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RJC2008決勝リーグ,日本最強ギルドはUrdrワールド「Chop」に決定
A〜Dのブロックに分けて行われた予選トーナメントを勝ち抜き,決勝リーグに進出したのは「Team DT」(Lokiワールド)「Hermodr」(Surtワールド)「Chop」(Urdrワールド)「Choix fatal」(Heimdal)の4ギルドである。いずれもトップクラスのプレイヤースキルを持つギルドによる決勝リーグで,日本最強ギルドの栄誉を勝ち取ったのはUrdrワールド所属の「Chop」であった。
昨年までのRJCと異なり,RJC2008の決勝リーグでは,各試合における生存メンバー数を合計した数で順位が決まる。試合は二つの会場で同時進行となるため,すべての試合を観戦することはできなかったのだが,総当たり全6試合のうち3試合の大まかな流れをお伝えしよう。
なお前回の記事と同様に,詳しいメンバー構成や特徴のある戦術については触れない。これはRJC2008が,10月にフィリピンで開催される世界大会RWC2008の出場ギルド選考を兼ねており,最初からRWC2008のレギュレーションを念頭に置いたルールになっているためだ。日本代表ギルドに対する応援の一環として,ご容赦いただきたい。
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Team DT vs. Hermodr
どちらもチェイサーとパラディンを採用しているTeam DTとHermodrの対戦は,やはり「ストームガスト」と「ガンバンテイン」を短い時間で次々に繰り出す,RJC2008定番の戦い方で始まった。どちらのパラディンも前面に出て「プロボック」や「プレッシャー」による妨害を行うなか,Team DTが相手のパラディンを戦闘不能に追い込んだ。
これによってHermodrは慎重な戦い方を強いられる一方,Team DTは終始攻めの姿勢を貫く。Hermodrはクラウンが「寒いジョーク」でなんとか対抗を試みるも,チェイサー,クラウン,チャンピオンとメンバーを失っていき,比較的短い試合時間でTeam DTが勝利を収めた。
●Hermodr(Surtワールド)インタビュー
Hermodrのみなさん,おつかれさまでした。最初にRJC2008予選トーナメントから,今日の決勝リーグまで戦ってみた感想をお願いします。
Hermodr:
去年のRWC国内予選にも参加していたおかげか,全体としてはなかなかいい感じで戦うことができました。前回は予選トーナメントの2回戦敗退だったんですけどね。
4Gamer:
2度めで決勝リーグなら,飛躍的ですね。
Hermodr:
(笑)
4Gamer:
RJC向けの練習は相当積みましたか?
Hermodr:
去年から,ふだん活動しているSurtワールドで,マルクカードやゴーストリングカードを使わないルールのPvPを定期的にやっていました。ただ,Surtワールドは人が少なめなので,PvP参加者を集めるのには苦労しましたが。
4Gamer:
Team DTと対戦してみて,相手のほうが優れていると思った点はどこでしょうか。
Hermodr:
ギルドメンバー同士の結束が固く,戦い方が安定しているところだと思います。
4Gamer:
なるほど,そうなのかもしれません。今日の決勝リーグでRJC2008も終わりですが,参加してみて楽しかったですか。
Hermodr:
もちろん楽しかったです! PvP参加者の少ないワールドに所属していても,ある程度頑張れることを示せたと思っています。
4Gamer:
ありがとうございました。
Hermodr vs. Choix fatal
決勝リーグでは唯一,メンバーにロードナイトを含むChoix fatalと,RJCでは定番となっているチェイサー構成のHermodrは,全体にChoix fatal優勢ながら,どちらもあと一歩の決め手に欠けたのか,制限時間残り5分までの長丁場となった。
中盤にはHermodrが4名,Choix fatalが6名と,戦況が大きくChoix fatal有利に傾き,Choix fatalがマップの隅にHermodrをじわじわと追い詰めていくものの,試合は混戦気味に。
Hermodrはプロフェッサー,クラウン,チェイサーの3名だけとなった後半戦,回復役も壁役もいない絶望的な状況から,逆にChoix fatalのチャンピオンを返り討ちにするという,粘り強い試合運びが印象的だった。とはいえ,そこからの逆転はさすがに難しく,Choix fatalが1勝を手にした。
●Choix fatal(Heimdalワールド)インタビュー
ええと唐突ですが,まずギルド名の由来を教えてください。
Choix fatal:
命名者はここにいないんですが,英語の「デッドリーピック」,つまり“致命的な選択”をフランス語に訳したもののはずです。
4Gamer:
決勝リーグすべての試合を終えたいま,どんな気分ですか。
Choix fatal:
RJCは全員初参加なんですが,(優勝できなくて)残念です……。
4Gamer:
おなじみの強豪ギルドが居並ぶなか,初参加で決勝リーグまで戦い抜いたのは素晴らしいと思います。全体を通した感想など聞かせてください。
Choix fatal:
楽しかったですが,もっと練習したかったですね。
4Gamer:
Team DTとの試合も,後半だけ観戦していたのですが,数名が戦闘不能になったあとも,Choix fatalはかなり粘り強い戦いを見せてくれましたね。
Choix fatal:
Team DTはチェイサー構成だったので,接近戦を狙ってあとはコツコツ最後まで頑張りました。ただ,ストームガストで相手を凍結させたのに,VIT値が低いキャラクターからきっちり倒せなかったあたりに,練習不足が出てしまいました。
