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[AnimeJapan]「PLUTO」のアニメ化が決定。「大奥」「ヤキトリ」「陰陽師」のアニメ化も発表されたNetflixアニメスペシャルステージ
ステージには,手塚治虫氏の代表作「鉄腕アトム」の人気エピソード「地上最大のロボット」を漫画「PLUTO」としてリメイクした浦沢直樹氏,手塚治虫氏の息子である手塚 眞氏が,さらに「PLUTO」でアトムを演じる日笠陽子さん,ウラン役の鈴木みのりさんが登壇した。
本稿ではNetflixアニメスペシャルステージで発表された4作品の情報に加えて,「PLUTO」の告知に際して実施されたトークショーの模様をお伝えしていく。
実写によるメディアミックスが有名な作品もアニメに
Netflixアニメスペシャルステージの冒頭では,よしながふみ氏が原作を手掛けた「大奥」の,「Netflix シリーズ」としてのアニメ化情報が公開された。スタジオディーンによってアニメーションが制作され,2023年夏にNetflixによる独占配信が予定されている。
併せて,アニメ「大奥」で監督を務める阿部記之氏のコメントも公開された。よしながふみ氏との意見交換によって細かい表現や映像の色合いなど,原作を尊重した作品となっているそうだ。
続けて「幼女戦記」で知られるカルロ・ゼン氏によるミリタリーSFノベル「ヤキトリ」のアニメ化が発表された。「ヤキトリ」は,巨大星間国家・商連が支配する未来の地球を舞台に,主人公の伊保津明が惑星軌道歩兵部隊“ヤキトリ”に志願する物語が描かれる。監督は安保英樹氏,脚本は堺三保氏,キャラクターデザインを山形厚史が担当。キャストとしては,坂泰斗さん,瀬戸麻沙美さん,武内駿輔さん,河西健吾さん,鬼頭明里さん,津田健次郎さん,高木 渉さん,稲田 徹さんが発表されているほか,管制AI「初音ミミ」役で藤田 咲さんが初音ミクとして声を当てるという。
また,夢枕獏氏が1986年に発表して以来,漫画化,テレビドラマ化,映画化など,多種多様なメディアミックス展開を見せてきた「陰陽師」のアニメ化も発表された。これまで公開されていた安倍晴明のキャラクタービジュアルに加えて,源博雅のビジュアルが今回のステージで初公開されている。なお,本作は2023年内にNetflix独占配信される予定だ。
浦沢直樹氏描き下ろしティザービジュアルの公開も
3作品の情報公開後に,2023年にアニメ「PLUTO」がNetflixで独占配信されることも発表された。ステージには「鉄腕アトム」のエピソード「地上最大のロボット」を漫画「PLUTO」としてリメイクした浦沢氏に加えて,監修を務めた手塚 眞氏が登壇した。
キャスト陣からは日笠さん,鈴木さんが出演し,4名によるトークショーで浦沢氏は,本作のアニメ化企画が以前から立ち上がっていたことを明かした。
さらに「全漫画の中で中央に鎮座する漫画というイメージがずっとあった」と幼いころに受けた印象を語り,自らの中に抱き続けた作品への想いを語った。
また,本作の公開時期について手塚 眞氏が「鉄腕アトムの最初のテレビアニメ化から,ぴったり60年でこのPLUTOが生まれて発表できるというのも運命的なものを感じますね」とコメント。日笠さんや鈴木さんは,オーディションを経て「PLUTO」のキャストを担当することになった経緯や,決定した際の喜びを語っていた。
ステージの終盤には,浦沢氏が描き下ろしたティザービジュアルも公開された。浦沢氏は「久しぶりに描いたんですよ。やはりキャラ立ちのある人たちなので,描こうとするとスッと全面に出てくれました」とティザービジュアル制作時の様子を振り返った。
トークショーを終えた浦沢氏は「手塚先生から渡されたバトンを僕が受け取って,そして皆さんへ渡していく。そういう大きなバトンの渡し方をずっとしていかない限り,この巨大な切なさは消えないのじゃないかと思いますので,皆さんもいっしょにそのバトンを受け取っていただきたいと思います」と語り,スペシャルステージを締めくくった。
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