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ガンホー,2009年度方針を発表。「ECO」基本無料化,モバイル版MMORPG「RO Mobile Story(仮)」など必見の内容を掲載
冒頭,オンライン事業部長 越智政人氏より開会の挨拶が行われ,2008年を振り返ると共に,2009年度のガンホーは,いままで以上にコンテンツの拡充やサービスの展開を積極的に図っていきたいとコメントしていた。
果たして,2009年度のガンホータイトルはどのように進んでいくのか,その内容を確認してみよう。
2009年度の「北斗の拳ONLINE」は……
プレイヤーが「ヒーロー」になれる!?
それによると,この春,本作は「北斗の拳ONLINE HEROES」にタイトルが変更され,さまざまな新要素が実装されていくとのこと。本稿ではそれら発表された内容を項目ごとにお伝えしていこう。
・俺の名前を言ってみろ! と言いたくなるかも。プレイヤーがヒーローになれる「ヒーローシステム」
プレイヤーからの,原作のキャラクターになれないの? という要望を実現するため実装される,誰もが北斗の拳のヒーローになれるというシステムだ。これは,ケンシロウ,ラオウ,アミバ,トキ,ジャギといった,悪役を含むヒーローキャラクターに,1日1回抽選で選ばれたプレイヤーがなれるというもの。もちろん,ヒーローキャラクターになれば外見だけではなく,そのキャラクターの持つ(例えば,ケンシロウの北斗百烈拳といった)技も使用可能となる。
ヒーローになったあとの行動はプレイヤーの自由となるが,将来的には,ヒーロー専用のクエストも用意されるとのことだ。
・悪党にもっと活躍(?)の場を「クライムシステム」
もっと悪いことがしたいという要望から登場するシステムで,箱を壊せるという要素が拡張され,リヤカーや車の破壊,村人といったNPCを殴れるようになるものだ。さらに,落ちているバイクに乗る(盗む)ことが可能になるという。ただし,課金アイテムのバイクに比べて性能が悪いということで……乗っているとバイクが爆発してしまうのだ。しかも,いつ爆発するかは分からないので,ちょっとドキドキものかもしれない。
・荒野の旅のお供「相棒システム」
これは,プレイヤーのあとを“相棒”キャラクターが付いて回るようになり,荷物を持ってくれたり,着せ替えたりできるというシステムだ。会話もできるので一人寂しい荒野の旅のお供に最適(?)である。ときには,お腹が減ったと騒いだり,敵に絡まれたりと足を引っ張ることもあるようだ。
相棒キャラクターには,バットやリンのような少年/少女,マミヤのような女性,レイのような男性といったキャラクタータイプが考えられており,将来的には動物を連れて歩けるようにもしたいとのことだ。
・指先一つで奥義発動「戦闘システムの進化」
奥義が,マウス入力ではなく「奥義」のアイコンをクリックすることで発動するようになる。まさに「指先(カーソル)一つ」でダウンに追いこむ新戦闘システムだ。
では,マウス入力はもう必要ないのかというとそんなことはなく,奥義が発動するまでのキャスト(詠唱)中に,マウス入力を行うことで,追加効果が発動するとのこと。これにより,初心者でも派手な奥義が楽しめ,熟練者であれば,さらに追加効果も狙った熱い戦いが楽しめるだろう。
・転業がもっと分かりやすくなる「新転業システム」
これまでの転業システムとは違い,奥義の習得度合いによって転業クエストが発生することになり,分かりやすいものになるとのこと。
・漢なら接近戦(?)「近距離武器」登場
武器といえば,ボウガンといった遠距離武器だった本作だが,新たにグローブなどの近距離武器が登場する。
・もちろん「新生業&新奥義」も登場
近距離武器の導入に併せて,武器を作成したり武器を修理したりできる生産系生業「鋳鍛造工」が登場する。
既存の生業でも,攻撃系の能力はもちろん,生産系の能力への新奥義追加などが行われるとのこと。例えば,「縫製工」は装備の修理に加え,防具の作成が可能になり,防具の肩パッドを外してみたり,装備に新しい能力を付加したりといったことが可能になる。
・敵の弱点を突け!「属性」登場
