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ユークス,内田明理プロデューサー入社記者会見を開催。Uchida labを新設し,新たなデジタルコンテンツの制作へ
内田明理氏はKONAMI在籍時,「ときめきメモリアル Girl's Side」シリーズや「ラブプラス」シリーズ,「とんがりボウシ」シリーズなどのプロデューサーとして活動し,とくに2009年9月に発売された「ラブプラス」以降は,そのゲーム性にちなんで“お義父さん”としてファンから愛されてきた。しかし,2015年3月15日に自身のTwitterを通じてKONAMI退職を報告。その去就が注目されていた。
一方,ユークスは,新日本プロレスの選手が実名で登場する「闘魂烈伝」シリーズ,WWEの選手が実名で登場する「WWE」シリーズ,ハリウッド映画「リアルスティール」や「パシフィック・リム」のゲーム版などの開発で知られる。ちなみに,内田氏がKONAMI在籍時代にプロデュースしていた「ランブルローズ」シリーズも,ユークスが開発を担当した作品だ。
谷口氏は,2005年にPlayStation 2用ソフト「ランブルローズ」の開発を通じて内田氏と出会ったことに触れ,それがユークスにとってチャレンジングで楽しいプロジェクトであり,今回の縁につながったと説明。同時に,「ユークスは社員がやりたいことを実現するための環境を提供する会社。内田さんにはプロレスや格闘にとらわれず,内田さんの世界を発信してほしい」と,氏の今後に期待を寄せた。
続いて内田氏が,「いろいろと考えていることがあり,自由にやらせていただける環境でやってみたい」ということで,ユークスへの入社を決めたと説明。そのうえで新部署「Uchida lab」(内田ラボ)を立ち上げ,キャラクター系の作品など自身の得意分野を生かしつつ,新たな発想を取り込んだ,もしかするとゲームの枠を飛び出してしまうかもしれないようなコンテンツを作っていきたいと,意気込みを語った。
また,Uchida labでは,ゲームの枠にとらわれず,デジタルコンテンツ全般に枠を広げて,どんなことをすれば面白いかを研究,企画しつつ,必要に応じた組織作りをしていきたいとのことで,開発部隊を内包するかどうかは決まっていないという。ただ,内田氏はユークスの開発技術のなかでも,とくに3Dキャラクターのモーションなどに興味を持っている様子で,そのあたりから内田氏が構想しているものの一端が予想できるかもしれない。ともあれ,「つらくて倒れそうなときでも,あと少し頑張ればお客さんが喜ぶはずだと踏ん張れる方」と仕事をしたいと希望を述べていた。
なお,内田氏は今後のテーマとして,「リアルな体験とバーチャルな体験をミックスする,垣根をあいまいにする」というものを掲げ,そういった新しいエンターテイメントが実現できないか画策しているともコメント。「ゲームとして展開しなくてもショウビジネス的なエンターテイメントを展開できるんじゃないか」と語る。早ければ年内にも何らかの発表を行いたい意向を持っているとのことだった。
ちなみに,もし内田氏の古巣であるKONAMIより,内田氏がかつて手がけてきたシリーズ作品の開発を依頼されるようなことがあれば,「私はウェルカム。IPとクリエイターのコラボレーションやマッチングは,メーカーやパブリッシャの枠を超えて適宜いい形でやっていきたい。そういうお話をいただけるのであれば,やらせていただきたい」そうである。
現時点では言えないことのほうが多いといった様子がうかがえたが,内田氏が何か新たなムーブメントを作り出そうとさまざまな構想を練っているのは間違いない様子。ただただ,楽しみに待っていたい。
個人的には内田氏のユークス入りの報を受け,「ユークスがゲーム化権を獲得した『ランジェリー・フットボール・リーグ』(現 レジェンズ・フットボール・リーグ)が,ランブルローズのようなグラフィックスで発表されたらなー」などと思ったりもしていたが,見事な空振りだった。
「ユークス」公式サイト
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