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  • Bethesda Softworks
  • 発売日:2023/09/06
  • 価格:通常版:9680円(税込)
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Access Accepted第763回:発売まで2か月を切った「Starfield」のゲームプレイ映像「ディープダイブ」を細かく見てみる
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印刷2023/07/10 08:00

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Access Accepted第763回:発売まで2か月を切った「Starfield」のゲームプレイ映像「ディープダイブ」を細かく見てみる

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 Bethesda Game Studiosにとって,久しぶりの新IPとなる「Starfield」は,西暦2330年の銀河を舞台に,宇宙探索を行う秘密結社“コンステレーション”のメンバーとして,さまざまな天体を冒険するオープンワールドRPGだ。気が付けば9月6日のローンチまで2か月を切るところまで迫っているが,本稿では6月12日のオンラインイベント「Starfield Direct」にて公開されたディープダイブ映像を詳しくチェックしておきたい。


Bethesdaにとっては久々の新作IP


 1986年にアメリカのメリーランド州で起業して以来,多くのゲーマーに親しまれてきたメーカーがBethesda Softworksだ。その開発部門であるBethesda Game Studiosは,長らくファンタジー世界を舞台にした「The Elder Scrolls」シリーズと,ポストアポカリプスの世界を描く「Fallout」シリーズという2枚看板で知られているが,新規IPとしては久しぶりとなるRPGが,9月6日にリリースされる予定の「Starfield」PC / Xbox Series X|S)だ。

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 もともと宇宙をテーマにしたRPGの開発は,ゲーム・ディレクターのトッド・ハワード(Todd Howard)氏らによって1990年代から温められていたらしい。具体的な企画が進行し始めたのは,2014年11月の「Fallout 4」ローンチ前後で,2016年からフルプロダクションに入ったという。
 ちなみに,その開発がファンに向けてアナウンスされたのはE3 2018のことであり,その時点でも「25年ぶりの新IP」という触れ込みが使われていた。日本語へのローカライズだけでも300人という声優陣を起用する(「The Elder Scrolls: Skyrim」の本編は70人前後)ほどのビッグプロジェクトであり,ハワード氏らにとっては長年思い描いてきた夢の実現と言えるだろう。

Bethesda Game Studiosのゲームディレクター,トッド・ハワード氏。今回の映像の冒頭1分半ほどは,この「Starfield」が彼らにとってのドリームプロジェクトであったことが語られている
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 「Starfield」の舞台となるのは,地球から50光年ほど離れた場所にあるとされる銀河の地域だ。「United Colonies」と「Freestar Collective」という二大勢力による「コロニー戦争」が停戦してから20年が経過し,微妙な情勢下にある西暦2330年。プレイヤーは,未知なる領域を探査する組織「コンステレーション」のメンバーとなって,自分のスペースシップを操縦しながら,銀河のさまざまな天体へと向かっていく。

 今回の連載では,6月12日に開催された「Starfield Direct」において公開された,45分にもおよぶゲームプレイ映像を詳しくチェックしていきたい。
 その前に,同時期に発表された「Starfield」関連の大きなニュースにも触れておくと,Steamストアページに掲載されたシステム条件の最低・推奨の追記項目として,「SSD必須(SSD Required)」という記述が加えられた。PCでHDDを利用している人は,増設や買い替えで対応しよう。すでにSSDを利用している人も,空き容量125GBのチェックをお忘れなく。



クエスト関連


 さて,ここからは映像で見るべき点や解説されている内容を紐解いていこう。以下の画像は,すべて映像からキャプチャしたものとなる。

01:30
 ゲームプレイ映像の最初に紹介されたのは,まだ手をくわえていない状態の原野。彼方に見える部分まで散策できるオープンワールドマップであることを誇示しているのだろうか。左下のインタフェースから“AKILA”という名前の星であることが分かるが,ここはFreestar Collectiveの本拠地であり,城塞都市の“アキラシティ”が存在する。

