連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第531回「半世紀前の友人と迎える2021年のドライブ日和」
あとは昼夜逆転生活を活かして(?)早朝や深夜にバイクやクルマで走ったりもしましたが,もちろん寄り道は一切無し。大切なのは「道路が空いている」という1点のみ。自分は「運転そのものが好き」なのではなく,「自分の好きなバイクやクルマを運転したい」性質なので。その条件さえ叶えば満足なんです。単に移動する手段であれば,人に運転してもらうかタクシーに乗ります。考えてみればゲームとまったく同じ,好きなキャラやジョブだけを使いたいという考え方でしょうか。
なんにせよ,読者の皆さんもそれぞれ自分なりに満足の行く休日を過ごせたのであれば幸いです。また労働の日々が始まると思うと憂鬱になるかもしれませんが,今年もマフィア梶田と共に,趣味を生きる活力に変えて乗り越えましょう!
「RADIO 4Gamer Tap(仮)」の第158回では年末特別企画ということで2020年の特集タイトルを振り返りつつ,「カタカナーシ」「ワードウルフ」「ウボンゴミニ」といったアナログゲームをプレイ。しっかり楽しみつつも,どこかダラダラした気怠げな雰囲気。まさしく,親戚の子供同士がお正月に集まっているかのような風情ではないでしょうか。
2021年も番組でどんなゲームに出会えるのか,とても楽しみです!
昨年は愛車のヘルキャットを追突事故で失うという不幸に見舞われましたが,悲しい別れの後には新たな出会いもありました。1年以上かけて仕上げていた2台目のクルマが,ついに納車されたのです。
その名も69年式の「シボレー・カマロSS」。初代カマロは1967年〜69年の3年間製造されましたが,SSはそのハイパフォーマンスモデルです。初代の最後期となる69年型のカマロはとりわけ人気が高く,中古車市場でも高騰を続けているため,状態の良い個体との出会いはまさしく幸運でした。
ヘルキャットでアメリカン・マッスルカーの魅力に目覚めてから,2台目は古き良き時代のクラシックカーを購入しようと心に決めていましたが,その必須条件として考えていたのが「ガンガン乗り回せる」ことです。クルマを飾って眺める趣味はないので,普段乗りでもしっかり走れる個体を探していたところでこの69カマロは条件にピッタリとハマりました。
ちなみにクラシックカーの世界では「オリジナル」が尊ばれる風潮がありますが,自分はそのへんにまったくこだわりがありません。なので,この車両にはほとんどレストモッドと言えるくらいのカスタムが施されています。車体価格と合わせればフェラーリが買えてしまうくらいの予算がかかっていますが,その甲斐あってナビやエアコン,バックモニターといった快適装備はもちろんのこと,走行性能も現代のGTカーに匹敵するレベルまで引き上げられました。すでに500km近く走っていますが,高速巡航や長距離移動も難なくこなしてくれます。
……まぁ,700馬力のヘルキャットと比べてしまうと遥かに非力ですが。筋トレマシーンかと思うくらいガチガチのアクセルをギュウ〜っと踏み込んでモリモリ加速していく面白さはこの年代のアメリカン・マッスルならではの魅力。常々,現行車はアクセルが柔らかすぎると思っていた自分にとってはむしろメリットでしかなく,まさしく思い描いていた理想の運転感覚です。
ベースが半世紀前のクルマなので,当然ですが現行車のようにメンテナンスフリーというわけにはいきませんが,手間をかけることはすでにチョッパーのハーレーで慣れていますし,嫌いな方じゃありません。クラシックカーのお約束として猛暑や雨天はできるだけ避ける……というのも,クルマを移動手段ではなく趣味として考えている自分にとっては些細な問題です。
それに,69カマロは現在でもアフターパーツが製造されているので,その気になればいつでもまるごと交換できてしまうんですよね。オリジナルにこだわらないからこそ,壊れたら直せばいいという心持ちで気軽に乗り回せるわけです。
さて,せっかく納車された69カマロですが,実はこの年末年始に乗り味を確かめたうえで,明日にはまたショップに預けてしまいます。細かいパーツの交換や,ビビリ音の改善などまだ最終調整が残っているんですよね。今が1番楽しいところなので,またしばらく乗れなくなってしまうのは辛いところですが……古いクルマやバイクというのは,こうして調整を繰り返していくものです。乗れない時があるからこそ,乗れる時はより一層愛おしく感じる。倦怠期とは無縁です。意外とこのくらいのバランスが,趣味という名の恋人と長く付き合っていくコツなのかもしれませんね!
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