近距離武器や奥義に属性が付くようになるほか,装備に対属性が付くようになり,どの攻撃をするべきか,どんな装備で身を固めるべきかといった,幅広い戦術的な楽しみが生まれるそうだ。
・ヒーローがプレイヤーのために登場「一指奥義」
召喚したヒーローが,プレイヤーの代わりに奥義を撃ってくれるという,強力な有料アイテムだ。
・友との友情を深める「2人リアクション」
握手やハグといった2人で行えるリアクションが追加される。激しい戦いを終えたあとは,友(強敵)と熱い握手を交わしてみよう。
・ヒーロー達の生き様を見よう「ドラマチッククエスト」
原作のヒーローキャラクターに会えるという,オリジナルシナリオによるクエストが登場。原作とは違うヒーロー達の生き様に注目だ。
・地面を掘って素材を探せ!「マップに新要素」
鋳鍛造工に必要になる,鉄といった素材が地面から掘れるように。どこでも掘れるが,場所によっては爆発するという。なんでも地雷が埋まっているのだとか。
このほか課金アイテムとして,公開されている生業のイラストをモデルにした各種アバターが登場する。詳しくは下の画像を確認してほしい。
また,どこでも物々交換が可能になる「どこでもSHOP」,どこ(そこ?)でもアイテム格納が可能なる「そこでも倉庫」,どんな難しい強化も失敗知らずという「強化券」,傷んだ武器/防具の耐久力をリフレッシュする「再生券」などが追加される。
これら新要素の実装については,3月下旬から順次実装される予定で,第1弾では属性,新奥義28個の追加などが行われる予定だ。
5月28日から「ECO」の基本プレイ料金が無料に!
IRISは,「ECO」のチューンアップを中核としたアップデートで,5月28日に実装される。もともとは,2008年夏に発表されていた「ECO・チューンアップ」だが,広範囲の調整が必要であると判断され,SAGA9が先行実装されたという経緯がある。
IRISでのチューンアップのポイントとして,まずは属性効果を主体とした戦闘バランスの調整が挙げられた。これは,これまで国内外のプレイヤーの多くから寄せられていた,職業/スキルなどにおける不公平感を改善するためのものだ。具体的には,戦闘判定の計算式の修正,属性効果の活用と職業バランス調整,成長とレベルに応じてどのマップでも冒険が楽しめるようにする冒険の導線,展開の調整が行われるという。
もう一つのポイントは,「イリスカード」による遊び要素の拡大だ。イリスカードシステムは,カードの特殊能力を武器/上半身防具/胸アクセサリーの三か所に,それぞれ五つまでのスロット――つまり最大15スロットに付与することができるものだ。スロットの作成は,NPCに依頼して行えるが,今後の実装によりバックパッカー系の職業は自分で作成が可能になるとのことだ。
なお,イリスカードには個別のイラストと共に,「攻撃力上昇」や「キャパシティ上昇」といった効果を持つ,固有の特殊能力「カードアビリティ(仮)」が存在するとのこと。淺間氏によると,キャパシティ上昇は,できればパーセンテージで上昇させ,バックパッカー系職業の属性を生かせるものにしたいとのことだが,まだ調整中だとのこと。
このほか,イリスカードを,飛空庭に設置予定の専用「カードホルダー」に収納することで,訪問者が閲覧できたりといったコレクション要素も実装される予定だ。カードのイラストには,多数の著名なイラストレータが参加しており,5月28日の実装時に第一弾50種が登場。その後,年内までに100種のカードを実装していくとのこと。
また,プレイヤーにカードイラストを募集する「みんなで作ろう!」企画なども実施される予定で,受賞作品はゲーム内に実装されるとのこと。こちらの詳細は3月16日に発表予定となっている。
SAGA10では,DEM編が完結し,第四種族DEMがプレイヤーキャラクターとして選択できるようになるという。DEMは,身体のパーツを交換することで成長するという,これまでにはない特別な成長システムが実装されているとのことだ。
また,プレイヤーからのもっと都市攻防戦に参加したいとの要望を受けて,都市攻防戦の拡張が行われる。そして,その先のSAGAでは「飛空城」やタイタニア世界での冒険が待ち受けているという。
