企画記事
プロシーンで活躍する格闘ゲーマー55人が振り返る2018年。来年への抱負や展望も
マゴ
所属:-主戦タイトル:ストリートファイターV アーケードエディション
キャラクターをかりんからラシードへ変更し,追加調整によって,さらにキャミィへ変更したことが良くも悪くも勉強になりました。1年で2回のメインキャラクター変更をしながらの「Capcom Cup」出場は難しいと思っていたのですが,周りの手助けもあり,なんとか出場できたのはうれしかったです。
そして,Capcom Cupにて7年間勝てていなかった因縁の相手(僕が一方的に)であるルフィに勝てたのは涙が出そうになるぐらいうれしかったです。結果はイマイチでしたが,その呪いを解けたことだけはよかったと思っています。
[質問2]2018年に触れたゲームやエンターテイメントコンテンツで最も印象深かった作品
NieR:Automata:
2年ほど周囲の人に薦め続けられてようやく今年プレイしたんですが,重厚なストーリーはもちろんのこと,アクション要素だけでなく,シューティング要素まで使ったバトルシステムに感動しました。ゲームをプレイするだけで,ここまで制作側の“愛”が伝わってくる作品はなかなかないと思います。
[質問3]2018年に個人的に注目したeスポーツプレイヤー
藤村:
彼は他人に厳しい人間なんですが,それ以上に自分に厳しい人間でもあります。自分の知る限りでは誰よりもサボらず,甘えず,徹底的にゲームを突き詰めていました。なので,彼の使っているキャラがしっかりと強いのであれば,2018年も活躍するだろうなと思っていました。
[質問4]2019年に向けての抱負,また4Gamer読者に向けてのメッセージ
2019年は今年の反省を生かし,精神的にも肉体的にも強くなろうと考えています。もっと皆さんの期待に応えられるようなプレイヤーでいられるように精進しますので,今後とも応援よろしくお願い致します。もう昇天なんてしないもん。
まちゃぼー
所属:-主戦タイトル:ストリートファイターV アーケードエディション
日本の大会には積極的に出場していました。これまで海外大会は,「EVO(ラスベガス)」しか参加したことなかったのですが,初めてフランスでの大会に参加させていただきましたが,とてもいい経験になりました。
[質問2]2018年に触れたゲームやエンターテイメントコンテンツで最も印象深かった作品
閃の軌跡IV:
シリーズ最終作ということでとても楽しみにしていたのですが,期待以上の面白さで大満足でした。
[質問3]2018年に個人的に注目したeスポーツプレイヤー
ときどさん:
どうしてそんなに安定して勝っているんだろう? と気になってしょうがなかったです。生活とか追いかけてみたいなぁって思いました(笑)。
[質問4]2019年に向けての抱負,また4Gamer読者に向けてのメッセージ
来年は今年よりも多く活動出来そうなので,ぜひ自分の今後の展開や活躍を見ていただけたらと思います。来年もがんばります!
みぃみ
所属:DIGITAL HEARTS Gaming主戦タイトル:鉄拳7
2018年の8月にDIGITAL HEARTS Gamingが発表されて以降,さまざまな大会やイベントに出させていただきました。悪い点や反省点ですと「鉄拳の実力不足」この一言に尽きます。良い点は残念ながらあまりなかったので,来年には自信を持って答えられるようにしたいと思います。
[質問2]2018年に触れたゲームやエンターテイメントコンテンツで最も印象深かった作品
ひねりがなくて申し訳ないのですが,「鉄拳7」です(笑)。2018年の最後に好きだったキャラクターたちが追加されて,とてもうれしかったです!
[質問3]2018年に個人的に注目したeスポーツプレイヤー
「Tekken World Tour」ファイナルで優勝した韓国のRangchu選手:
応援している友人の1人だったので,優勝がとてもうれしかったです。さまざまなキャラクターを使用できるイメージもありましたが,パンダというキャラクターで優勝したのがとても印象的でした! また,日本語がとても上手なので,今後日本で活躍する姿も見たいですね!
[質問4]2019年に向けての抱負,また4Gamer読者に向けてのメッセージ
現在は練習方法の見直しなど,いろいろと試行錯誤をしている段階で,2019年はそれを大会結果につなげていきたいです。これまで趣味でやっていた鉄拳を少し違う形でするようになって,いつも100%楽しめているかといったら正直そうではない時もあります。勝敗があるものなので,負ければとても悔しいし落ち込みます……。それでもこんな自分をずっと応援してくれているファンもいますので,2019年は強くなる努力をたくさんたくさんします!