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02:19
 ハワード氏が「我々が新たに作り出したゲーム世界は,1つのゲーム世界ではありません。1000もの世界です」と解説するように,プレイヤーは1000個以上ある天体で探索できるという。この氷の衛星には,木星のような惑星と別の衛星が写っているが,ハワード氏は「あの月にも行けますよ」と紹介している。

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02:38
 銀河のすべての光は,その場所から発せられる光源からの直接・間接的な光でのみ表現する「リアルタイム・グローバル・イルミネーション」を利用して描かれる。光源となる星の種類や,惑星や衛星の大気などによって,そこに異なる効果が加えられる。

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03:02
 1人称と3人称のカメラを自在に切り替えてプレイできる。「プレイヤーは,自分で選んで着陸した地域の周辺を探索する」とのことで,惑星をまるごとシミュレートするのではなく,エリアごとに自動生成されるような仕組みなのかもしれない。

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03:27
 紹介された最初の戦闘が,Porrima IV‐Cという天体にある廃坑(Abandoned Mine)での戦いだ。酸素ボンベに攻撃が命中した敵が,吹っ飛んで爆死するシーンも見られ,ただ敵を銃で撃つ以外の倒し方も用意されているようだ。ルートアイテムとして,ゲーム内通貨となるCredit,弾丸のほか,Equinoxというアイテムを入手しているが,それが何なのかは気になるところ。

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04:03
 ハワード氏が「小物が大好き」と話すだけあり,弾丸パックにはサイズまで細かく書き込まれている。コーラは「Boom Pop! Cola」というブランドらしい。Starfreight Logisticsという運送専門会社まであるのが,アートワークから分かる。

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04:08
 インベントリ,スペースシップ,スキル,ミッションなどの情報は「データメニュー」に集約されている。左上のセクションが映像で紹介されていないが,そのエリアの情報であると思われる。

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04:15
 相当数の武器を携帯できる様子。武器タイプによって異なると思われるが,このTombstoneというライフルでは最大6つのMODを装備でき,映像では3つが装着されている。右上のスタッツには緑や赤の表示もあり,MODによってはネガティブな作用をするものもあるのだろう。

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04:20
 コスチュームがスペーススーツとヘルメットの2種類のみのバリエーションというのは,Bethesda作品にはありがちな淡泊さ。ただ,下部メニューには「Hide Spacesuit in Settlements」というオプションがあり,スペーススーツを非表示にする,つまり普段着もありそうだ。

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04:28
 ミッションが終了すると,徒歩でスペースシップに戻るなり,ファストトラベルするなりができる。船には複数のコンパニオンを搭乗させられるが,その中の1人が,執事的な役割を担うロボットのヴァスコ(Vasco)。映像では「ごきげんよう,ハワード船長さん」と声をかけているが,本作ではプレイヤーネームを読み上げてくれるという。

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04:50
 アートディレクターのイストヴァン・パリ―(Istvan Paly)氏は,25年ほど前のBethesda Softworksで,オリジナルIPの作品を作っていた人物。彼は,「Starfield」で描かれているアートスタイルを,実際にNASAで行われている研究成果を300年後の世界に転化させた「ナサ・パンク」(Nasapunk)であると表現している。

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05:19
 プレイヤーのスペースシップ内部も紹介された。Bethesda作品らしい,使い古されたような傷やへこみ,くすみなどが表現された,どこかレトロっぽさを残した機器であふれている。

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05:39
 Navigation Consoleという天体間移動を制御するテーブル状のパネル画像。先ほどの廃坑ミッションの舞台であった衛星Porrima IV-Cは,ジェットパックを使わなくてもハイジャンプできていたが,0. 52Gという引力値だったようだ。このほか,それぞれの星で異なる動植物や鉱物資源が設定されているという。動植物がない過酷な天体では,代わりに鉱物が豊富に作られる条件のところも多いようだ。

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06:09
 星系間移動は「グラブ・ドライブ」と呼ばれるハイパージャンプで行う。遠い距離の星系に行くには船をアップグレードする必要があるとのことで,オープンワールドと言えども序盤で探索できる場所は制限されているらしい。今回のデモでは,アルファ・ケンタウリにあるジェミソン(Jemison)という惑星に向かう。

