード時間やフレームレートを確認してみた

 2020年11月12日に,ソニー・インタラクティブエンタテインメントからPlayStation 5がいよいよ発売される。同社が“超高速”とまで謳うSSDや,レイトレーシング対応により,次世代のゲームがどのようなものになるのか大いに楽しみだ。
 とはいえ,ソフトの方はしばらくPS5とPS4のソフトが並行して展開されていくことになるだろう。

一足先に編集部に届いたPS5
画像集#003のサムネイル/PS5で「SEKIRO」をプレイするとより快適に死ねる。PS4ソフトのロード時間やフレームレートを確認してみた

 ここで気になるのが,PS4ソフトをPS5でプレイしたらどうなるのかだ。PS5は後方互換性がサポートされ,PS4ソフトのディスク版,ダウンロード版共にプレイできることが明らかになっている。PS4タイトルの中には,PS5での正式対応がアナウンスされているものもあり,これらはより快適に遊べることだろう。
 では,そうしたサポートがなく,「単純にPS5で動かしてみただけのPS4ソフト」はどうなるのか。ただ動くだけなのか,それとも新ハードの恩恵を受けられるのか。4Gamerに一足早く来た製品版PS5で試してみた。

 今回テストに使用したのは,フロム・ソフトウェアの「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」だ。いわゆる“死にゲー”は,プレイ中に何度も死ぬうえに,死ぬたびにロードが入る。もしこれがPS5のSSDで軽減されるなら,新ハードの恩恵を大きく受けるジャンルではないかと考えたからだ。

画像集#004のサムネイル/PS5で「SEKIRO」をプレイするとより快適に死ねる。PS4ソフトのロード時間やフレームレートを確認してみた

 テストでは,SEKIROのディスク版を使用している。発売時のものなので,インストール終了時はバージョン1.0だ。
 まずは,インストールにかかった時間を見てみよう。

PS4,PS4 Pro:6分12秒
PS5:4分30秒

 インストール中,じっと画面を見ている人はあまりいないと思うので,多少違ったところで気にならないかもしれないが,とりあえずPS5のほうがインストールにかかる時間は短い。

 では肝心のプレイ中のロード時間はどうか。今回はそれぞれゲームスタート後のデータでの計測となるため,いずれも「少し先に進んで御子に出会った後,小屋の外に出て最初の敵に斬り殺され,ロード画面の時間を確認する」という作業を行っている。このとき,SEKIROのバージョン1.0と最新の1.5ではロード時間が大幅に変わるため,すべて1.5で計測している。その結果が以下のとおりだ。

PS4,PS4 Pro:12秒
PS5:5秒

 HDDからSSDになるのだからそりゃそうだろう,と言われればそれまでなのだが,ロード時間はかなり短縮され,半分以下である。計測するまでもなく,体感として明確に速い。PS5でプレイするだけで,より快適に死ねると言えるだろう。とくにSEKIROは,10月29日のアップデートでボスラッシュが追加されている。ボスに連続して挑む都合上,短時間でバンバン死ぬわけで,このロードが短くなるのは非常にありがたい。

PS5なら心中の弦ちゃんにぶった切られても大丈夫。すぐ帰ってくるからね
画像集#001のサムネイル/PS5で「SEKIRO」をプレイするとより快適に死ねる。PS4ソフトのロード時間やフレームレートを確認してみた

 もう1点,アクションゲームをプレイするうえで気になるのがフレームレートだが,SEKIROをPS5で遊ぶと,フレームレートの向上が確認できた。
 とはいえ筆者の体感だけでは説得力がない。SEKIROにはFPS表示機能もないので,カメラを最大速度で回転させた状態でスローモーション撮影をしてみた。これを見れば,PS5のほうが滑らかに描画されているのが分かる。


 というわけで,PS4のタイトルをPS5でプレイすると,より快適に遊べるという結果になった。PS4のストレージをSSDに換装している人の場合,効果は小さくなるだろうが,PS4をそのまま使用している人にとっては,PS5の恩恵は大きなものになりそうだ。

 もっとも,“死にゲー”において死んでしまった後のロードは「ああ,やっちまった……」と反省する時間になったりもする。これがあまり短くなると,プレイが雑になってさらに死ぬという事態を引き起こすかもしれない。SEKIROの場合は,早くなっても多少のロードが入るのでいいが,今後「死んでも爆速読み込みでロードなしの即復活!」みたいなタイトルが出てくると,この手のジャンルのプレイ感も変わってくるのではないだろうか。

 一点,あえてPS5でのプレイにおいてデメリットになりうる部分を挙げておくと,PS5で採用された海外基準の操作がある。これはPS5のインタフェースだけでなく,ゲームのほうにも影響があるようで,SEKIROにおいてはメニュー操作のボタンがPS4版と入れ替わり,[×]が決定,[○]がキャンセルとなっていた。
 SEKIROにはキーコンフィグ機能があるが,メニュー画面のボタン変更には非対応。つまり,メニュー画面が慣れない操作になってしまう。幸い,戦闘中の操作はそのままなので,SEKIROにおいては致命的なことにはならないものの,気になる人はいるだろう。
 今後,[×]が決定のタイトルが日本でも増え,慣れてしまえば問題はなくなるのかもしれないが,しばらくは違和感を覚えることになりそうだ。。

ゲームスタート直後のオプション設定。右下に注目すると,ここに表示されるボタンの時点で[×]と[○]が入れ替わっている
画像集#002のサムネイル/PS5で「SEKIRO」をプレイするとより快適に死ねる。PS4ソフトのロード時間やフレームレートを確認してみた

「PlayStation 5」公式サイト

  • 関連タイトル:

    PS5本体

  • 関連タイトル:

    SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE

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