もけ
所属:PONOS主戦タイトル:ストリートファイターV アーケードエディション,ドラゴンボール ファイターズ
「ストリートファイターV アーケードエディション」と「ドラゴンボール ファイターズ」の2タイトルを軸に大会に参加。大会だけでなく,日本国内で多くの企画,番組や配信に出演しました。
反省点としては,個人的な配信が足りなかったかなと思います。今後,DBFZを重点的に,大会に至るまでの練習過程を多く発信できればと思っています。
良かった点としては,DBFZという新規タイトルで少しばかりいい戦績と存在感を残せたことです。満足といえる結果ではありませんが,全力は出せたのかなと思っています。
[質問2]2018年に触れたゲームやエンターテイメントコンテンツで最も印象深かった作品
今後も見据えた作品として,2018年で自分にとって印象深い作品となったのはドラゴンボールファイターズです。ものすごく大きな注目度と期待を背負ったタイトルとして今年発売され,その期待に添う形で2018年を彩ったタイトルであったと思います。このタイトルのプレイヤーとして番組や配信に出演することができたのはとても光栄でした。今後も盛り上がっていくタイトルであると思いますので,自分はより深くこのゲームの攻略を煮詰めていきたいと思っています。
[質問3]2018年に個人的に注目したeスポーツプレイヤー
SFV AEの藤村さんとときどさんです。自分がリスペクトしているプレイヤーが本当に多いタイトルですが,その中でもプレイに対する取り組みで大きく影響を受けたのはこの2人でした。これ以上にない真剣なゲームとの向き合い方と,シビアな攻略を積極的に行っていた姿が本当に印象的です。
また,大会でも練習や攻略を勝ちにつなげていたこの2人は意識せずとも目に映りました。この2人と同じ空間で練習できたのは,本当に大きな経験だと感じています。
[質問4]2019年に向けての抱負,また4Gamer読者に向けてのメッセージ
2018年は全力で取り組んだにも関わらず,結果としては至らない場面が多くみられた年だと感じていて,それは自分にとってものすごく大きな糧になったと感じています。この1年で自分の芯となる部分を多く見出せたので,それを踏まえて2019年はより良い自分を結果と共にお見せしたいと思っています。
応援いただいている皆様,いつもありがとうございます。今後は皆さまに応援いただいた分の成長を見せます! 引き続き応援のほど,よろしくお願い致します!
ももち(百地祐輔)
肩書:忍ism代表取締役社長 兼 プロゲーマー主戦タイトル:ストリートファイターV アーケードエディション
今年,忍ismとしては不動・花鳥風月といったゲーミングチームの運営を始めました。現在29名の選手やストリーマー,キャスターが所属してくれております。皆光る個性やゲームに対する情熱を持っており,彼ら・彼女らと対話することで,私自身の視野も広がった一年となりました。
また,弊社オフィススタジオをみなさんの練習場として無料開放する試みを始め,より多くのコミュニティの皆さんと触れ合うことができたのはいい機会となりました。選手活動については,及第点といったところです。
[質問2]2018年に触れたゲームやエンターテイメントコンテンツで最も印象深かった作品
特にはございません。いろいろと楽しませていただきました。
[質問3]2018年に個人的に注目したeスポーツプレイヤー
AngryBird選手:
もともと強いプレイヤーでしたが,大会で本来の実力を出し切れていない印象でした。ですが最近は大会で結果を出し始めて勢いもあるので注目しているプレイヤーです。また,自分も彼の使用キャラである是空を使うようになったのですが,その時に彼のプレイを参考にしたというのも注目した理由の1つです。
[質問4]2019年に向けての抱負,また4Gamer読者に向けてのメッセージ
2019年もまた,新たな挑戦をして参りますので,どうぞお楽しみに。忍ism所属プレイヤー共々,引き続き応援のほどよろしくお願い致します。
ユウ
所属:TeamYAMASA(山佐)主戦タイトル:鉄拳7
2018年の海外大会では決勝トーナメント進出目前となる9位で終わることが多かったのですが,TOP8に残る選手との地力の差を少し感じました。まずはこの壁を突破することが今後の目標になりますね。
TeamYAMASAとしては,「MASTERCUP.10」優勝など目標にしていたタイトルを獲得できたことに満足しています。また,国内の地域イベントや主催している大会の参加者が増加するなど,自分たちが長年続けてきた活動の成果を実感できた1年にもなりました。
