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「ゲームマーケット2022秋」で見かけた特設ブースをレポート。麻雀の「Mリーグ」や「BitSummit」とのコラボ,お馴染み“伝統ゲーム”ブースも復活へ
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印刷2022/11/01 13:45

イベント

「ゲームマーケット2022秋」で見かけた特設ブースをレポート。麻雀の「Mリーグ」や「BitSummit」とのコラボ,お馴染み“伝統ゲーム”ブースも復活へ

 アークライトの主催による国内最大規模のアナログゲームイベント「ゲームマーケット2022秋」が,2022年10月29日と30日に開催された。

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 ボードゲームなどを中心とした各種アナログゲームの即売会がメインの同イベントだが,運営や各企業の手動による企画展示や特設ブースも見どころの一つ。今回はゲームマーケットではおなじみの企画であった「伝統ゲーム」ブースが復活を果たしたほか,麻雀のプロリーグ「Mリーグ」とのコラボブースも登場。さらにデジタルゲームのイベントである「BitSummit」「make.ctrl.Japan4」のブースも用意され,バラエティ豊かな展示が行われていた。本稿では,そうした特設ブースの様子をまとめて紹介していこう。

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「ゲームマーケット」公式サイト



10作品以上の受賞作品が展示された「BitSummit」ブース


 京都府のみやこめっせで毎年開催されているインディーズゲームイベント「BitSummit」の特設ブースでは,8月6日と7日に開催された「BitSummit X-Roads」でアワードを受賞した,10作品以上のデジタルゲームがプレイアブル出展された。

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 朱色賞(大賞)を受賞したツインスティックシューター「NeverAwake」や,デスクトップを舞台にしたADV「Outcore: Desktop Adventure」,プレイヤーが監督兼主演の低予算映画を撮影するパズルアクション「It's a Wrap!」,手描き風の不思議な世界を探検する「OU」などがプレイでき,来場者の注目を集めていた。

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タッチパネルで絵を描いて,惑星をテラフォーミングするサンドボックスゲーム「TOYFORMING」。雲を描けば海が生まれ,ロケットを描けば惑星の軌道を周回しはじめる
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武器と知性のある存在(画像ではロボット)を描くと,それを使って戦う姿が見られるなど,描いたもの同士が相互に影響を与え合う要素も用意されている
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2023年に発売予定の「RP7」。主人公の勇者が7つのマスを自動で進み,プレイヤーが行えるのはマスの効果をリロールするだけ,というミニマルなデザインが特徴のダンジョン探索ゲームだ
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各マスは対応するキーを押すとリロールできるが,敵を倒さなければ経験値が貯まらないので,適切にモンスターの出目も通過せねばならない。見た目こそシンプルだが,意外とプレイは忙しい
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 さてアナログゲームの祭典であるゲームマーケットと,デジタルゲームのイベントであるBitSummitでは趣旨が異なるようにも思えるが,両イベントの交流は,実は以前から行われている。2021年7月に配信されたゲームマーケットの公式番組「ゲムマライブ2021」では,“BITSUMMIT vs ゲームマーケット”と題された対談が行われ,8月に開催された「BitSummit X-Roads」でもゲームマーケットブースが設置されたほどだ。

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 少数の人数で制作するアナログゲームとインディーズゲームは,共に作家性の高い個性的なゲームが生み出される傾向にあり,イベントの理念としても共通する部分があるのかもしれない。

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「BitSummit」公式サイト



独自コントローラのゲームが集結した「make.ctrl.Japan4」ブース


 BitSummit特設ブースに隣接して出展が行われていたのが,「make.ctrl.Japan4」のブースだ。こちらは特殊なコントローラを使用したゲームを展示するイベント「make.ctrl.Japan」の第4弾にあたる。前回のゲームマーケット2022春でも「make.ctrl.Japan2」が開催されていたので,引き続いての共催だ。
 ゲームイベントにおける試遊台といえば,横長の机にゲームパッドかキーボード&マウスが整然と並んでいるのが普通だが,make.ctrl.Japanの出展タイトルはいずれも外見から個性的なものばかり。まるでゲームセンターの体感ゲームコーナーに足を踏み入れたような雰囲気である。

 ブースで最初に目に留まったのは,いわゆるモグラ叩きゲームのモグラ側になって遊ぶ「みんなで もぐらたたかれ」だ。手前には穴が空いた待機場所が設置され,この穴から顔を出している時間に応じて点数が加算されていく仕組みだ。
 ただし前面のスクリーンにはプレイヤーの位置とハンマーが表示されており,自分が顔を出している途中にハンマーに叩かれると点数がリセットされてしまう。ハンマーがほかのプレイヤーを狙っている間に顔を出し,ギリギリ叩かれないタイミングでひっこめる。シンプルながら緊張感あるゲームが楽しめた。

