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[GDC 2024]Web3で日本のゲームを海外に。懐かしの2D格闘ゲームライクなビジュアルが目を引くNFTゲーム「TAT Rumble」
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印刷2024/03/27 08:00

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[GDC 2024]Web3で日本のゲームを海外に。懐かしの2D格闘ゲームライクなビジュアルが目を引くNFTゲーム「TAT Rumble」

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 世界最大級のゲーム開発者カンファレンス・Game Developers Conference(GDC)では,セッションやワークショップといった講演プログラム以外にも,EXPO会場の展示やBtoB/BtoCイベントなどで新作や最新技術,サービスなどのあらたな情報が披露される。

 アメリカ・サンフランシスコのモスコーニ・コンベンションセンターにて2024年3月18日から22日まで(日本時間3月19日〜23日)開催されたGDC 2024でも,同会場のほか周囲のホテルやイベントスペースなどでプレゼンやミーティングが行われていた。

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小川智也氏
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 Web3.0事業やNFTプロジェクト開発,Web3.0型オンチェーンゲーム接続事業を展開するKreation Verseの新作「TAT Rumble」もそのひとつ。本日(3月26日)海外向けに正式発表された同作について,Kreation Verse代表の小川智也氏にゲームを紹介してもらった。

 「TAT Rumble」は,日本のクラシックな格闘ゲームのようなグラフィックスとアニメーションを特徴とした“コレクティブル・アートゲーム”だ。ディレクターを「ドラゴンボール ドッカンバトル」制作メンバーのKARIN氏が,キャラクターデザインを逆転裁判シリーズで知られるアーティストの岩元辰郎氏がそれぞれ担当している。


 本作でプレイヤーが挑むことになるのが,ルール無用の世界的な格闘技大会「Twelve Anonymous Tournament」。世界中のファイターたちが力と富,名声を競い合うその場所で,これまでのファイターたちの戦闘技術を収集しカスタマイズした自分だけのキャラクターを作成して挑み,トーナメントの頂上を目指す。
 ゲームシステムは,日本のスマホゲームおなじみのデッキ構築をベースとし,スロットを回して絵柄を合わせることで技やコンボが発動する。画面上に表示された“1990年代の格ゲーライク”な2Dピクセルアートのキャラクターたちが,当時のようなアニメーションで技を繰り出し,迫力あるバトルシーンを演出する。

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 作品には「Web3の技術を使い,日本のコンテンツを海外に発信する」という大きなビジョンがあり,クラシックな格闘ゲームのアートスタイルやデッキ構築のゲームシステムの採用はそのコンセプトがあってのものでもある。
 元より小川氏はDeNAやアカツキなどのゲームメーカーで主にコーポレート業務に携わってきた“ゲーム畑”の人。同じく本作にはゲーム開発に従事してきたメンバーがいるため,ゲームの設計や運営はもちろん,NFTゲームの課題であるゲーム性についてもしっかりと考えられているとのこと。ブロックチェーン要素の詳細は明かされていないが,スマホゲームがガチャを引かせるのではなく,ガチャを引きたいと思う仕組みが大事なように,まずゲームとしての遊びがあってのブロックチェーンという考えで設計されているそうだ。

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 サービスはiOSとAndroid向けに海外先行で行われ,本稿が掲載されるタイミングで2024年6月のリリースに向けた事前登録が始まる予定だ。
 日本での展開について聞いてみると,「もちろん日本は,受け入れていただけるであろうゲームファンが多く,また市場としても重要な場所だと思っています。ただ本作は『日本のコンテンツを海外に』というチャレンジがまずありますから,これをある程度やり遂げてからですね。(同時展開だと)日本に甘えてしまうかもしれませんから(笑)」とのこと。

 親しみあるビジュアルやゲームシステムで,日本のゲームファンも興味がわくであろう「TAT Rumble」。海外での成功を収め,“凱旋”という形で日本にやってくるか。まだ動き出したばかりのプロジェクトだが,今後の展開が気になるところだ。

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