[質問2]2018年に触れたゲームやエンターテイメントコンテンツで最も印象深かった作品
鉄拳7 season2:
まさか鉄拳にもシーズンの概念が導入されるとは思いませんでした。これまでより細かなキャラバランス調整などが期待できるので今後が楽しみになりました。
[質問3]2018年に個人的に注目したeスポーツプレイヤー
ノビ,タケ,SFVで活躍するプロプレイヤー,修羅の国ともいわれる韓国の鉄拳勢
[質問4]2019年に向けての抱負,また4Gamer読者に向けてのメッセージ
今年はeスポーツとしての鉄拳が過去最高に発展した1年になったと思います。2019年には,さらに盛り上がるコンテンツがたくさん用意されていると聞いています。まだまだ,自分も発展途上ですが,最前線にいるプレイヤーという自覚を持ってチーム一同精進していきますので,2019年も応援よろしくお願いします。
ゆうゆう
所属:UYU主戦タイトル:鉄拳7
3月にウメハラさんが主催したイベント「獣道弐」に参戦したことで,プロゲーマーになるという人生の転機が訪れました。海外のことも英会話もまったくわからない,しかも自分自身が「プロゲーマーって何だろうか?」という疑問を持ったまま1年間活動をしてきましたが,自分なりに成長できた1年だったのかなと思います。
参加できる海外大会には行こう! ということで半年間で7回も海外へ行ってきました。大会では緊張も多く,結果がなかなか出せないでいましたが,11月のアメリカでの大会でやっと3位に入賞できました。うれしいです。最近はTwitchでの配信を少しずつ始めました。
[質問2]2018年に触れたゲームやエンターテイメントコンテンツで最も印象深かった作品
「Dead by Daylight」です。友人の家で遊ばせてもらって,ああいったジャンルのゲームは初めてプレイしたのですが,怖いのがもともと苦手なのもあり,臨場感にびっくりしました。本当に怖かった……。
[質問3]2018年に個人的に注目したeスポーツプレイヤー
Team Liquid|ネモ選手:
かなり昔からファンなので(笑)。
[質問4]2019年に向けての抱負,また4Gamer読者に向けてのメッセージ
ゲーム,とくに「鉄拳」シリーズは,国や年齢,性別が違っていてもみんなが楽しんでいます。来年度の「Tekken World Tour」にも積極的に参加していく予定ですので,応援よろしくお願い致します!
りゅうせい
所属:FAVgaming主戦タイトル:ストリートファイターV アーケードエディション
今年の5月からGzブレインのプロチームFAVgamingに加入してプロゲーマ−になりました。「EVO 2018」では「ストリートファイターV アーケードエディション」で初の海外大会に参加して9位,TOPANGAリーグのオンライン予選では1位通過で本戦出場をするなど,運が味方したこともあり実力以上の戦績を残すことができました。
しかし,大事な試合を勝ちきれなことも多く,2018年は中途半端な結果で終わってしまいました。来年はそういった場面でも勝ちきれるプレイヤーを目指したいと思います。
[質問2]2018年に触れたゲームやエンターテイメントコンテンツで最も印象深かった作品
ストリートファイターV アーケードエディション:
世界中の強豪プレイヤーと対戦するという自分の願望を叶えてくれた作品。動画で見るだけではなく実際に対戦したり大規模な海外大会に参加して,シーンの盛り上がりやレベルの高さを肌で感じられました。勝てるかどうかは分かりませんが,1人の格闘ゲームプレイヤーとして,このタイトルに飛び込んだのは正解だと感じました。
[質問3]2018年に個人的に注目したeスポーツプレイヤー
プロゲーマーとして活動した初めての年だったのでほかの選手を気にする心の余裕がありませんでした。強いていうなら自分自身でしょうか。自分は学歴も資格もなく,ゲーム以外にがんばりたいことがありませんでした。自分が本当に好きなことで生活ができるようになった時代に感謝しつつ,今は仕事として真剣にゲームを取り組んでいます。
[質問4]2019年に向けての抱負,また4Gamer読者に向けてのメッセージ
世間にゲームが認められてきたのを体感しています。1つの職業としてゲームをできる今が,自分の人生で一番楽しいです。来年も後悔の残らないようゲームに対して取り組みたいと思います。ゲームしかできない不器用な人間ですが,応援していただけるとうれしいです。
レン
所属:グローバルセンス PGW(プロゲーマーズワールド)事業部主戦タイトル:ストリートファイターV アーケードエディション,ソウルキャリバーVI,恋姫†演武 〜遼来来〜
