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瑞起がゲーマー向け製品ブランド「EVOTOP」を立ち上げ。その先兵はあまりにド変態なゲームパッドだった[TGS2024]
X68000 Zやメガドライブミニの開発サポート,マスコンなどのゲーム関係の開発も行っている瑞起だが,今回出展されているゲームパッドは,「EVOTOP」ブランド製品の第1弾としてリリースされるものだ。
詳細については,2024年度内にアナウンスされる予定とのことだが,本稿ではブース内に展示されていたサンプルを紹介していこう。
このゲームパッドは,連射機能に加えて,背面追加ボタン4つ,LRトリガーの入力判定調整といった機能を備えたものになるという。これら機能については採用する製品が多く,珍しいわけではない。
まず目を引くのが,本体中央のディスプレイだ。中央のディスプレイはタッチ操作に対応するもので,色の変更だけでなく各種機能の設定も行えるほか,時計などの表示にも対応している。また,PCに専用アプリケーションをインストールすることで、別途機能が追加できるようにもしたいそうだ。
ディスプレイの周辺には,SwitchのJoy-Conにある[キャプチャーボタン]と[HOMEボタン]のようなものも確認できる。[Bボタン]の横にある[TURBO-Zボタン(ZUIKIのZ?)]は,KEY CONFIG用になっており,マッピングや連射に対応させるボタンの決定などに使用できる。
背面は取り外し可能なパドルタイプの追加ボタンが目立つ。位置にも相当こだわっているそうで,ゲームパッド派であれば「すごい微調整を繰り返してないか,これ?」と感じられるはずだ。
[LRトリガー]の入力判定操作(最大にするほど押し込む距離が減る)は,段階的に調整でき,もう少し遊びがほしいといった要望にも対応できる仕様だ。
本体上部を見るとショルダーボタンがない代わりにつまみがふたつある。ひとつは接続方式の切り替えで,USBとBluetooth接続に加えて,UWB(Ultra Wide Band,超広帯域無線通信技術)接続もある。UWBはドングルを接続しておけばペアリング操作が不要になり,遅延も減らせるといったもの。
もうひとつは動作モードを切り替えるパワーモードスイッチで,競技向けにプレーンな状態のゲームパッドとしてふるまうモードもある。つまみの存在感は強烈で,個人的には大変よろしい。
上部はふたつのつまみが目立つ。接続方式変更のつまみには隠された部分があるというが,現時点では公開できない情報とのこと。いつぞやに,どこかのオフィシャルライセンスを取得しようとしていると語っていたことと,関係あるのだろうか。
アクセサリとしては,充電スタンドとキャリングポーチ,交換用の十字キー,交換用スティックヘッド,ドングルが付属する予定だ。2種類の十字キーは上下対称ではなく,下キーよりも上キーの背が高くなっている。これは押し込みやすさを重視しつつ,どの方向も均一した時間で入力できるようにするための設計だという。
方向キーと本体は磁石で固定する仕組みで,スティックヘッドはツメで固定する方式だ。スティックは倒してみるとわかるが,リニアなフィードバックがあり,磁石の影響を避けたいため,ツメにしているのだと思われる。
これらの情報から,部材について担当者に質問してみたところ,TMR(トンネル磁気抵抗効果)スティックではないような回答だったので,もしかすると磁気粘弾性流体かもしれない。仮にそうであるとしたら,スティックの重さを変えることもできる。
担当者が「プロ」と呼んでいたバージョンも見ておこう。白基調からカーボン調になり,ハンドル部などは合皮に変更されている。機能や付属品に違いはないとのことだ。
仕様については不明な点だらけだが,担当者曰く「瑞起の開発力をすべて注ぎ込んだ」というだけあり,各部名称を見ながら触るだけでも,ド変態と言っていいくらいの「てんこもり」感を体感できる。もちろん,一般日でもハンズオンできるそうなので,ゲームパッド派はチェックしてみるといいだろう。
「瑞起」公式サイト
「EVOTOP」ティザーサイト
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