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06:49
 アルファ・ケンタウリ星系は「Controlled Area」,つまり先ほどいた独立主義のFreestar Collectiveの勢力下を離れ,United Coloniesの統治する地域にあるということだろう。バックに流れる音声は「UC領へようこそ。貨物をスキャンしますのでお待ちください」と管制官に要請されており,画面中央には「No Contraband on Ship」の文字が……。裏を返せば,密輸品を運搬することで富を得られるのだろうか。

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07:02
 ジェミソンにあるニューアトランティスという街は,銀河最大規模を誇るというが,実際にBethesda Game Studiosの過去作品の中でも,そのサイズ,アセット量やキャラクター数,クエスト数においても最大であるという。それぞれのNPCは異なる日常生活を送っているなど,ディテールに富んだ描写に期待できそうだ。ここには,プレイヤーが属するコンステレーションの本部もある。

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07:54
 長らく続いた戦争によって活動が制限されていたコンステレーションは,ゲーム開始時点で描かれる時代には,多くの市民から存在さえ忘れられた,秘密結社のようなグループになっているという。プレイヤーが見つけた何かの古代遺物が,人類の未来を解くカギになっているというようなメインストーリーが紹介されている。

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08:45
 本部にいるキャラクターは,元戦士だったリーダーのサラ・モーガン(Sarah Morgan),人類以外の何かが未知の領域に存在すると信じている神学者のマテオ(Mateo),サラの右腕でもある天才科学者のノエル(Noelle),そして組織のパトロンとして資金提供と投資を行う起業家ウォルター(Walter)だ。このほか,元パイロットのヴラッド(Vrad),スペースカウボーイのサム・コー(Sam Coe),そしておやじギャグがが少し鬱陶しいバレット(Barett)らも紹介されているが,彼らはプレイヤーのコンパニオンとしてスペースシップに乗り込んでくるキャラクターたちだと思われる。

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09:45
 ニューアトランティスにはUnited Coloniesの本部もあり,「ヴァンガード」と呼ばれる軍事組織入隊の勧誘をされたりするようだ。このほか,United Coloniesの勢力範囲として,巨大鉱山があるという太陽系の火星の街セドニア(Cydonia)が紹介されている。ちなみに「地球はどうなっているのか」についてはストーリーで説明されており,実際にゲームで描かれているエリアの1つであるという。

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10:28
 冒頭に登場したアキラの主要都市アキラシティ(Akila City)は,Freestar Collectiveの首都としての機能を持つ。この街には,ストーンルート・イン(Stoneroot Inn)というさまざまな情報やクエストが集まると思われる施設があり,保安官たちによって治安が保たれているという,西部劇の開拓村のような雰囲気の場所だ。

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10:56
 Freestar Collective勢力に属するNeon Cityは,一昔前は漁村だったが,いつの頃からか宇宙一の歓楽街になった場所だ。猟奇的な犯罪が多発しているようだが,自由を求めて集まるキャラクターも多い様子。

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特にコメントすべき点はないが,紹介せずにはいられないシーン
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11:33
 United ColoniesやFreestar Collective以外にも,辺境にはさまざまな勢力が存在するらしい。今回紹介されているのは,ステルス能力があると思われるThe Great Serpent,Porrina第3惑星を本拠にするRed Mile,海賊集団のCrimson Fleetという好戦的なグループだ。

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キャラクター・クリエイション


12:23
 キャラクター・クリエイションに入る前の画面で,太陽系の全容がわかる。太陽の上に描かれた第3惑星の我らが地球は,青と白のビー玉風ではなく,灰色っぽく見える。環境破壊や気候変動,もしくは宇宙レベルの大災害によって,人類が住めなくなっているのかもしれない。

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13:29
 ゲーム開始時のキャラクター作成には,ゲーム中でキャラクターをデザインしているものと同じ生成システムが利用されているという。これまで以上に中年や高齢も多いプリセット40種のキャラクターの中から自由に選び,自分でカスタマイズしていく仕組みだ。

