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TGS 2024で話題を呼んだ小型ディスプレイ付きゲームパッド「EVOTOP」の新情報が公開に。ボディ素材にアラミド繊維を使用する
EVOTOPは,瑞起が開発中の多機能ゲームパッドである。基本的にはPC用だ。
TGS 2024で披露されたEVOTOPは,前面中央についた大きめのタッチパネル付きディスプレイが注目を集めた。この小型ディスプレイは,ゲームパッド自体の設定をカスタマイズしたり,専用アプリを表示,操作したりといった用途に使えるという。ゲームのプレイ中でも,EVOTOP単体で設定を確認,変更できるのは便利に使えそうだ。
新情報のひとつは,瑞起がEVOTOPのボディに使っている素材についてである。TGS 2024の取材でも,左右グリップ部分に合皮素材を使っていることを報じていたが,今回,新たに,グリップ以外の部分には,強度の高いアラミド繊維を採用していることが明らかになった。アラミド繊維は,切れたり,すり切れたりしにくい強靱さと,耐熱性や耐水性,耐薬品性といった特性を有する繊維である。これまではゲームパッドに使うような素材ではなかったが,合成繊維の素材を使った製品に特有の模様が,外観にも個性を与えているようだ。
また,D-Pad(十字ボタン)や背面の追加ボタン用パドルには,金属素材を採用しており,これらによって耐久性の高さやグリップの良さを実現しているそうだ。
PCとのワイヤレス接続に用いるUltra Wide Band(UWB)通信についても,瑞起は,追加の情報を公開している。それによると,EVOTOPのUWBは,7.25〜9GHzという周波数帯を用いて,ゲームパッド本体と専用USBワイヤレスアダプタの通信を行うという。瑞起では,UWBによるゼロに近い低遅延をアピールしているが,それだけでなく,Bluetoothや一般的なワイヤレス機器が使う2.4GHzや,無線LANで使う5GHz帯よりも高い周波数帯を使うため,ほかの機器からの電波干渉を気にする必要がない点も見どころだろう。
もうひとつの新情報は,前面の[A/B]ボタン脇にある「TURBO-Z」ボタンの機能だ。瑞起によると「ゲーム中のボタン連射がスムーズに展開でき」とのことなので,任意のボタンの連射用ボタンとして機能するようだ。TURBO-Zボタンへの機能割り当ては,簡単に行えるとのことだ。
ほかにはない特徴の多い製品なだけに,決して安価にはならないだろうが,ハイエンド市場向けの新しいゲームパッドとして,EVOTOPは注目を集めそうだ。
EVOTOP ティザーWebページ
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