2018年11月から「PGWとして活動をスタート」しました。現在は「EVO Japan 2019」に標準を合わせると同時に,2019年を見据えて各タイトルで活躍できるように毎日練習しています。
[質問2]2018年に触れたゲームやエンターテイメントコンテンツで最も印象深かった作品
「MONSTER HUNTER: WORLD」です。モンハンシリーズが好きで,どのタイトルもかなりやり込んでいます。「ファイナルファンタジーXIV」コラボで,MH:WORLDに「ベヒーモス」が現れたんですが,「ファイナルファンタジーXI」を一緒に冒険していたプレイヤーと一緒に狩りに行って,「エクリプスメテオ」で全滅するという流れが当時のままで,懐かしさにめっちゃ笑ってしまいました(笑)。
[質問3]2018年に個人的に注目したeスポーツプレイヤー
最近ですとウメハラさんです。とくに「Red Bull Kumite 2018」ルーザーズファイナルでの対ProblemX戦。試合カウントが1-2の状況で,1ラウンド取られたところから粘りに粘って1ラウンド取り返すんですが,その後一瞬映るウメハラさんの表情が1人の選手としてすごくカッコイイんですよ! ぜひ見ていただきたい試合ですね。
[質問4]2019年に向けての抱負,また4Gamer読者に向けてのメッセージ
2019年は飛躍の年にしたいですね。「何かしらの形で皆様にお会いできるよう」に活動して参ります。毎週月曜日にYoutubeでPGWの定期配信をやっていますので,そちらも見ていただけたらうれしいです。今後とも応援よろしくお願いします。
LOX
所属:Walker Gaming主戦タイトル:GUILTY GEAR Xrd REV 2
2018年4月からWalkerGamingの「GUILTY GEAR」チーム所属の兼業プロとなり,阿佐ヶ谷スタジオの家庭用対戦会や講習会の講師として参加していました。プレイヤー交流の手助けはもちろん,格闘ゲームを始めたばかりの人に興味を持ってもらえて,チーム目標であるGUILTY GEARシーンの盛り上げに貢献できたかなと感じています。
個人の大会結果は,2017年と比べると反省すべき内容でしたが,「EVO」に初参加し,海外勢との交流などさまざまな体験をしたことで,格闘ゲームに対する視野が広がりました。今まで「EVOは観るもの」として過ごしていましたが,現地で体感できたことで刺激をもらい,2018年は非常に良い1年となりました。EVOの際は多くの格ゲー関係の知人に助けられ,本当に感謝しています。また,2018年もGUILTY GEARをしっかり楽しめたことをうれしく思っています。
[質問2]2018年に触れたゲームやエンターテイメントコンテンツで最も印象深かった作品
映画「レディ・プレイヤー1」:
ゲーム関係を楽しんでいる方にはぜひ見てほしい作品です。純粋にゲームを楽しんでいる気持ちが込みあがって印象深く感じました。いろいろな会社の有名キャラクターがこれでもかというほどいたるところに登場し,映像の情報量が多すぎて,一度鑑賞するだけでは追い切れずでした。あの映画はコマ送りでじっくり見たいですね(笑)。ネットゲーム世界を舞台にしたストーリーではありますが,MMORPGなど未プレイの方でも問題なく楽しめる内容だと思います。
[質問3]2018年に個人的に注目したeスポーツプレイヤー
「ストリートファイターV アーケードエディション」のネモ選手です。GUILTY GEARのプレイヤー時代から知っているので,タイミングよく出会った時にそこそこ話したりする間柄なのですが,最近は兼業プロとしての行動力に驚かされるばかりです。すばらしい大会実績があることはもちろんですが,兼業プロのあり方やビジョンなど,同じ兼業プロとして参考にさせてもらってます。
[質問4]2019年に向けての抱負,また4Gamer読者に向けてのメッセージ
同じチームメイトのサミットやハーケンと共に,何かしらの企画を進めたり,他主催のイベントへ積極的に参加していきたいです。「最近WGのイベントないですね」という声をいただくことがあるのですが,阿佐ヶ谷スタジオは移設となり,今はイベントスペースがなく,以前と比べるとイベントを企画しづらい状況となっています。
2019年も年明け早々にEVO Japan 2019や闘神祭などの大規模大会がありますので,まずはここで自分らしいパフォーマンスを発揮したいのと,自分を応援してくれる人にそろそろいい結果を報告したいですね。まだまだ駆け出しの自分ですがよろしくお願いします。
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