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アイ・オー,単体で1080/60p録画に対応し,再生時に1フレーム単位のコマ送りができるビデオキャプチャデバイス「GV-HDREC」を発表
GV-HDRECは,HDMI入力と,遅延ゼロの謳われるHDMIパススルー出力を備えたキャプチャデバイスで,解像度1920
GV-HDRECでは,本体側のSDXC対応カードスロット,もしくはUSBポート経由で外付けしたストレージデバイスに録画データを保存できるのだが,本体側では録画モードと再生モードを切り換えられるようになっており,再生モードでは,1フレーム単位のコマ送りと30フレーム単位のコマ戻しが可能だという。
つまり,格闘ゲーム攻略にあたっての「1フレーム単位の解析」を,GV-HDRECのみで行えるわけだ。録画データをいちいちPCへ移動させて,1フレーム単位のコマ送りに対応したメディアプレイヤーから再生して……という面倒がかからなくなるわけで,正直,これは相当に便利な新機能と言えるのではなかろうか。
また,本体には,PlayStation 4やスマートフォンとの接続に対応したヘッドセットをつなぐための4極3.5mmミニピン端子を搭載しており,録画したムービーに対するアフレコ録音が可能。さらに,録画したデータのカット編集や,複数ある録画データのつなぎ合わせ,動画からのスクリーンショット切り出しといった,簡易的な編集機能も持っている。
ゲーム録画&配信に関する相当な部分を(いろいろこだわらないなら,だが)これ1台で賄えるというのも,刺さる人には刺さるはずである。
ゲーマー向けビデオキャプチャデバイス市場には先行するメーカーが複数あるわけだが,「録画したデータを単体ですぐに1フレーム単位のコマ送り再生できる」点で,GV-HDRECが格闘ゲーム勢の注目を集めるのはまず間違いないのではなかろうか。
下にまとめたスペック一覧でも分かるように,録画画質設定は選択式で,しかも細かな設定を行えないなど,こだわり派からすると残念な仕様も散見されるが,「難しいことを考えず,簡単にいろいろ使いたい」というニーズに向けた製品としてはアリだろう。製品の使い勝手が今から気になるところだ。
●GV-HDRECの主なスペック
- 動作モード:単体録画
- PC接続インタフェース:なし
- エンコード方式:ハードウェア(MPEG-4 AVC/H.264対応)
- 映像の最大入力解像度/フレームレート/ビットレート:1080/60p,
1080/30p, 720/60p, 480/60p(※4段階) - 映像の最大録画解像度/フレームレート・ビットレート:1080/60p・36Mbps,
1080/60p・28Mbps, 1080/30p・16Mbps, 720/60p・12Mbps, 480/60p・4Mbps(※5段階) - 音声の記録サンプリングレート/ビットレート:48kHz/256kbps(AAC)
- 入力インタフェース:HDMI Type A(ビデオ+サウンド),4極3.5mmミニピン(AV入力変換ケーブル),4極3.5mmミニピン(ヘッドセット),microSD(SD,SDHC,SDXC対応。Class 2〜10およびUHS-Iスピードクラス1〜3対応 ※1080/60p・36Mbps録画にはClass 6以上必須),
- 出力インタフェース:HDMI Type A(ビデオ+サウンド)
- パススルー:○(※遅延ゼロ)
- 生配信:−
- 対応OS:−
- 公称本体サイズ:140(W)
× 60(D) × 30(H)mm - 公称本体重量:約160g(※付属ACアダプター除く)
- 発売予定時期:2016年12月下旬
- 保証期間:1年
- 動作確認済みゲーム機:PlayStation 4(HDMI),PlayStation 3(AV入力ケーブル),PlayStation 2(AV入力ケーブル),Xbox One(HDMI),Wii U(HDMI),ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ(HDMI),セガサターン(AV入力ケーブル),スーパーファミコン(AV入力ケーブル),AV仕様ファミリーコンピュータ(AV入力ケーブル)
アイ・オー・データ機器のGV-HDREC製品情報ページ
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