「リネージュ2」プロダクトマネージャーの五條隆将氏
![画像集#001のサムネイル/血盟システムがさらに充実。「リネージュ2」の大型アップデート“Chapter2 JUSTICE 〜Glory of Blood Alliance〜”プレイレポート](/games/003/G000364/20121030083/TN/001.jpg) |
2012年10月30日,エヌ・シー・ジャパンのMMORPG「
リネージュ2 〜Goddess of Destruction〜」で,大型アップデート
“Chapter2 JUSTICE 〜Glory of Blood Alliance〜”が実施された(
関連記事)。アップデートのサブタイトルは“血盟の栄光”という意味で,これは今後のリネージュ2が,血盟(一般的なMMORPGでいうところのギルド)システムの拡張に注力していくという,開発/運営チームの意志の現れでもあるという。
今回,「ウザンカ」ことリネージュ2 プロダクトマネージャーの
五條隆将氏に,アップデートの主な見どころを聞きつつ,主要なコンテンツを実際にプレイしてみた。アップデート項目については「
こちら」のページでも紹介されているので,プレイヤーはあわせてチェックしてほしい。
ベテランと初心者が一緒に楽しめる「血盟依頼システム」
“血盟の栄光”を掴むための第一歩として,今回のアップデートでは
「血盟依頼システム」が導入された。これは,同じ血盟に所属する仲間同士で,インスタンスエリア内にて特別なミッションに挑戦するというものだ。今回は血盟依頼システムにちなんだ,「青銅の鍵ギルド」「黄金の輪ギルド」「黒の金敷ギルド」という3種類のミッションが用意されている。
これらのミッションに共通しているのは,参加するプレイヤーが,キャラクターレベルや装備に関係なくミッションの遂行に貢献できるというところ。血盟の最前線で活躍するベテランプレイヤーと,血盟に加入したばかりの初心者が,レベル差や装備差を気にすることなく,血盟の発展のために力を合わせることができるのだ。
「青銅の鍵ギルド」は,狭い拠点エリアの中で,狼の群れによる襲撃からバッファローを守り抜くというミッションである。狼は拠点にいる“キューティー バッファロー”を狙って次々とやってくるので,それを次々と撃退していこう。
襲い来る狼は見るからに強そう……なのだが,参加するプレイヤーキャラクターは“マルチハンマー”を手に持って戦う必要がある。これを装備すると,キャラクターレベルに関係なく,狼に有効なダメージを与えられるようになるのだ。
狼はプレイヤーキャラクターには目もくれず,ただひたすらにバッファローを狙ってくる。ハンマーを手に狼をクリックし続けるという,どちらかというとミニゲームに近い内容である。
いささかシンプルすぎるかもしれないが,初心者でも血盟の発展に貢献できるというのは,血盟コミュニティの力が戦力に直結する本作においては重要なポイントだ。ベテランも初心者も関係なく,一緒になってハンマーを振るうという経験は,コアプレイヤーが中心となってゲーム内世界を動かしていくことの多いリネージュ2においては,なかなか新鮮な体験かもしれない。
ほかの2種類のミッションも,かなりシンプルな内容である。「黄金の輪ギルド」では,エリア内にロボットが定期的に出現するのだが,これは出現してから数秒程度で爆発してしまう。爆発する前に素早くハンマーで叩き壊していこう。
もう一方の「黒の金敷ギルド」は,エリア内を徘徊する“キューティー うしー”が,敵の襲撃によって眠らされてしまうので,ハンマーで次々と叩き起こしていく。もちろん青銅の鍵ギルドと同様,ハンマーさえ持っていれば元々のキャラクターのスペックは関係なく,誰でも楽しめる。
各ミッションに成功すると,ギルド/成果に応じた「バッジ」が獲得できる。これらを一定数集めることで,さまざまな褒章アイテムと交換できる仕組みだ。褒章アイテムには“武器強化スクロール”や“原石”“水晶”などが含まれているが,プレイヤーからの注目を集めそうなのは,新たに登場した“血盟クローク”。このクロークは,自作画像を用意することでプレイヤー自らがデザインできるのだ。
既存エリアのリニューアルなど,大小さまざまなアップデートが
リネージュ2では大規模アップデートごとに,
フィールド/ダンジョンエリアのリニューアルが行われているが,今回のアップデートでもいくつかのエリアがリニューアル対象となっている。
かつてカマエルの故郷として登場した「魂の島」は,従来はキャラクターレベル1〜20前後を対象とする初心者エリアだったが,今回“レベル95以上向け”へと大きく変貌。
新しくなった魂の島は,1〜3名程度の少人数パーティが狩りを楽しめるバランスとなっている。たとえば島のいたる所にいる“ゴーレム”を手助けすると,一定時間共に戦ってくれたりする。また,狩り続けてモンスターが枯れてしまった場合,警備役のモンスターを攻撃することで,直ちに援軍が登場(=リポップ)するという要素も盛り込まれている。
そのほかにも今回のアップデートでは,「邪教の神殿」「フェアリーの移住地」「カルティアの迷宮」がそれぞれリニューアル対象となっている。
また,これはエリアのリニューアルとは少し違うのだが,レベル85で受ける
デュアルクラス獲得クエストの際,今は無き「話せる島」へと再び行けるようになる。ご存じのとおり,現在は崩壊しているエリアだが,“昔の記憶を追体験する”というストーリーで,当時のエリア内を少し探索できるというわけだ。画面がモノクロになるなどの演出もあるので,当時の雰囲気を懐かしんでみるのも悪くないだろう。
今回はそのほかにも,大小さまざまなアップデートが行なわれている。主な要素をざっと紹介していくと,サブクラスが所有するスキルのうち3種類を,メインクラスの使用時にも使えるようなった。またバイタリティポイントの仕様に関して,従来はアカウント内で共有されていたものが,キャラクターごとに適用されるようになった。
ちょっと面白いところでは,キャラクターが一定時間に与えるダメージ(いわゆるDPS)を算出できる,NPCの
“かかし”が登場。個人だけでなく,パーティ単位での挑戦も可能なので,火力自慢はぜひ試してみてほしい。
リネージュ2の大型アップデート“Chapter2 JUSTICE 〜Glory of Blood Alliance〜”は,10月30日に実施されたばかり。五條氏によると,今後は“血盟の強化”をメインコンセプトの一つに掲げ,さまざまなコンテンツを拡張していくという。新たな血盟メンバーの育成に力を入れておくと,この先きっといいことがあるとのことなので,ベテランプレイヤーはマイキャラの強化だけでなく,仲間のサポートにも気を配るといいかもしれない。そのための第一歩として,血盟依頼システムをぜひ積極的に利用してみよう。