計24時間でレベル50オーバーの高速レベリング！　「第2回 4Gamer.net×リネージュII 研究レポートコンテスト」，受賞者発表

タイトル：「主従逆転？ウルフに育てられたおっさん」
ペンネーム：じゅんなま
最終到達：レベル58-0.07％


筆者は今回キャラクターを育成するにあたり、プロフィットを選びました。何故かというと、現状で低レベル帯での育成が困難な職であると感じたからです。

・現状、レベルが62以下であれば村の初心者 案内人もしくは、冒険者 インストラクターを通じて充実した補助魔法を受ける事が可能。
・量産兵器によって、誰もが一定水準以上の装備を簡単に得られる事も加え、レベル60程度までは前衛職が後衛職を必要としなくなった。
・ヒーラー職もインクイジター変身を使用する事で、ウィザード系の職業に似たソロ狩りが可能。
・ウォークライヤーやオーバーロードは元々、ソウルクライを使用する事で前衛職に迫る火力を発揮する事ができる。

上記のように、他職とは違い後衛職であるにも関わらず、ソロ狩りで有用なスキルや仕様がほとんど追加されていないのはプロフィットくらいだと思います。


そこで今回は、「初心者の友人や血盟員を、手っ取り早くパーティーのあるレベルまで引き上げる。」という状況を意識してみました。育成対象キャラクター側で準備する物はほとんど無く、しなければならない事もほとんど無いので、知識や資産が無い状態でも可能です。
2次転職に必要なクエストも全てこなしました。装備はDグレード最上位の量産兵器の魔法鈍器とデボーションセットにて進行。育成を手伝う側も、筆者が個人で用意できるアイテムまでと制限を入れました。

具体的には以下の通りです。

○利用した物、事前に準備した物
（1）アカウント2つ
アカウント1：レベル70ウォーロード、レベル56ノーブレスのウォーロック、レベル72オーバーロード、レベル56テンプルナイト
アカウント2：レベル72シリエンエルダー、レベル62ブレードダンサー、レベル20オークレイダー

（2）レベル74のライディング ウルフおよびブラックメーンウルフ用最強装備（強化フェンリルの牙、ブラック メーン ウルフ オリカルクム アーマー、アソペペンダント）3点

（3）育成対象キャラクター側の開始時の装備、資金等（デボーションローブセット、500,000アデナ、召喚の玉）

以上の物を全て準備する必要はありませんが、（2）の高レベルの進化させたウルフ（ブラックメーンウルフまたはライディングウルフ（以下メーンウルフ））とその装備に関しては必須となります。今回の育成方法ではこのメーンウルフが鍵となります。

しかしながら、高レベルのメーンウルフを、ただ召喚して狩りをするだけの場合は、

・経験値を35％吸収する。
・メーンウルフのレベルが飼い主のレベルより10以上高い場合、レベル差が開く毎に吸収される経験値の割合が増える。
・レベル差が20以上になると、メーンウルフがほとんどの操作を受け付けなくなる

という制約がある為にあまり有効な手段には感じられないかもしません。

また、普通に高レベルのキャラクターとパーティーを組んでモンスターを乱獲するという手段も有効ではありますが、レベルが20以上高いキャラクターとパーティーを組むと経験値が入らなくなる制限もある為、限界があります。そこで逆にこの二つの制約を逆手にとってみました。

「レベル差が20以内の高レベルのキャラクターとパーティーを組み、そのキャラクターにぎりぎり操作可能なレベルのメーンウルフを召喚してもらって狩りをする。」という事です。
メーンウルフは同レベル帯のアタッカーに勝るとも劣らない火力を発揮する事ができる為、擬似的に、「レベル差が最大３８までのアタッカーとパーティーを組む」と状況が作りだせます。
メーンウルフに経験値が吸収されるのは召喚者だけなので、育成対象キャラクター側にはメーンウルフによる経験値ペナルティはありません。また、レベル差が大きいキャラクターとパーティーと組むとその分、入ってくる経験値の割合は下がりますが、元々メーンウルフが無くとも高レベルのキャラクターに乱獲して貰った方が経験値効率も良くレベルを上げやすいくらいなので、これも気になるほどではありません。

今回は経験値効率を重視し、育成対象キャラクター側の適正レベルのモンスターを乱獲した為、

・ドロップが期待できない。
・育成を手伝う側に経験値がほとんど入らない。

等という問題はありましたが、メーンウルフを召喚して狩りをする（育成を手伝う）キャラクターに狩場を合わせる事である程度は解消します。

以下、レベル帯ごとのまとめとなります。


●レベル1〜20（開始〜1次転職まで）
既にリネージュIIをプレイしている方の大半はご存知かと思いますが、初心者案内人に従ってクエストを受けてこなしていく事によって簡単に1次転職までは完了させる事が可能です。今回は時間短縮の為、クエストにて移動に時間がかかる場合はウォーロックの魔法、サモンフレンドを利用し、40分程度で完了。



