都内のタイトーステーションが営業を再開。タイトーによる新型コロナウイルス感染拡大防止に関する取り組みも発表に

　2020年6月12日，4月8日より営業を自粛していた都内にあるタイトーのアミューズメント施設27店舗が営業を再開した。これは，東京都が新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップの「ステップ3」に移行したことを受けたものだ。

タイトーステーション 池袋西口店

　タイトーは今回の営業再開にあたって，「タイトーの新型コロナウイルス感染症（COVID-19）感染拡大防止に関する取り組みと，営業再開について」と題した説明会をタイトーステーション 池袋西口店で行った。
　それによると同社の運営するアミューズメント施設・室内プレイグラウンド施設では，利用客ならびに店舗スタッフの健康と安全確保に配慮し，新型コロナウイルス感染予防対策を行いながら営業するとのこと。
　具体的には，運営している全国の店舗の大半が営業時間を短縮。また店舗によっては一部のサービスを停止している。

各店舗の営業状況
https://www.taito.co.jp/corporate/info_200420

　店内での対策としては，まず各ゲームコーナーにおいてゲーム機のアルコール消毒や水拭きを実施。アルコールが使えないゲーム機は，次亜塩素酸水を使って消毒する。またメダルゲームに使用するメダルも洗浄する。

ゲーム機のボタンやカードリーダーに，「除菌清掃済み」と書かれた青いカードが被せられている

利用客がゲームで遊ぶためにカードを裏返すと，「お客様がプレイされました」の表示が。プレイ後の筐体が分かりやすくなるため，店舗スタッフがすばやく清掃作業に移れるようになっている

　隣接するゲームコーナーでは座席間隔を空けるなどして，密集・密閉・密着の「3密」を避けたプレイ環境を用意。また，店舗内換気のための出入口および窓の開放，空気清浄機等の設置を行っている。
　加えて，クレーンゲームの景品袋の手渡しを中止するなど店舗スタッフによる接客の一部を簡素化，一部ゴミ箱の利用中止も実施している。

タイトーステーション 池袋西口店では，隣接するゲーム機間にパーテーションを設置

プリクラ機も未使用時はカーテンを開けて換気をしている

　店舗スタッフに関しても，マスク着用，1時間ごとの手洗い・うがい・消毒の徹底と，検温など健康管理の徹底を促す。そのほかに希望者には，ゴム手袋の着用も許可している。
　合わせて「お客様へお願い」として，利用客にも注意を促している。まず以下に該当する人は，感染拡大防止の観点から入店を遠慮してほしいとのこと。

• 風邪の症状や発熱（37.5℃以上）がある方
• 体調がすぐれない，強いだるさ（倦怠感）や息苦しさ（呼吸困難）等がある方
• 14日以内に新型コロナウイルス感染症の流行地域から帰国した方

　また，都道府県をまたぐ移動の自粛要請により，県外から来た人も入店を控えてほしいとしている。

店舗入り口にはマスク着用および感染拡大予防に関する掲示がなされている

　さらに入店時のマスク着用や，店舗やフロアの入り口に設置してあるアルコール消毒液を使った手指の消毒（アルコールのアレルギーなど消毒が困難な場合は手洗い），ソーシャルディスタンスの維持を促している。
　なお，仮に店舗内が混雑する事態になったら，入場制限をかける場合もあるとのこと。

店舗入り口と各フロアにはアルコール消毒液や使い捨て手袋などを設置。クレーンゲームコーナには，景品袋も置かれている

待機列ができるゲーム機には，床にマークを付けてソーシャルディスタンスの維持を促している

タイトー公式サイト