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穴の付近にはセンサーが設置され,穴から顔を出すと感知される仕組みだ。黄色いヘルメットは雰囲気づくりのためのアイテムらしい
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 いくつか遊んでみて,とくに面白かったのが2Dアクション「Bear Runner」だ。パッと見ではファミコンのゲームにも見えるが,ゲームプレイにコントローラは一切使用しない。そのかわりに本体を叩いてバグらせることでゲームが進むという,挑戦的なコンセプトが採用されている。
 とはいえ実際にバグが発生しているワケではもちろんない。筐体内部に振動センサーが仕込まれていて,それでプレイヤーの操作(?)を感知し,グリッチ風の映像を画面に出力しているのだ。

 ゲーム開始直後に数回叩くとオープニングムービーがスキップされ,キャラクターが走っている間に叩くと自機がバグ状態(無敵)になる。かといって叩きすぎると完全に動作が停止してしまうし,バグ状態が解除されて敵と衝突死したり,落下死したりしてしまう。
 操作方法こそ独特だが,なかなかやり込みがいのタイトルに感じられた。リセットから再走までがスピーディということもあり,「もう1回だけ! もう1回だけ!」と何度もチャレンジしてしまう中毒性がある。

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ゲーム画面はRTA(リアルタイムアタック)の配信風になっており,自動でタイム計測が行われる。手元の映像がWebカメラで撮影され,プレイに応じたコメントも流れるなど,かなり芸が細かい
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 ほかにも見ているだけでも楽しくなるような,発想力にあふれたゲームが多数展示された。アナログゲームのブースを回ってきただろう家族連れが,ブースで遊びながら一休みしている光景も見られ,ゲームマーケットとの相性もよさそうだ。個人的にも非常に楽しいブースだったので,今後も出展が続いてほしいコラボレーションと言える。

消され続けてきたチョークたちが,黒板消しに反旗を翻すアクションゲーム「チョークの叛乱」。黒板消しを叩くと攻撃,振り上げるとジャンプができる。センサーが入っているのは一方の黒板消しのみとのことだが,両手に持っているとつい「パンパン」と叩き合わせたくなる
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ボトル型のコントローラを振ってエネルギーを溜め,ロケットを飛ばす「Jet Cola」。振動感知ではなくボトル内部の口部分に感度調整を施したボタンが設置されている仕組みで,しっかりと縦に振らなければ反応してくれない。頑張った結果ロケットは火星に届いたが,その代償として翌日は筋肉痛になった
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Nintendo Switchのジョイコンを,肩に装着する特殊コントローラにセットしてゲームを操作する「Katarite」。直感的な操作感と挙動が噛み合っており,画面のキャラクターとの動きがリンクする感覚が楽しめた
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3点タッチで照準を出現させ,走り回る“G”を撃退していくSTG「G-Shooter」。開発したのは京都産業大学の“平#研”で,本作はキッチンと同じ素材をタッチパネルとしているという
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平#研ではこの技術を応用し,キッチンに直接UIを表示して操作するなど,ゲーム以外の用途に向けた研究も行っている。詳細は研究室の公式サイトにも掲載されているので,気になる人はチェックしてみよう
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砂にアイスの棒を刺して操作するリズムゲーム「僕のお墓はアイスの棒」。勇者パーティの僧侶となり,前衛の勇者が倒した敵をリズムよく弔っていく。だんだんと砂場が棒で埋まっていくのが見ていて楽しい
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メガネを跳ね上げてタブレットにぶつけ,飛んでいくメガネを通行人にかけさせるシューティングアクション「メガネメガーネ」。ゲームが進むとボーナスステージがあり,こちらはピタッとメガネを止めると高得点になる。絶妙な力加減を要求されるので,これが意外と難しい
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「make.ctrl.Japan」公式サイト



人気のプロと対局できた,麻雀プロリーグ「Mリーグ」特設ブース


 一方,今回のゲームマーケットが初のコラボレーションとなったのが,麻雀プロリーグ「Mリーグ」の特設ブースだ。
 Mリーグは,マインドスポーツとしての麻雀にスポットを当て,さまざまな企業に所属するプロ選手達がチームの勝利を目指して戦うリーグ戦だ。年単位で行われるリーグ戦では,優勝賞金5000万円をかけ,熾烈な対局が繰り広げられている。

使用されるのはすべて全自動卓とのこと。ブースには前年のMリーグで使用したという全自動卓も展示されていた
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 試合の模様はABEMA TVで配信も行われており,プロは配信を前提にして牌を整理(理牌)することが義務づけられ,試合にはプロによる実況解説がつくなど,麻雀初心者にも分かりやすい配慮がなされているのが特徴となっている。
 多くの試合は1時間以上の長丁場でありながら,数万回の再生数があるほどで,YouTubeの公式チャンネルで公開されているスポット動画では600万再生を超えるものもあるなど,麻雀ファンを中心に広く人気を集めている。

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 そんなMリーグブースのメインコンテンツは,選手と共に1局戦に参加できる「麻雀体験コーナー」だ。取材を行った1日目(29日)には,赤坂ドリブンズから村上 淳選手丸山奏子選手,KONAMI麻雀格闘倶楽部から高宮まり子選手が登場し,ファンとの交流戦を楽しんでいた。