決勝リーグまでくると,どのギルドもそれほど実力に差はないですから,どこが勝ってもおかしくないですし,凍結するかどうかの運も大きいです。うちはチェイサーなしの構成で,ここまで残れたという意味では,かなり頑張ったと思います。
ROのPvPは面白いですし,ワールドという垣根を越えて,いろんなギルドと戦えたのはたいへん貴重な体験でした。
4Gamer:
ありがとうございました。
Team DT vs. Chop
下馬評ではどちらも優勝候補と目されていた両ギルド。職業構成はお互いまったく同じである。試合開始の合図とともに,先に中央へ乗り込んだのはChopであった。
ランドプロテクターを張りつつストームガストを繰り出すという戦術はどちらも変わらないのだが,わずかに遅れてマップ中央へ出てきたTeam DTに対して,Chopのハイウィザードが放つガンバンテインが敵プロフェッサーの立ち位置を的確に捉え,そこへすかさずチャンピオンが阿修羅覇凰拳を打ち込む。これが致命傷となって,Team DTのプロフェッサーは戦闘不能に。
ギルドの要ともいえるプロフェッサーを失えば,当然ランドプロテクターの守りも消えてしまう。ChopはTeam DTに体勢を立て直す隙をほとんど与えず,チャンピオン,ハイプリースト,ハイウィザードを順に倒し,最終的に生存者数7-0という完全勝利に持ち込んだ。
●Team DT(Lokiワールド)インタビュー
Team DTのみなさん,お疲れ様でした。最初に,RJC2008に参加した感想をお願いします。
Team DT:
うーん,もっと練習をしたかったですね。
4Gamer:
練習期間が足りなかったですか。
Team DT:
サーバのトラブルで,1週間ほど練習できなかったのは残念でしたよ。
4Gamer:
Team DTといえばRJC2007から決勝リーグの常連で,安定した強さに定評がありますが,やはりふだんからPvPを盛んにやっているんでしょうか。
Team DT:
いいえ,いまはどのワールドでもPvPを楽しむプレイヤーが少なく,日常的にPvPをするのは難しい環境ですね。
Team DT:
いまいるメンバーも,RJCのような特別な大会のときだけ集まっている感じです。
4Gamer:
それでも決勝リーグまで勝ち残るのは,高いプレイヤースキルを個々のメンバーが持っている証ですね。ギルドメンバーで今日一番活躍したのは誰でしたか。
Team DT:
パラディンですね。そうはいっても練習量自体は,ほかのギルドに比べて多かったと思うので,プレイヤースキルというよりは練習の成果だと思います。毎日2〜3時間は必ず練習していました。
4Gamer:
ところで,最後の試合ではハイウィザードが「ウィスパーマスク」を着けたまま戦っていましたが。
Team DT:
うっかり着けっぱなしに気づかず,試合に出てしまいました。
4Gamer:
え,あれはわざとじゃなかったんですか? 余裕を見せるためなのかと思っていました。
Team DT:
本当に装備を変え忘れていました。お恥ずかしいです。
4Gamer:
……。もし来年もRJCが開催されるとしたら,みなさんまた参加したいですか?
Team DT:
もちろんです。
Team DT:
来年も機会があればぜひ参加したいですし,ぜひオフラインイベントの形でやってほしいです。
Chop(Urdrワールド)勝利者インタビュー
「世界一になってみせます!」
決勝リーグすべての試合が終わった時点で,各ギルドの生存者合計数による順位は,1位:Chop(20名),2位:Team DT(12名),3位:Choix fatal(5名),4位:Hermodr(0名)という結果になった。最後にChopへの優勝インタビューをお届けしよう。
Chopのみなさん,まずは優勝おめでとうございます。
Chop:
ありがとうございます。
4Gamer:
優勝したいまの気持ちと,RJC2008全体を通しての感想をそれぞれお願いします。
Chop:
不安な点もありましたけれど,今日の決勝リーグではメンバー全員が事前の作戦どおりに動けて,本当に良かったです。RJCというイベント全体では,途中で練習用マップが使えない期間もあったものの,限られた練習時間の中でできる限りのことをしてきましたし,Chopメンバーの絆もより強いものになりました。
4Gamer:
ありがとうございます。事前の作戦というのは,決勝リーグに進出したどこか特定のギルドを想定した対策だったんでしょうか?
Chop:
決勝はそうですね。練習試合では勝てないギルドも実はあったんですが,そのぶん作戦をじっくり練りました。
4Gamer:
ところでみなさん,パスポートの準備は大丈夫ですか。
Chop:
明日にでも申請してきます。
4Gamer:
ということは,10月にフィリピンで開催されるRWC2008の準備も万全ということですね。
Chop:
もちろん参加しますよ!
4Gamer:
現地でお会いするのを楽しみにしています。では最後に,RWC2008に向けた意気込みを一言お願いします。
Chop:
世界一になってみせます!
4Gamer:
ありがとうございました。
だが,優勝したChopの眼前には,韓国,日本,タイ,ブラジル,インドネシア,フィリピン,ロシア,中国の各ブロックに加えて,台湾/香港ブロック,北米/オセアニアブロック,フランス/ベルギーブロック,ドイツ/ヨーロッパ4か国ブロックの代表が集う世界大会,RWC2008が控えている。
10月にフィリピンはマニラで開催されるRWC2008に向けて,戦いはすでに始まっているといってもよい。RJC2008優勝ギルドである「Chop」には,さらに腕を磨き,かついかなるコンディションでも持てる力をフルに発揮できるだけの精進を期待したい。
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