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2012年のテーマは再生。「EVE FANFEST 2012」で行われた「EVE Online」基調講演レポート
最初に登壇したのは,CCPのCEOであるHilmar Petursson氏。
Petursson氏は挨拶に続けて,2011年の振り返りを行い,アップデート「INCARNA」をプレイヤーが望んでいたものにはできなかったことについて説明した。というのも,CCPは短い期間で急激な成長を遂げた会社であるため,細かいところにひずみがで生じており,それがEVE Onlineにも影響しているという。
2011年の秋には,いわゆるリストラを行うなど,社内の組織を大きく変え,その一環として新たなシニアプロデューサーJon Lander氏を迎えている。
次に紹介されたのは,EVE Onlineのロードマップで,概要は以下のとおり。
4月24日:Escalation to Inferno(大型アップデート「INFERNO」の実装に向けた準備
5月22日:INFERNO実装
8月:INFERNO1.5の実施
9月:パッチリリース
11月:Infernoに続く大型アップデートの実施
また,5月1日より英ポンドでの支払いが可能になる旨が発表された(9.99ポンド/月)。
Touborg氏によってWar Declarationシステムの開発が再び進められていることが明かされた。また,テリトリーをめぐる戦闘行為にもっと意味を持たせるため,褒賞を増やすといった改良を行うことや,宇宙船のバランス調整,インベントリの改良(すべてシングルスペースになったり,ドラッグアンドドロップでの異動に対応したりする),新モジュールの実装などが現在進行中の案件として挙げられた。
また,EVE Onlineをどこでもプレイできるようにする,という目標のもとに,EVE Onlineのクライアントを立ち上げずとも,スマートフォンなどで設定変更といった操作を可能にするプロジェクトが進んでいるという。
その進捗報告がAndie Nordgren氏によって行われた。現在。CRESTと呼ばれるAPIを2012年夏前までに,β版としてデベロッパに無料で提供するとのこと。
Andie Nordgren氏 |
Anne Walsh氏によって,公式サイトやEVE Gateの改良プランなども語られた。いままではEVE OnlineとEVE Gateのログインは別々に行う必要があったが,1回で済むようになるという |
アバターは肌の色が増えたり,腕にタトゥーを入れられるようになるという。また,既存種族のハーフを表現することも可能になる。
V3シェーダが適用されると,宇宙船のディテールがさらに細かく表現されるようになり,デカールを貼れるようにもなる。さらに相手の戦艦が爆発したときの光の反射なども,よりリアルに描かれるそうだ。
このほか,ステルスボンバーのモデルが紹介されたのち,新しいミサイルランチャーモデルが公開された。ミサイルランチャーのイメージがムービーで紹介されると,会場は一番の盛り上がりを見せ,最後はスタンディングオベーションが行われただけでなく,アンコールを求める歓声もあがった。その声に応える形で再度上映されたムービーを下に掲載するので,ぜひ見てほしい。とはいっても,これはあくまでも開発中の映像なので,このまま実装されない場合もあるので,その点は注意してほしい。
なお,今回紹介された各要素の詳細は,今後デベロッパブログなどで公開されていく。また,今回は今年実施される内容が語られたが,さらに先の話については,3月24日に行われる別の基調講演で語られる予定だ。その内容も別途掲載するので,楽しみに待っていてほしい。
「EVE Online」公式サイト
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EVE Online
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- Eve (Gollancz)
- 価格:¥61,900円
- 本
- 発売日:1970/01/01
- The Art of Eve
- 価格:¥28,174円
- 本
- 発売日:1970/01/01
- EVE ONLINE(R) ゲームタイムカード 50
- 価格:¥3,520円
- Software
- 発売日:2008/07/18