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「Hellgate:London」開発者インタビュー:ビル・ローパー/デイビッド・ブレーヴィックに聞いたHellgate:Londonの現状[前編]
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印刷2005/09/16 07:47

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「Hellgate:London」開発者インタビュー:ビル・ローパー/デイビッド・ブレーヴィックに聞いたHellgate:Londonの現状[前編]

Hellgate:Londonは今回の製品発表会でもバリバリ動いていた。2005年5月のE3バージョンよりも安定性が高まり,各種ゲームデータが充実しているという
 本日9月15日,ナムコの横浜クリエイティブセンターで行われた「Hellgate:London」製品発表会(記事は「こちら」)の後,ビル・ローパー,デイビッド・ブレーヴィックという,Flagship Studiosを代表する二人のキーマンと,直接話をする機会を得た。
 2005年5月にロサンゼルスで開催されたE3(詳細は「こちら」)では,かなり完成度の高いバージョンがプレイアブル出展されていたHellgate:London。果たして現段階の同作は順調に完成へと近づいているのか。発売日やビジネスモデル,マルチプレイ環境の仕様などに関する話は進んでいるのか。
 まずは前編ということで,ビル・ローパー,デイビッド・ブレーヴィック両氏の"ゲーム"にまつわる話題や,Hellgate:Londonの現在の完成度,クラスシステムなどに関するインタビューを掲載。インタビュー後編も近日中に公開するので,まずはこちらをチェックしてほしい。

デイビッド・ブレーヴィック氏(左)とビル・ローパー氏(右)。「Diablo」や「Diablo II」などの誰もが認める名作を手がけた,ゲーム業界の巨人である


■開発側から見た「Hellgate:London」の魅力とは?
プライベートでも多くのゲームをプレイしている両氏。いうまでもなく,ゲームへの愛は,良質な作品を作るための最重要要素である
4Gamer編集部(以下4Gamer):
 お久しぶりです。こうして直接お話するのは(2005年5月の)E3以来ですが,今日もよろしくお願いします。

ビル・ローパー氏(以下ビル):
 こちらこそよろしく。

デイビッド・ブレーヴィック氏(以下デイビッド):
 よろしくお願いします。

4Gamer:
 お二人とも,日本へはよく来ていますよね。今日で何回目くらいになりますか?

ビル:
 4回か,5回かな? デイビッドは8回くらい来日しているけどね。

4Gamer:
 先ほど行われたHellgate:London製品発表会が,今回の来日目的ですか?

デイビッド:
 はい,そのとおりです。Hellgate:Londonの日本での展開を正式に発表することが,一番の目的です。

ビル:
 それと,明日(9月16日)から始まる東京ゲームショウ2005も非常に楽しみだね。Flagship Studioの同僚も,わざわざ有給休暇をとって来日しているくらいだよ(笑)。

4Gamer:
 東京ゲームショウにはさまざまな商品やコンテンツが出展されるから,ゲーム好きにとっては夢のような展示会ですよね。
 お二人とももちろんゲームが大好きだと思いますが,今個人的に遊んでいるゲームのタイトルを教えてもらえますか?

デイビッド:
 Hellgate:Londonの開発中なのでちょっと言いにくいところもあるんだけれど……,「Major League Baseball 2003」「ペーパーマリオRPG」「ニンテン ドッグス」「エバークエスト」はいまだにプレイしています。「グランツーリスモ3」「World of Warcraft」も遊んでいました。最近では「ダンジョン シージ 2」もプレイしていますね。

ビル:
 僕は「バーンアウト3」「鉄拳5」「太鼓の達人」。こんな体型だけれど,「ダンスダンスレボリューション」も大好きだよ(笑)。それ以外では「City of Heroes」「Guild Wars」「Halo 2」「ハーフライフ2」もプレイしている。「Major League Baseball 2003」はRPG的な要素があって,僕も好きだね。
 二人ともいろんなゲームで遊んでいるけど,Flagship Studiosのほぼ全員がゲーマーで,僕らと同じような感じだよ。

4Gamer:
 遊びすぎ……,いや,研究熱心ですねぇ(笑)。そんな中でも,やっぱりHellgate:Londonが一番面白いゲームだとは思うのですが,同作をプレイした印象としては,どのゲームに一番似ていますか?

ビル:
 似ている,と思えるようなタイトルはないかな。要素的には,街がロビー的な役割を持っていて,そこから冒険に出かけると,毎回違うマップになったりするGuild Warsがちょっと似た雰囲気かもしれないけれど。

4Gamer:
 それでは,Hellgate:Londonをプレイしていて,一番面白いところは?

ビル:
 やっぱり,ランダマイズカスタマイズだね。ランダム生成されるマップ,敵の配置,ドロップなど,毎回違ったゲーム展開が楽しめるのがとてもエキサイティング。武器や防具をカスタマイズしていけるところも,多くの人がハマってしまう要素だと思うよ。自分だけの武具を自分の手で作れるのがいいね。

デイビッド:
 僕の好きなアメリカのお菓子(ピーナツバターの詰まったチョコレート)を例にすると,ピーナツバターとチョコレート,両方の味が一度に楽しめるのがいいですね。FPSとRPGという大好きなジャンルが一度に楽しめるHellgate:Londonは,贅沢で味わい深くて,やはり大好きです。