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 対局に参加した人にはオリジナルステッカーが配布されるほか,アガった人には“翻数”を記録したステッカーがプレゼントされた。現場では2翻前後のステッカーは数が出ていたが,用意としてはW役満まで準備があった様子。具体的な人数は分からないが,倍満以上のステッカーを入手できた人は,相当なレアものだったのではないだろうか。

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ブースでは関連グッズの販売も。麻雀関連のチームステッカーやどんぶりなど多彩なグッズが展開されていた。なおこれらはM.LEAGUEのオフィシャルショップでも購入できる
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「Mリーグ」公式サイト



イスラエル発の名作ゴーアウト。伝統ゲーム「Rummikub」ブース


 世界各地のさまざまな伝統ゲームをフィーチャーした展示が行われる伝統ゲームブースでは,今回イスラエル発祥のゲーム「Rummikub」(ラミーキューブ)が取り上げられた。

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ブースではRummikubのパッケージはもちろん,基礎戦略を紹介する冊子,Tシャツやマグカップといった各種グッズが販売されていた
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Rummikubの象徴とも言えるオッサンの丸顔は,ゲーム内でも大活躍する「ワイルド」(ジョーカー)の牌を示すイラストでもある。ゲーム中はこの濃い顔に度々感謝したり,恨んだりすることに
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 まずはRummikubのルールを紹介しておこう。本作は4つの色(赤,青,黄,黒)のいずれかで1〜13までの数字が記された牌と,2枚のジョーカー牌を使った,いわゆる“ゴーアウト系”に分類されるゲームだ。
 ゲーム開始時には14枚の牌が配布され,手番が来たプレイヤーは手牌から条件を満たした牌を場に出すか,山から新たな牌を1枚手牌に加えるかを選べる。これを繰り返して,一番最初に手牌を使い切ったプレイヤーの勝利となる仕組みだ。

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 手牌を場に出す条件は,同じ色で連続した数字の牌が3枚以上で成立する“ラン”,または異なる色で同じ数字を持つ牌が3枚以上で成立する“グループ”の2種類。条件を達成さえすれば,手牌を大量にまとめて場に出すこともできる。
 これだけ聞くと,初手や引きが良いプレイヤーが勝つゲームにも聞こえるが,実際にはそこに奥深い読み合い要素が隠れている。そこで重要になるのが,牌を場に出す条件と,条件の達成に使える牌に関する追加ルールだ。

 まずプレイヤーが場に出した牌は場にそのまま残されるが,ラン/グループの条件をクリアするには,手牌だけでなく場に出ている牌と組み合わせてもかまわない。これがRummikubの核となるシステム“アレンジ”である。

 例えば手牌に「赤2」と「赤4」があり,場に「赤3,青3,青3,黒3」で構成されるグループがあったとしよう。この場合は,場のグループに組み込まれている「赤3」を手牌と組み合わせ,「赤2,赤3,赤4」で構成されるランで場に出せる。
 ただし場にある牌がランやグループの条件を満たせなくなるようなアレンジは許されない。例えば先の例では,「赤3,青3,青3,黒3」から「赤3」が1枚減ってもグループの条件は保持されるが,何らかの形でもう1枚使ってしまうと,条件が維持できなくなるのでNGというわけだ。
 場にある牌同士を入れ替えたり分割したりも可能で,ゲーム後半になるとアレンジの幅は大きく広がる。今度は条件を満たしているからといって安易に場に出してしまうと,対戦相手に利する可能性も考えられ,単純なルールからは想像もつかないほど奥深い思考が求められるようになる。

写真の例では,まず手元の「黄8」を場の「赤8,青8,黒8」に加え,“グループ”として出すことができる。さらには場の「黒8」を手元の「黒6,黒7」と組み合わせ,“ラン”として出してもいい
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 そんな「Rummikub」は,実は3年に1度のスパンで世界大会が行われている。大会はエルサレムに各国の代表が集う大規模なもので,2015年には斎藤王様氏,2018年にはSwamp氏と,なんと日本人が連続して優勝しているとのこと。このため日本は強豪国の一つとして知られているのだとか。
 今回のブースには,これまでの大会優勝者もゲストとして参加しており,世界最強のプレイヤーに挑めるチャレンジイベントが開催されていた。本稿の取材は1日目(29日)に行ったのだが,2日目(30日)には日本人優勝者3名が全員集う瞬間もあったそうで,Rummikub界としてはある意味,記念碑的なイベントにもなったようだ。

 「Rummikub」はトランプで代替すればお手軽に遊べるほか,オンラインで遊べるアプリやサービスも複数あるので,現在では誰でも気軽に楽しめるゲームとなっている。今回の出展で興味を持った人は,友達を誘って遊んでみるといいだろう。

会場に飾られた優勝トロフィー。ここでもやはり輝くオッサンの顔。心なしか微笑みがちょっと柔らかいような気がしなくもない
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「ゲームマーケット」公式サイト

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