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印刷2016/03/05 12:00

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【PR】ゲーマー向けブランド「Sound BlasterX」のUSBヘッドセット「H7」とUSBサウンドデバイス「G5」を詳細チェック。USB接続のメリットとは?

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Sound BlasterX H7(上),Sound BlasterX G5(下)
メーカー:クリエイティブメディア
問い合わせ先:03-3256-5577
Sound BlasterX H7 クリエイティブストア価格:2万304円(税込),Sound BlasterX G5 クリエイティブストア価格:1万9224円(税込)
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 「Sound Blaster」で知られるCreative Technology(以下,Creative)が立ち上げた,純粋なゲーマー向け製品サブブランド「Sound BlasterX」。2015年9月に発表された製品ラインナップが,2016年2月中旬に直販サイトで先行販売の始まったUSB接続型ワイヤードヘッドセット「Sound BlasterX H7」の登場をもって,国内市場に出揃った。

 4Gamerでは先に,アナログ接続型ワイヤードヘッドセット「Sound BlasterX H5」の紹介記事をお届けしているが,一般に,USB接続のほうが簡単により高い音質を得られるとされているだけに,USB接続モデルに,より魅力を感じる人も少なくないだろう。今回4Gamerでは,Sound BlasterX H7と,Sound BlasterXにおけるもう1つのUSB接続モデルとなるUSBサウンドデバイス「Sound BlasterX G5」を入手できたので,まずは写真をメインに,両製品の特徴をチェックしてみたい。詳細な使用レポートは後日お伝えする予定だ。

関連記事:【PR】「Sound BlasterX」ヘッドセットを試す。新しいゲーマー向けモデルは, 「ワンクリック音響最適化」から「プロ仕様」まで広く対応できるのが魅力だ



ハードウェア的には「USB接続版Sound BlasterX H5」だが,カスタマイズ性を増したSound BlasterX H7


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 さて,まずはSound BlasterX H7だが,その製品型番から,Sound BlasterXヘッドセットの,押しも押されもせぬフラグシップモデル,というイメージを持つ人も多いのではなかろうか。
 だが結論から先に言うと,Sound BlasterX H7は,Sound BlasterX H5をUSB接続対応としたバリエーションモデル的な製品だ。もっとはっきり言うなら,ヘッドセット本体部における外観上の違いは,USB給電によってエンクロージャ部の「X」ロゴが光ることと,エンクロージャとヘッドバンドをつなぐアーム兼スライダーの色がSound BlasterX H5のステンレススチール地から,今回黒色塗装になっていること,そしてヘッドバンドの外側にSound BlasterXロゴのプリントが入ったことくらいである。

外観上におけるSound BlasterX H7の大きな特徴は,光るXロゴと,黒いアーム,そしてヘッドバンド部のロゴプリントだ
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 実際,音質や装着性を左右するスペックで,Sound BlasterX H7とSound BlasterX H5の間に違いはない。
 搭載するスピーカードライバーは50mm径の「50mm FullSpectrum」。厚めのイヤーパッドと大きめのエンクロージャによって耳全体を覆う,いわゆるアラウンドイヤー型――サーカムオーラル型ともいう――である点や,耳に対して音がまっすぐ届くよう,バッフルをあらかじめ傾けた仕様になっている点も,これまでどおりだ。

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取り外してメンテナンスできるタイプのイヤーパッドを外すと,バッフルの奥に50mm FullSpectrumドライバーの姿を確認できる
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左耳用のバッフルを下側から見たところ。装着時にスピーカードライバーが斜め後ろを向くような格好になっているのが分かる

 ちなみに,ロゴが新規にプリントされたヘッドバンドの厚みも,測ってみた限り同じで,実際,側圧に大きな違いはなかった。着脱式で,自由に設置できるブームマイクも同じものである。

たとえばアーム兼スライダーが軽いクリック感で伸び縮みし,長さは内側の目盛りを見ながら調整できる点や,肉厚のヘッドバンド部がしっかりとした固さがあると同時に柔軟で,右のように思い切り広げてもまったく問題なく元に戻る点など,基本的な完成度の高さも,Sound BlasterX H5と同じだ
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着脱式マイクは,おそらくSound BlasterX H7&H5で共通のものだ。必要のないときは外しておける便利設計で,かつ,装着時におけるブームの設置自由度は高い
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Sound BlasterX H7と付属品一式
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 一方,USB接続対応にあたって,インタフェースには変更が入った。Sound BlasterX H5の場合,左耳用エンクロージャ部に3.5mmミニピン端子があり,ここに付属のインラインリモコン付きケーブルを接続することになるのだが,Sound BlasterX H7では,USBサウンドデバイス機能をインラインリモコン部に内蔵するため,左耳用エンクロージャとインラインリモコンまでの間はつながった状態で着脱不可となっており,インラインリモコンの先端にある端子へ付属のケーブルを差して使うことになる。