ビルがHellgate:London最大の魅力だと語るランダマイズ/カスタマイズ要素は,同作の実演中もとくにアピールされていたポイントだ


■ズバリ,現段階での「Hellgate:London」の完成度は?
実に派手な戦闘シーンだが,比較的スムースに動作していたのが印象的。スペックは高そうだったが,実演はノートPCで行われていた
4Gamer:
 4Gamer編集部に送られてくる読者からのメールで,Hellgate:Londonに関する質問や要望がかなり目立ってきています。こちらとしても記事を作りたいのはやまやまなのですが,肝心のオフィシャルな情報が少なく困っていたので,今回の製品発表会とインタビューは非常に助かりました。

ビル:
 こちらとしても,ファンの要望には極力応えていきたいんだけど,開発側としては,まだ形になっていない要素を話すのは難しいんだよね……。E3や今回の製品発表会のように,実際に動いているものを見てもらいながらお話するのがベストだと思ってる。
 例えば日本での展開も,もっと早い段階で発表できたかもしれないけど,やっぱり動いているバージョンをもとに,確実な情報を届けたいと思うんだ。

デイビッド:
 決して意図的に,マーケティングの一環として情報の出し惜しみをしているわけではないので,そこはぜひ理解してほしいところです。
 でも,そういったファンの反応は非常に嬉しいですね。もし多く寄せられる質問などがあれば,それを4Gamer編集部からFlagship Studiosに送ってもらって,答えられるものに関しては答える,ということもできるかもしれません。

4Gamer:
 おお,それは嬉しいですね! 読者も喜ぶと思うので,もし機会があればぜひお願いします。

デイビッド:
 はい,分かりました。

4Gamer:
 ところで,E3でプレイアブル出展されていたHellgate:Londonの完成度はかなり高かったように見えたのですが,本日の製品発表会で実演されていたバージョンは,どういった面の完成度が増しているんでしょうか?

デイビッド:
 目に見えない部分の作業量が多く発生していて,とくにそういった面の完成度が増しています。システムの基礎や,安定性に関する部分ですね。

ビル:
 目に見える部分でいうと,テンプラーの女性バージョンは,今回初めての公開ということになるね。新しい武器やスキル,モンスターなども,E3バージョンより増加しているよ。

デイビッド:
 E3の頃と比べてもさまざまなところが改良されていますが,必ずしも目に見える部分ではないので,そこが残念ではありますね。

ビル:
 それ以外では,武器や背景のグラフィックスに関してもかなり強化されているよ。背景は,専門のスタッフがロンドン取材に行ったりもしているから,とても時間がかかる部分だね。
 また,キャラクターのクラスなども多くのアイデアを検討しているよ。今回はまだ完成度が高くないから,詳細は語るわけにはいかないんだけれど。

4Gamer:
 Hellgate:Londonの完成形を100%とするならば,今回見せてもらったHellgate:Londonは,何%の完成度といえますか?

ビル:
 うーん……,大体40%くらいの完成度かな?

4Gamer:
 え,E3バージョンに比べても,はるかに完成形に近づいているように見えますが……,これでも40%ですか?

ビル:
 「40%というのは嘘でしょ」と思うかもしれないけど,システム周りの調整には多くの時間が必要だしね。Flagship Studiosとしては初となるタイトルだし,多くのファンを幻滅させたくないから,万全を期したいという意味で,40%ということに(笑)。

4Gamer:
 もちろん作品のクオリティに関しては信用していますので,ぜひ残りの60%をがんばってください。
 ところで,ちらっとクラスの話が出ましたが,現在のところテンプラーしか公開されてませんよね? 具体的なクラスの種類や内容など,教えてもらうわけにはいきませんか?

ビル:
 現在多くのクラスのアイデアが出ているけれど,公開できるのはテンプラーだけだね……。さっきも説明したけど,完成度の低いものを発表するのはあまり好きではないんだ。
 ただ,クラスが変われば,ゲームプレイの印象も大きく変化するとはいっておくよ。非常に豊かなゲームプレイが提供できるはずだよ。

4Gamer:
 先ほどもらった資料には,呪文(スペル)という単語が書かれていましたが,刀剣や銃器を使わずに,呪文で戦えるクラスも存在するということですか?

ビル:
 うーん(笑),かなわないな,そのとおりだよ。すべてのクラスにおいて,スキルやスペルを用意しているんだ。例えばテンプラーでも,"オーラ"というパッシブなマジックスキルを使用できるようになっている。近接戦闘が得意なテンプラーでも,「Diablo II」のパラディンのように戦えるわけだね。

4Gamer:
 個人的には,Diablo IIでいうネクロマンサーのようなクラスが大好きなんですが,召喚を得意とするクラスが登場するといいなぁ……。

ビル:
 もしそういうクラスが登場するとしたら,期待しちゃう?

4Gamer:
 このグラフィックスでネクロマンサーのようなクラスが登場するなんて,興奮しちゃいますね。私だったら絶対にメインキャラクターにします。アンデッドや魔術が重要なキーワードであるHellgate:Londonの世界観にも,違和感なく馴染むと思うし,召喚職が好きなRPGプレイヤーも決して少数派ではないですからね。

ビル:
 OK。じゃあ真面目に検討してみるよ。

4Gamer:
 そんな簡単に(笑)。でも大いに期待させてもらいます!

 ……というところで,インタビュー前編は終了させてもらう。近日公開予定のインタビュー後編でも,Hellgate:Londonファンならばぜひ聞いておきたい要素についてお届けする予定なので,ぜひお楽しみに。(大路政志)

今回発表されたバージョンでは,女性タイプのテンプラーが動作していた。刀剣と銃器を駆使しての戦闘シーンは実にスタイリッシュで,男性テンプラーとはひと味違った魅力に溢れている
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