●レベル20〜40（1次転職後〜2次転職後まで）
このレベル帯も他の人に比べて特殊かと思います。レイドやメイズではバイタリティは通常適応されないのですが、連合を組む事によってバイタリティが適応されるようになります。それを利用し、レベル20のレイダー（量産兵器のドゥームクラッシャー、+6にオーバーエンチャントされたブリガンダインセットを装備）と二人でパーティーを組み、暇な友人に別のパーティーを作って連合を組む事を依頼してレイドを討伐。
この方法だと、レイド一体でおよそ4,000,000Exp前後の経験値を得られます。


一体目（ゾンビロードファラケルサス）でレベル31、二体目（タイガーホーネット）でレベル35、三体目（グレイブラバーアカタ）でレベル38まで上昇しました。その後、33 カマロカ 深淵のホールをクリアしレベル38の80％程度まで育成が完了。

1次転職終了後から約1時間のプレイ時間で1900％近くの経験値が上昇しました。その後、転職クエストによって得られる経験値でレベル40を越え無事2次転職終了です。【＊SS4〜6】

この時点で総プレイ時間3時間40分程度が経過しました。


●レベル40〜レベル56（エヴァの水中庭園）
ここからが前述の育成方法の実践となります。
レベル40〜44までをレベル56のウォーロックと、レベル44〜56をレベル62のブレードダンサーとパーティーを組んで、エヴァの水中庭園の最下層にて狩りを行いました。


2倍モンスターでグループモンスターが多くさらに密集具合も高い為、範囲狩りを行わずとも被ダメージに問題が無い場合は筆者の知る限りここが最も経験値効率が高くなると思います。
ウォーロックで狩りをする場合はレベル72シリエンエルダーの補助魔法をメーンウルフにかけ、ブレードダンサーで狩りをする場合は冒険家用補助魔法に加えて、メーンウルフに追尾させるプロフィットの補助魔法（レベル52を超えるまでは高級攻撃速度向上ポーションを併用）をかけ、移動はウォーロックのサモンフレンドにて行いました。
召喚したメーンウルフはモンスターの攻撃のほとんどを回避するので、危ない事はほとんどありません。プロフィットのヒールをたまに使ってやれば余裕で狩りが可能です。

レベル50までは、バイタリティがなくなった後も1時間150％前後の経験値上昇が可能でした。実際の経験値効率はバイタリティがあるのでこれよりも高いです。

レベル50以降はレベルUPに必要な経験値が増える為、レベル53までは1時間100％前後まで落ち込みます。
それに加えレベル54以降は薄青に見えるモンスターがでてくるので経験値効率は更に下がります。それでもレベル55で1時間45％以上の経験値上昇が可能でした。

（レベル56になった直後時点でのSS取り忘れていましたが、レベル56までで17時間30分程度でした。）


●レベル56〜58（サイレントバレー他）
水中庭園では全てのモンスターの名前が薄青に見えるので、ここからは狩場を変えます。
この先はいくつかの狩場を巡ってみました。

得られる経験値は1時間では無く一回の補助魔法効果時間（20分）でのものです。

1：巨人たちの洞窟　上層8〜9％　下層7〜8％
レベル72のオーバーロードでメーンウルフを出したものとパーティーを組み、パーティーの外からレベル72のシリエンエルダーで補助魔法を補いました。

2：サイレントバレー　12％前後
基本的には1と同じ条件。狩場の混み具合によって経験値に多少の差はでたが、狩りは安定していて経験値も高水準だった。

3：冬の迷宮　10％前後
レベル70のウォーロードとパーティーを組み、外部からシリエンエルダーで補助魔法及び回復を行い、インテンスコールドバッファローを分裂させての狩り。

4：過去の戦場　12％前後
上記のウォーロードとパーティーを組み、シリエンエルダーに補助魔法を行わせる点は3と同じ。但し安全性に問題が有り、狩りが安定しなかった。

5：レベル53 カマロカ 深淵のホール　10分程度で7％前後
レベル56のテンプルナイトでメーンウルフを出したものとペア。

最終的にはサイレントバレーに落ち着きました。基本的にモンスターは全てノンアクティブでリンクも無く、安全という点も良かったです。少数名の範囲狩りと比較しても劣らない経験値が得られました。（但し稀に出現する宝箱を叩くと、全てのモンスターがアクティブ状態になるデバッフを受けるので注意。）

レベル58になった時点で残り時間が40分を切り、これ以上のレベリングを断念。23時間20分でレベル58に到達し、終了となりました。


●まとめ＆あとがき
量産兵器やバイタリティシステムの実装、冒険家補助魔法の充実により、ライトユーザーがプレイしやすくなり、レベリング自体も楽になりました。
実はプロフィットも、量産兵器とバイタリティでクロニクル時代（〜2007年3月26日）に比べれば育成自体は楽にはなっていると思うのですよね。それでもソロばかりの単調な狩りではすぐ飽きてしまうので、早くパーティーの楽しみを味わって欲しいと思います。再び野良パーティーが栄えますように。
（そして今回育てたプロフィットはパーティープレイをする前にお蔵入りになってしまうというオチ、、、、、、、）