COMPUTEX TAIPEI 2014のメイン会場となる「TWTC Nangang」(正式名称:Taipei World Trade Center Nangang Exhibition Hall)にて,MSIが,世界初と謳う「
Intel X99 Express」チップセット搭載のマザーボードを展示していた。
10Gbpsの転送速度をサポートする
USB 3.1対応マザーボードや,Western DigitalとのコラボレーションによるSATA Express対応HDD「
WD Black」も披露されていたので,取り急ぎお伝えしたい。
「世界初のDDR4 X99マザーボード」(World’s 1st DDR4 X99 Motherboard)として展示されていた製品
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DDR4メモリを最大8枚搭載できる
Haswell-E対応マザーボード
さて,まずは現時点で製品名すらないX99マザーボードだが,対応CPUは,最大8基のコアとDDR4メモリコントローラを統合する「
Haswell-E」(開発コードネーム)だ。2014年後半に登場予定となっているIntelの次期ハイエンドCPUに対応した製品というわけである。
CPUソケットは,現行製品であるIvy Bridge-EのLGA2011パッケージ用とよく似ている
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製品紹介文を読む限り,CPUソケットは「LGA2011-3」。8基のメモリスロットはもちろんDDR4モジュールに対応しており,最大容量64GBを実現するとのこと。定格のメモリ転送速度は明らかになっていないが,デュアルチャネルメモリアクセスに対応し,最大でDDR4-2666(※オーバークロックした場合)に対応可能だという。
MSIが示していたX99マザーボードのスペック
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DDR4対応のDIMMスロットは4基ずつ,CPUソケットを囲むように配されている
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基板には空きパターンが目立つが,そのなかにはSATA Express用と思しきものもあった
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MSIによれば,展示されるのはCOMPUTEX期間中だけで,その後しばらく,表に出てくることはないそうだ。最終製品ではひょっとすると,がらっと違った印象になるかもしれないが,2014年後半のHaswell-E離陸に向け,マザーボードメーカー側の準備が進んでいることを歓迎するハイエンドPCゲーマーは多そうである。
X99チップセット(のES品)。ヒートシンク用の空きパターンは小さいが,さて,最終製品ではどうなるだろうか
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ASMedia製コントローラで
10GbpsのUSB 3.1に対応
続いては,転送速度10GbpsのUSB 3.1に対応するというマザーボードだ。これは,既存の「Intel Z97 Express」搭載マザーボード「
Z97S SLI PLUS」をベースに,USBコントローラをASMedia Technology製の「ASM 1142」へ換装することで,USB 3.1の利用を可能にしているという。
こちらも世界初というUSB 3.1対応マザーボード。Z97S SLI PLUSがベースとなっている
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ASMedia Technology製コントローラASM 1142を搭載する
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さりげなく展示されていた
SATA Express版WD Black
最後は,SATA Express版のWD Blackである。都合よくWestern Digitalの人がブースにいたりもしなかったので,詳細は不明ながら,製品のスペック情報を見る限り,SATA Express版WD Blackの型番は「
WD40RUNVS」で,容量128GBのSSDと容量4TBのHDDによるデュアルドライブ構成になっているようだ。
MSIによると,SATA Express版WD Blackの開発にあたってはMSIが協力しており,結果,MSI製マザーボードとの高い互換性が確保されているとのことだった。
SATA Express版WD Black。技術デモ用サンプルとされている
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デスクトップPC用としては初のデュアルドライブと位置づけられていた
![画像集#008のサムネイル/[COMPUTEX]MSI,Haswell-E対応のIntel X99マザーボードを公開。10GbpsのUSB 3.1対応モデルやSATA Express対応のWD Blackも](/games/999/G999902/20140603080/TN/008.jpg) |
MSIのSATA Expressと接続された状態になっていたが,動作しているかどうかはよく分からなかった
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