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ケーキにされた友達をスプレーで守れ。ゲームボーイカラー用新作ゲーム「Cake Keeper」のKickstarterキャンペーンがスタート
支援者はプランに応じて,ゲームカートリッジやボックス,フルカラーマニュアル,アーケード筐体風のペーパークラフトに,ゲームボーイのシャドーボックス(厚紙を重ねた立体的なアート)が手に入る。プレッジ(支援)は2024年12月6日12:03まで。
「Cake Keeper」の主人公は,角のある少年ヘッダ(Hedda)。ヘッダが友達と遊んでいると,邪悪な魔女が現れ,友達をケーキに変えてしまった。おいしそうなケーキはさまざまな虫やモンスターを引き寄せてしまい,このままでは食べつくされてしまう。ヘッダはスプレーを手に取り,ケーキを守って戦い続けるのだ。
ケーキには四方八方から敵が迫るため,画面内を素早く移動することが重要になるようだ。背景の木にはリンゴも実り,上手く狙い打てば落下して敵を押しつぶせるなど,スプレー以外の攻撃方法も用意されている。敵は蚊やミミズといった昆虫や生き物から,人間型のものまでさまざまで,ボスも登場するという。
3ステージごとに出現するパワーアップも重要なポイントになる。スプレーの速射や威力がアップしたり,敵にケーキを食べられても長く耐えられるようになったりするなど,ヘッダの戦いを楽にしてくれる。ただ,それぞれのパワーアップにはペナルティもあるため,よく考えて選択する必要があるそうだ。
リワードは,10ユーロ(約1700円)の「Digital ROM Version」では「Cake Keeper」のデジタル版とPDFマニュアルが,45ユーロ(約7500円)の「Standard Edition (Early Birds)」では,ゲームカートリッジとフルカラーマニュアルと外箱が手に入る。
さらに,250ユーロ(約4万1000円)の「The Cake Keeper Edition」では,「Standard Edition (Early Birds)」の内容に加えて,プレミアム版のボックスとステッカー,サイン入りポスター,特製パープルカートリッジ,キーホルダー,ヘッダの彩色済フィギュア,アーケード筐体風のペーパークラフトに,ゲームボーイのシャドーボックスを入手可能だ。
ステッカー |
アーケード筐体風ペーパークラフト |
中でもユニークなのが,アーケード筐体風のペーパークラフトとゲームボーイのシャドーボックスだろう。ペーパークラフトはアップライト筐体で「Cake Keeper」が稼働しているところが表現されており,側面の派手なイラストがカッコいい。一方,シャドーボックスは複数のパーツを組み合わせて対象を立体的に表現したアートで,パーツが重なり合う独特の見た目が魅力的である。
ゲームボーイのゲームは近年改めて注目を集めているという印象がある。
例えば,人気ロックバンドのグリーン・デイは1994年のアルバム「Dookie」を現代に再生するうえで,自動ピアノで使われていたピアノロール(巻紙)や,使用済みのレントゲン写真をレコードとして再利用した肋骨レコードなどユニークな音源を用いたが,その中にゲームボーイのソフトが含まれている(関連記事)。
また,ラッパーのCasscade氏は,自身の新作EP「Found the Remote Lost the Control」の世界観を表現したゲームボーイ用ゲームを制作(関連記事)。コメディアンのTommy Dassalo氏は,スタンダップコメディの前日談となる「Super Dassalo Land」を公開している(関連記事)。
1989年の発売から35年を経ても現役で愛され続けているゲームボーイだけに,今後も新作が発表されそうだ。
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