そして,ECOでは一番大きな変化となる料金形態の変更「基本無料,アイテム課金化」が発表された。実施は,IRISと同じ5月28日からで,これまでの要素やバランス部分はそのまま無料となり,手軽に育成したい,マップの移動が面倒,倉庫がもっと欲しいといったバランスを越える部分や,一部のイリスカードなどが,ECO SHOPにて「エクストラアイテム」として購入可能になるとのことだ。
なお,先ほどのイリスカード用イラスト募集のほかに,エクストラアイテムにどのようなアイテムが欲しいかといったアイデア募集,次に実装されるマリオネットはどれが,もしくはどのようなものがいいかについて,プレイヤーから意見を聞いて実装を進めていきたいとのことだった。
モバイル版MMORPG,「ラグナロクオンライン Mobile Story」(仮称)発表
配信キャリアは,NTTドコモ FOMA 905iシリーズ以降の「iアプリオンライン」対応機種となっている。OpenGL-ES,iアプリオンライン,iアプリコール,ワイド画面に対応している。
本作は,ラグナロクオンラインの魅力をそのままモバイルに移植したというもので,パーティでのプレイはもちろん,ギルドも作れるようになっている。また,一人でもプレイできるクエストや,短い時間でプレイできるモバイルであることを考慮したクエスト,PC版では必要不可欠な要素となっているカードシステム,モンスターレースも登場する。さらには,モバイル上でGvG戦も楽しめるというから驚きである。
モバイル上でのMMORPG,そしてGvGが楽しめるという本作。携帯電話ってここまで来ているのか……と,いつも機種変更しようと思いながら,3年前の携帯電話を使っている筆者には驚きの発表である。既存プレイヤーにしても興味深い発表ではないだろうか。本作は,2009年夏のサービス開始が予定されているので,モバイルでの「RO」がどのようなものとなるのか,ぜひ注目したい。
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熱い戦いは日本で!「RO」の世界大会RWCの開催国が決定
本作については,「こちら」の記事において2009年展望を運営チームにインタビューしているが,今回のプレスカンファレンスでは,インタビューで聞いたメモリアルダンジョン,戦場システムの詳細に加え,さまざまな要素,サービス,イベントに関する最新情報が発表されたので,確認してほしい。
まず,二つのメモリアルダンジョン「エンドレスタワー」と「封印された神殿」の最新情報からお伝えしよう。
果てしてこれらのボスを倒し,塔の最上階に果たしてたどり着けるのか,ぜひ挑戦してみてほしい。ただし,一度挑戦すると次に挑戦できるのは1週間後となる。仲間と攻略する場合は,日程を前もって合わせておこう。
気になる実装予定は,2009年3月中を予定しており,現在最終調整中とのことだ。
封印された神殿は,2階層構成のダンジョンだが,複数人で手分けして,特定の手順をクリアしなければならないというパズル要素を持つダンジョンとなるようだ。プレイヤーは,巨大な魔王バフォメットを再び封印しなければならない。現在は,日本実装に向けてのクオリティアップ作業中とのことだ。
そしてもう一つ,「オークの記憶」というメモリアルダンジョンが発表された。これは,オークの地下洞窟が舞台となるのだが,過去もしくは別次元に飛ばれさて事件に巻き込まれていくとのこと。こちらは次期アップデート「Episode8.0」で登場予定とのことだ。
次に,戦場システムはレベル80以上の,19人対19人で戦う特殊なPvPのシステムになっているという。これは,アルナベルツ教国の西側に位置する,小さくも軍事力の優れた「マロル」に存在する2種類の戦場「ティエラ峡谷」「フラウィウス神殿」で,それぞれ違ったルールで戦いが行われるものだ。マップの制限はシーズモードに準拠しているが,遠距離/スキル攻撃のダメージ減少率が異なったり,タイリギが使えないといった違いがあるとのこと。
マロル国の第3王子 |
マロル国の第5王子 |