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13:52
 使いやすそうな印象のキャラクター作成画面。声を選ぶ選択肢はないようだが,本作でも主人公が話すことはないのだろうか。

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14:18
 キャラクター作成で大きな特徴となるのが「バックグラウンド」だ。「バウンティハンター」や「外交官」「浪人」といった20種ほどあると思われるカテゴリーに,それぞれ3つのスキルが用意されている。「フォールアウト」のS.P.E.C.I.A.L.がさらに細分化されたようなイメージだが,どのような形で利益・不利益を得るのかはまったく違っているという。「外交官」にある「Commerce」(商業)というバックグラウンドは,「自由主義経済の地域において,ビジネスをスタートさせることができる」と書かれている。

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14:50
 さらに,プレイヤーキャラクターは3つの「トレイト」を選択できる。「Hero Worshipped」は,プレイヤーの大ファンがどこからともなくやって来ては褒めまくるという。「The Elder Scrolls ?: Oblivion」プレイヤーなら既視感がありすぎるキャラクターが登場し,本作ではギフトを送ってくれたり,コンパニオンになってくれたりするらしい。
 また,両親に会いに行くたびに何らかの利益を得る「Kid Stuff」や,The Great Serpentと同じ宗教であるために友好的に接してもらえる「Serpent’s Embrace」などが紹介され,トレイトを失うような行動も取れるとのこと。

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スキル


16:32
 レベルアップするごとにプレイヤーはスキルポイントを獲得し,それをスキルに割り振れる。スキルは,Physical(身体),Social(社交性),Combat(コンバット),Science(科学),そしてTech(技術)というカテゴリーに分かれ,それぞれ16〜17ほど用意されている。さらに,それぞれのスキルは4つのランクにわたって成長する仕組みだ。

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17:03
 このほか紹介されているスキルは,エイリアンをコントロールできるSocialスキルの「Xenosociology」,戦闘時に空からの攻撃で有利になるTechスキルの「Boost Pack」,ランク4ならボクシングの達人レベルに仕上がりそうなPhysicalスキルの「Neurostrikes」,スリだけでなくステルスキルにも利用できるPhysicalスキルの「Pickpocket」などだ。

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17:53
 会話に関するSocialスキルの「Persuasion」のみの仕様かどうかは不明だが,本作での会話はミニゲームのようになっているようだ。プレイヤーには一定のポイントが与えられ,同時にそれぞれの会話の選択肢に異なるポイントが割り振られている。それをターンごとに選択していくことで,相手を説得できるようになるらしい。

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18:32
 スキル紹介セクションでは突拍子もない気がするが,パリー氏は「リアリズム」と「楽しさ」のバランスを取ったゲームデザインを心掛けていると語る。リアリズムとは,NASAが公開しているデータを利用したり,恒星から遠い星ほど大気の平均気温が下がるといった物理を考慮したりしながらも,知らない世界での探索による楽しさを生み出しているという。宇宙に出れば,アステロイドのような危険地帯や,海賊たちとのドッグファイトも楽しめる。

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スペースシップとコンパニオン


20:03
 スペースシップのカスタマイズ機能について,リード・シップアーティストのライアン・シアーズ(Ryan Sears)氏は,「もう1人のプレイヤーキャラクター,もしくは自分の家をデザインするようなもの」として,キャラクター作成と同様に作り込んでいる部分であると語っている。デフォルトの船体を購入し,そこにさまざまなパーツをつけてアップグレードを行い,必要な人材となるクルーを採用していくという。ゲーム世界のすべてのスペースポートには,「シップテクニシャン」というベンダーがいて,彼らからスペースシップやアップグレードアイテムを購入したり,売却したりもできる。

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21:06
 シアーズ氏が「スタート用宇宙船」と呼ぶ,映像でもよく見かけるスペースシップは「フロンティア」という名称のようだ。分解するとこれだけの異なるパーツで構成されており,これら1つ1つをアップグレードさせていくことも可能。Engineをアップグレードするとスピードが上がり,Fuel Tankを増やすと航行距離が,HABを大きくすると搭乗可能な人員数が増える。

