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スマートフォンの背面に貼り付ける全面タッチパッドのゲームパッド「MUJA」がクラウドファンディングを準備中
MUJAは,iPhoneまたはAndroidスマートフォンの背面に貼り付けて使うBluetooth接続タイプの入力デバイスで,操作面全体がタッチパッドになっているという今までにないゲームパッドである。
HandScapeによると,1月末にはクラウドファンディングキャンペーンがスタートする予定とのこと。価格は明らかになっていないが,出資者は製品版の半額でMUJAを入手できるそうである。
クラウドファンディングのページおよびHandScapeが明らかにした情報によると,MUJAは,スマートフォンに貼り付ける側の面に多数の小さな吸盤が並んでおり,吸盤で貼り付くことで一体化して持ち運べるという。この方式ならば,スマートフォンの画面操作を妨げることがないので,たとえば両手の親指はスマートフォンの画面を操作しながら,背面に回した指でMUJAを操作するという使い方が可能となるわけだ。
最近のスマートフォンでは,アウトカメラ周辺が出っ張っているものが多いので,そうした端末でもしっかりと貼り付いてくれるのかは分からないが,アイデアとしては面白い。
操作に使うタッチパッド面は,4つの領域に分かれているそうで,それぞれの領域に異なる機能を割り当てられるという。MUJAの設定を行うスマートフォン用アプリを使って,ゲームのUIを操作できるように仮想的なボタンを画面上に置き,そのボタンをタッチパッドにおける任意の領域に割り当てる形でゲームを操作するようだ。
HandScapeが公開した動画を見ると,操作方法がつかめると思う。動画を見た限りでは,1ボタンで複数の操作を行うマクロ機能もあるようだ。ただ,画面上で指をスライドさせるような動きに対応できるのかどうかは分からない。
ただ,ワイヤレス通信を行うデバイスを日本国内で合法的に使うには,デバイス側が技術基準適合証明(技適)を取得する必要がある。現時点で,技適の取得に関する情報はなく,また,クラウドファンディングキャンペーンの時点で,相応にコストと手間のかかる技適を取得している可能性も少ないだろうから,合法的に国内で使うには障害もあるだろう。
技適の問題はともかくとして,きちんと動作するのであればスマートフォンと一体化して使えるゲームパッドという点で,なかなか面白い試みではないだろうか。興味のある人は,クラウドファンディングキャンペーンの予告ページで,ニュースレターに登録してみよう。
HandScapeのMUJAクラウドファンディングキャンペーン予告ページ(英語)
HandScapeのMUJA製品情報ページ(英語)
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