 その端子は,USB Micro-Bと4極の3.5mmミニピンの2つ。PCやPlayStation 4本体とはUSB,PlayStation 4のDUALSHOCK 4やスマートフォン,タブレットとは4極の3.5mmミニピンと,2本の付属ケーブルをつなぎ換えることによって,接続先を切り替えることとなる。

インラインリモコンは,2系統の接続インタフェースとマイクミュートの切り替えスライドスイッチ,ヘッドフォン出力調整ダイヤル,そして一部スマートフォンとの接続時に音楽再生/一時停止および受話/終話が可能なマルチファンクションボタンを搭載する
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スマートフォンとの接続例。アナログ接続時だとエンクロージャ部のXロゴは光らない。PlayStation 4とつなぐ場合は,USB接続なら光る
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Sound BlasterX H5から利用できるBlasterX Acoustic Engine Lite
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 実のところ,Sound BlasterX H7でSound BlasterX H5と決定的に異なるのは,利用できるソフトウェアスイート(≒機能群)のほうだ。
 先の記事で,Sound BlasterX H5では「BlasterX Acoustic Engine Lite」というソフトウェアスイートが利用可能だと紹介した。BlasterX Acoustic Engine Liteは,ゲームのジャンルやゲームタイトルを選ぶと,それに最適だとCreativeが判断したエフェクト効果を利用できるという,非常に画期的なツールである。

 きちんとした統計を取ったわけではないので,その点は注意してほしいが,少なくとも筆者の友人関係や4Gamer内の同僚を見渡す限り,ゲーマーはサウンド関連機能の細かな設定が苦手か,もしくはそういう設定にあまり興味がなく,せっかくサウンド関係のハードウェアを購入してソフトウェアを導入しても,とくに細かな設定を行うことなく使うケースが多い。せいぜいがバーチャルサラウンドサウンド機能の有効/無効切り替え程度で,下手をすると設定用ソフトウェアを導入しないままハードウェアだけ使うなんてケースもあったりする。
 BlasterX Acoustic Engine Liteが画期的なのは,まさにそういう人達のために,複数の機能プリセットを「プロファイル」として用意してあることだ。そのためユーザーは,用意された「プロファイルから好みのものを選ぶだけで,豊富な機能を利用することができる。分からないから設定していない人や,面倒な作業抜きに「答え」が欲しい人にとって,これは大きなメリットになるだろう。

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 ただ,この「プロファイルを選ぶだけでいい」というメリットは,自分の耳に自信があり,できる限り出力設定をカスタマイズしたいという人からすると「なにもできない」ことと同義である。そのためSound BlasterX H5の紹介記事では既存のSound BlasterサウンドカードやUSBサウンドデバイスとの組み合わせを対策例として挙げてあるわけだが,ここに,Sound Blaster H7の大きな存在理由がある。
 本製品で利用できる「BlasterX Acoustic Engine Pro」は,BlasterX Acoustic Engine Liteの全機能を利用できるのに加え,各プリセットの詳細項目をカスタマイズできるようにもなっているのだ。

BlasterX Acoustic Engine Pro
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 BlasterX Acoustic Engine Liteとは異なり,利用にあたってアクティベーションの必要などはなく,対応デバイスを取り付けた状態でインストールし,システムを再起動すればすぐ使えるようになるBlasterX Acoustic Engine Proだが,その基本的な使い方は簡単だ。「プロファイル」タブから好みのジャンルやゲームタイトルを選ぶだけでいい。そうすると,バーチャルサラウンドサウンド出力機能「Surround」や,非可逆圧縮された音を聞きやすくする機能「Crystalizer」,低音強調機能「Bass」,音量を自動調整して聞きやすく機能「Smart Volume」,そしてゲームや映画のセリフを強調して聞きやすくする機能「Dialog Plus」とイコライザが自動的に適用されるようになっている。

「オーディオ プロファイル」の枠内では,ゲームジャンルと特定のゲームタイトル向けプロファイルがずらっと並んでおり,ここから選ぶだけでプロファイルを適用できる
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 それで飽き足らない場合に使えるのが「ACOUSTIC ENGINE」および「イコライザー」タブだ。ここでは今挙げた5つの機能を個別にオン/オフおよび適用量,および周波数帯域ごとの出力調整を行って,その結果をプロファイルタブで新規に登録できるようになっている。もちろん,腕に自信があるのなら,既存のプリセットを使うことなく,ゼロから設定を行うことも可能だ。