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21:23
 「Starfield」には「シップビルダー」というモードもあり,細かいデザインを施したり,カラーを変更したりもできるとのこと。モジュールによっては,武器のカスタマイズができるワークベンチや,希少な武器を展示するディスプレイルームを加えられるという。製造メーカーによって異なるインテリアのデザインも楽しめるようだ。

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22:30
 「Kerbal Space Program」ほどの物理的なこだわりはないため,プレイヤー好みの船をデザインすることも可能で,ワニやメカのような奇妙なデザインのスペースシップでも飛行させることはできるらしい。ファンの間でどのようなものがデザインされるのか楽しみなところ。

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23:17
 サラ・モーガンをはじめ,コンステレーションのメンバーの中にはスペースシップのクルーとして採用できるNPCたちがいる。サラならAstrodynamics(宇宙力学),Lasers(レーザー砲撃),Leadership(指導力),そしてBotany(植物学),バレットであればStarship Engineering(宇宙船工学),Particle Beam(パーティクルビーム),Robotics(ロボット工学),Gastronomy(食文化)といった,異なる能力を持っている。

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23:44
 スペースポートにある酒場に行けば,能力は低いがクルーにできるキャラクターを雇用できる。ミッション遂行中に出会えるキャラクターもいて,それぞれに異なるサイドストーリーが用意されているという。クルーはスペースシップの乗組員としてだけでなく,「アウトポスト」の定員として雇用することもでき,このアウトポストについては後半で説明される。クルーとはロマンスに発展することもある。

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24:06
 ヴァスコは,プレイヤーにとっての執事のような機能を持つと思われるコンパニオンだが,戦闘能力も備わっており,ミッションに連れていくこともできるようだ。「この探索の血生臭さに悲しくなってしまう」というような感情的なコメントをすることもあるなど,ファンに愛されるキャラクターになることだろう。

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宇宙空間


25:08
 シニアレベルデザイナーのザッカリー・ウィルソン(Zackary Wilson)氏は,プレイヤーが本当にスペースシップのコクピットに座ってコントロールしているかのような臨場感に徹したという。「Starfield」におけるスペースコンバットは,ただトリガーを引いて敵を打つだけでなく,「操縦スキルと,Power Allocation Systemの複雑なダンス」と表現する。

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25:47
 Power Allocation Systemは,限られたエネルギーを,どこにどう利用するかというものだ。エンジンでの消費を重視すれば移動スピードが上がり,グラブ・ドライブにエネルギーを使えば,スペースジャンプして戦闘から脱出する時間を短縮できる。シールドや武器へのエネルギー供給を増やせば,戦闘力が高まるというわけだ。

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26:32
 Crimson Fleetのような海賊集団は,プレイヤーの目の前にジャンプして攻撃を仕掛けてくることがある。上記したTechスキルの「Targeting Control System」をアンロックしていれば,ドッグファイト中の相手をロックして追撃を加えやすくなる。

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26:53
 戦闘に勝利すると,コクピット内からそのままルートアイテムを回収することもできるが,完全に破壊せずに仕留められれば,相手のスペースシップに乗り込める。中の生存者を一掃してスペースシップそのものを乗っ取ることもでき,そこから新しいパーツを得たり,スペースポートで売り払ったりすることもできるらしい。

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27:38
 宇宙空間には,「スペースヤーズ」と呼ばれる太陽光パネルの骨組みを巨大化させたような宇宙ステーションや,二大勢力の主力艦と思われるバトルシップ,さらには大金持ちたちが乗り回し,中でパーティーを開いているクルーズ船のようなスペースシップまでもが存在し,それらに乗り付けてミッションを得たり,平和的な交易や海賊行為を働いたりすることもできるという。

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28:28
 相手の船に海賊行為を行うと,サンドイッチを戦利品にできる。その絵柄から,サラミチーズ・サンドイッチが未来の宇宙空間では人気のようだが,「Starfield」の食へのこだわりが感じられる。

