業界動向
NVIDIA,ソフトバンクグループからのArm買収を断念
NVIDIAがSBG傘下のArmを400億ドル(約4兆6000億円)で買収すると発表したのは,2020年9月のこと。半導体業界大手による同業の大型買収として大きな話題となった。しかし,企業買収を監視する各国の規制当局は,この買収に対する懸念を示しており,米国の公正取引委員会に当たる連邦取引委員会(Federal Trade Commission,FTC)からは,買収差し止めの訴訟を起こされていたほどだ。そのため,買収断念の噂は以前から流れていた。
こうした状況で,各国の規制当局から理解を得て買収を完了するのは困難と,NVIDIAやSBGが判断したようである。
NVIDIA,Armをソフトバンクから買収。買収金額は約4兆2460億円
2020年9月14日,NVIDIAとソフトバンクグループは,ソフトバンクグループ子会社であるArmをNVIDIAが400億ドル(約4兆2460億円)で買収すると発表した。Armの中核事業である半導体IPのオープンライセンスモデルと,事業の中立性は買収後も維持するとNVIDIAは発表している。
ソフトバンクグループの決算説明会資料ページ
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