戦闘は30分間行われ,勝敗結果に応じて「記章アイテム」が手に入るという。もらえる記章は,ティエラ峡谷,フラウィウス神殿で別の種類になるとのこと。この記章を集めると,対人(人間型モンスター)向けのステータスを持つ装備アイテムと交換できる。戦場システムは,2009年4月の実装に向けて鋭意調整中とのことだ。
以下,これから実装予定の項目をまとめて紹介していこう。
・クエストウィンドウシステムが実装(3月17日)
クエストの進行状況に合わせて,専用のウィンドウに項目が追加されていく「クエストウィンドウシステム」が実装される。ウィンドウはAlt+Uで表示/非表示の切り替えが可能。実装時には,「運命のカラス」「魔王モロク討伐」「王位継承」といったクエストに対応しており,そのほかのクエストについては,今後順次対応予定とのことだ。
・新しい神器を作成するためのクエスト「虚像のオーコルニル」(今春予定)
新攻城戦マップの砦を所有し,一定値以上の商業値,防衛値がある状態のギルドのみ,専用クエストマップに入れるとのこと。非常に難度が高いが,最後までたどり着くことができれば,材料を使って神器を作成できるという。
・新しい異世界が舞台となる「Episode8.0」(2009年夏)
そして気になるEpisode8.0は,実装は2009年夏を予定しており,魔王モロクが逃げた先の異世界でストーリーが展開していく。異世界のフィールド/クエスト/モンスター/アイテムが追加されるほか,先行実装された新ギルドダンジョンにミニイベントが追加,先ほどお伝えしたメモリアルダンジョン「オークの記憶」,新タイプの小規模戦場,ポリン対戦場,スキルツリーウィンドウ,新取引ウィンドウなど,さまざまなアップデートが予定されている。
・「アカデミックシークレットストーリー」がついに完結(2009年春)
ついに完結するアカデミックシークレットストーリー。完結するとはいえ,新キャラクターや,新規立ち絵,“あの思い出のアイテム”とセット効果を持つ報酬などが追加されるとのことだ。果たして,どのような完結を迎えるのだろうか。
このほか新サービスとして,「ワールドエクスチェンジサービス」が発表された。これは,年に数回,同一ゲームアカウント内の二つのワールド間のキャラクターを,“すべて入れ替える”というサービスだ。Urdrワールドは,通常ワールドとは異なるゲームシステムのため,対象外となるとのこと。
ただし,交換先のワールドでは新たに名前を付ける必要がある。キャラクターの名前が使われていた場合は,別の名前が必要となるので注意しよう。なお,元のワールドには最初の名前などの情報が残っているので,元のワールドに戻れば,元の名前に戻るとのことだ。ワールドの移動(交換)については,このような制限がいくつかあるので,サービスを利用する前にその内容を確認しておこう。
本サービスは今春サービス開始予定で,利用価格は3000ガンホーコインとなっている。利用は公開予定の特設予約ページで受け付けられる。
また韓国テストサーバーの状況も報告されたので紹介しておこう。まず,3-1次職の開発が2009年3月までに一旦完了となり,ルーンナイト/アークビジョン/ウォーロック/レンジャー/ギロチンクロスまでの実装が済んでいるとのこと。また,3次職のグラフィックス・スキルが修正されたほか,ゲームバランスの全体的な見直し,パーティシステムの強化や精錬値の拡張といった新たな楽しみを生み出すシステム要素の開発などが行われている。
最後に,ROの世界各国の代表ギルドが集結して行われる,世界大会RWC2009本戦の開催地が“日本”に決定したことが発表された。
日本ではすでにRJC2009の参加ギルド応募受け付けも終わり,5月23日に東京都のディファ有明で行われる決勝大会を待つばかり。日本からはどのギルドが代表に選ばれるのかも注目だ。
2009年秋に行われるRWC2009は,せっかく日本で行われるので,ぜひ日本代表の応援に駆けつけて,世界の熱い戦いを見守ろう。
- 関連タイトル:
ラグナロクオンライン
- 関連タイトル:
北斗の拳ONLINE HEROES
- 関連タイトル:
エミル・クロニクル・オンライン
- 関連タイトル:
ラグナロクオンライン Mobile Story
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