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28:56
 このほかにも,夕食に誘ってくれるおばあさんパイロット,炎を吹きながら墜落している船,それまで一切の交信を行わず隠れるように生きてきたグループなど,さまざまな出会いがある。「脱出に成功した地球人は我々だけと思っていた」というようなセリフを話す女性キャラクターもいたが,やはり地球は大変なことになっているのだろうか。

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探索要素


32:51
 「Starfield」には,1000種以上の天体が存在している。新しい場所に到達した場合,まずはスキャンを行って,惑星や衛星にある鉱物資源などの情報を獲得するというプロセスを踏むことになる。

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33:30
 リード・テクニカルプロデューサーのジャン=フランソワ・レヴェック(Jean-Francois Levesque)氏が解説するところによると,「Starfield」ではまず,プレイヤーが着陸に指定した地域の環境を,事前に用意された天体の情報から自動生成し,そこに開発者が用意した施設や洞窟のようなプレイエリアや,興味深いビューポイント,クリーチャーや敵集団などを設置していくという,「No Man’s Sky」のプロシージャルシステムとは大きく異なるアプローチがとられているようだ。

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34:05
設置されるプレイエリアは,場所や種類にランダム性がある。つまり,同じ天体であってもプレイヤーによって受けるミッションや戦闘になる敵のタイプが違っていることになる。

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36:52
 着陸した周囲の探索が終了し,希少な資源や風光明媚な場所を見つけたら,そこに「アウトポスト」を設置することになる。生活用モジュールのパターンも豊富に用意されていて,そのアウトポストを基地として利用することも可能だという。プレイヤーがいなくても自動的に資源を採掘できるような機材を設置し,コンパニオンやクルーを常駐させることもできる。

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37:16
 アウトポストは,まずは上空視点,もしくは斜め見降ろし視点を好みで切り替えながら,必要なモジュールを地形に合わせて設置。設置が完了したら,その中のインテリアをデザインしていく。

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38:00
 アウトポストにクラフティングやリサーチ用ステーションを設置し,アウトポストで収集した資源や搬入した材料を使って武器アイテムをカスタマイズしたり,交易用の生産物を作り出したりできる。

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コンバット


38:09
 武器のカスタマイズも可能で,消音機などのMODを付けたり,着弾時に爆破するエクスプローシブ・ラウンドを発砲できるよう改造したりと,自分のプレイスタイルに合わせて仕立てていくのが楽しそうだ。

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38:31
 ナイフや斧を使った近接戦闘もしっかりサポート。シミュレーション性はそれほど重視せず,より流動性のあるアニメーションでダイナミックなコンバットを楽しめるよう調整されているという。

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38:51
 プレイヤーが旅する天体は重力も異なり,同じ武器でもプレイフィールが違ったり,効果的でなかったりすることもあるため,常に複数の武器を携帯していく必要があるようだ。

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39:24
 低重力下や大気の薄い場所では,ジェットパックを利用したときの滞空時間も長くなる。上空からの攻撃のアドバンテージは高そうだ。

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 無重力のエリアでは,発砲するとプレイヤーを後ろに押す力が発生してしまう。そのため,反動のないエネルギー系の武器を利用することになる。強力な電磁波を発射する銃や,殺傷力の高い武器が紹介されている。

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詳細は説明されていないが,ゲームプレイ映像の最後では,まるでフォースプッシュのように手のひらから出る波動で複数の敵を押し返すようなシーンが挿入されている。今後,明らかにされていく内容はまだまだ多そうだ。

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著者紹介:奥谷海人
 4Gamer海外特派員。サンフランシスコ在住のゲームジャーナリストで,本連載「奥谷海人のAccess Accepted」は,2004年の開始以来,4Gamerで最も長く続く連載記事。欧米ゲーム業界に知り合いも多く,またゲームイベントの取材などを通じて,欧米ゲーム業界の“今”をウォッチし続けている。

  • 関連タイトル:

    Starfield

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