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[TGS 2013]イスラエルからきた魔界の扉。出現した魔物の攻撃を,身体を動かして回避する! ボードとアプリを融合させたARゲーム「Kazooloo」
ここではイスラエルからやってきたNordau Creativeのブースで,ボードとアプリを組み合わせたユニークなARゲーム「Kazooloo」が出展されていたので,その概要をお伝えしていこう。
「Kazooloo」を遊ぶのに必要なのは,iOSやAndroid搭載のスマートフォンかタブレットと,無料でダウンロードできる「Kazooloo」アプリ,そしてNordau Creativeから販売されている「Kazooloo」ボードだ。
スマートフォンやタブレットにアプリをインストールしたら,ボードに付属する「ボードID」を記録すれば準備は完了。アプリを立ち上げ,カメラでボードを捉えれば,ボードは異次元からのゲートとなり,中からドラゴンや不気味な虫などの敵が出現してくる。
ゲームのルールはいわゆる3Dシューティングだ。画面内の照準を敵に合わせて弾を撃ちまくり,相手の体力を0にすれば勝利となる。もちろん敵も攻撃してくるが,そのときはスマートフォンやタブレットを手に持ったまま身体を動かせば避けることができる。
試遊してみて楽しかったのは,上下左右といった平面の動きだけではなく,しゃがんだり立ったりといった動きにも対応していたことで,熱中してくると身体が大きく動いてしまった。
現時点で販売されているボードは,ドラゴンが出現する「Vortex」一種類だが,今後は「Zordan」「Ogger」といった新たなボードの発売も予定されているという。ボードの絵柄や公式サイトから判断するに,「Zordan」では謎の魔術師が,「Ogger」では巨人のような怪物が出現するボードとなるようだ。
ボードを設置する行為自体がちょっとした魔法の儀式のようで,これも具体的な品物があるがゆえの面白さであるように思えた。
ボードの大きさは30cmほどもあり(もっと手軽に遊びたい人向けということなのか,メンコほどの大きさの「ミニボード」も用意されている)。ちなみに「Vortex」ボードは39.99ドル,同ミニボードは14.99ドル,両者のセットは49.99ドルとなっている。
ここまで読んで「Kazooloo」に興味を持たれた方もおられると思うが,残念ながら,現時点では,「Kazooloo」の日本での販売は行われていない。アプリのみならネットを通じて全世界に配信できることを考えると,これはボードという品物を伴うがゆえの弱点とも言えるだろう。
もっとも,Nordau Creativeはアジア圏や日本でも「Kazooloo」を販売したいと考えているとのことだ。もしかすると,日本のおもちゃ屋に「Kazooloo」のボードが並ぶ日も近いのかもしれない。
ちなみに,試すだけであれば,App StoreやGoogle Playからアプリをインストールし,公式サイトの「Play Kazooloo」から「to try the game for free, print this teaser」を選択すると出てくる「teaser.pdf」をプリントアウトし,地面に置くなりすればOKなので,日本発売を待てない人はこの方法で予習してみるのもよいだろう。
「Kazooloo」公式サイト
App Store「Kazooloo」
Google Play「Kazooloo」
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