ここでは「Rocket League」のプロファイルを例に説明してみよう。Rocket Leagueプロファイルで有効になるのは「Surround」だけだ(左)。中央はそれに対して,CrystalizerとBassを有効化したところとなる。上段の「プレビュー」を使うことで,効果のほどを確認しながら設定できるので,ぜひ活用してほしい。右はカスタム後にプロファイルタブへ戻ったところで,右端の「設定」を見ると,ACOUSTIC ENGINEタブにおけるカスタマイズ結果が反映されているので,[保存]ボタンを押そう(下に続く)
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(続き)すると「名前を入力」というダイアログが出てくるので(左),任意の名称を入力して[OK]。すると「オーディオ プロファイル」以下に登録され,今後はいつでも選べるようになる。アイコンの右にある「▶」から,設定内容の書き出しや削除,名前の変更も可能だ。なお,右はイコライザータブを選択したところで,プロセットされた10バンドイコライザも後からカスタマイズできる
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SCOUT MODEタブ
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 「SCOUT MODE」タブは,CreativeのサウンドカードやUSBサウンドデバイスでお馴染みの「Scout Mode」(スカウトモード)に関する項目である。
 Scout Modeは,FPSやTPSなどにおける足音や跳弾の音など,「聞こえづらいが,聞こえると敵の位置などを把握しやすく,ゲームプレイが有利になる音」を強調するモードで,このタブでScout Modeの有効/無効切り替えに使うキーボードショートカットを設定できる。

 ちなみにScout Modeは,特定のゲームジャンルではなく,3Dゲームに広く使える汎用プリセット的な存在だ。実際,BlasterX Acoustic Engine Proから設定できるプリセットとは排他なので,Scout Modeボタンは,BlasterX Acoustic Engine Pro/Liteが誕生する遙か前から存在する伝統のプリセットを呼び出すための専用項目という理解でいいと思う。

こちらはVOICE FXタブ。ここではマイク入力した音声を別の声に変更する設定を行える
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 もう1つの「VOICE FX」タブは,マイク入力した声を,任意のものに変更できる機能「Voice FX」に関するもので,男声や女声のほか,ロボットなど,さまざまなプリセットから選択できるだけでなく,その微調整も行えるのが特徴だ。

 以上,そのスペックをまとめると,Sound BlasterX H7というヘッドセットは,Sound BlasterX H5のUSB接続型バリエーションモデルに,初心者からカスタマイズを楽しみたい人にまで対応できるソフトウェアスイートを追加したもの,といったところになるだろう。

「詳細設定」タブの設定項目はシンプル。ただ,エンクロージャ部の赤色LEDをどう光らせるか調整できるので,その点は押さえておきたい
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Sound BlasterX H5との組み合わせで「完璧なゲーム環境」を目指すためのSound BlasterX G5


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 今回取り上げるもう1つのUSB接続型Sound BlasterXであるSound BlasterX G5は,一般ユーザー向けのUSBサウンドデバイス兼ポータブルヘッドフォンアンプであるSound Blaster Eシリーズの最上位モデル「Sound Blaster E5」をベースとした製品だ。

 搭載する主要な部品は以下のとおりで,これはSound Blaster E5と同じ。オーディオ品質にこだわる人向け製品と同じレベルのハードウェアを,Sound BlasterX G5は採用しているわけである。

  • DSP(Digital Signal Processor,ここではサウンドチップ的な意味):Creative製「SB-Axx1」
  • D/Aコンバータ(Digital to Analog Converter,USB接続時にUSB経由のデジタル信号をアナログへ変換するチップ,出力音質の傾向を左右する):Cirrus Logic製「CS4398」
  • ヘッドフォンアンプ(ヘッドフォンのスピーカードライバーを駆動するためのアンプ):Texas Instruments製「TPA6120A2」

本体前面側。ボリュームノブを挟むように配置された端子は左が4極/3極両対応のヘッドセット/ヘッドフォン接続用,右がマイク用となる
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 ただ,外観,そして音質を左右するこれら部品の共通性を除くと,Sound BlasterX G5は,Sound Blaster E5とはかなり異なる製品だったりもする。
 Sound Blaster E5にあるポータブルアンプ機能(というか持ち運んで使うための内蔵バッテリー)と,ゲーム用途で必要性の乏しいBluetooth接続機能がSound BlasterX G5で省略されている……というのが,スペック表を見比べたときに最も分かりやすいところかもしれない。しかし,ゲーマーにとってより大きな違いは,本体手前側でボリュームノブを挟むように置いてある3.5mmミニピン端子が,Sound Blaster E5だと両方ともヘッドフォン出力なのに対し,Sound BlasterX G5だと,4極/3極両対応のヘッドセット/ヘッドフォン接続用とマイク入力用になっていることのほうだ。

本体天面(左)と底面(右)。形状こそSound Blaster E5と同じSound BlasterX G5だが,天面のロゴは異なる。底面は滑り止めが全体を覆う仕様だった
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本体背面側端子。3.5mmミニピン端子の用途は本文で触れたが,2系統あるUSB端子のうち,「USB-DEVICE」というプリントのあるType-Aのほうが1ポートハブ機能によるものであることは押さえておきたい。ノートPCだとUSBポートの数は貴重だが,Sound BlasterX G5なら,PCに差しても使えるUSB 2.0ポートの数は減らないのである
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 付け加えると,本体背面側には,ライン入力/光デジタル入力とライン出力/光デジタル出力用となる,2系統の3極3.5mmミニピン端子を搭載しており,「再生リダイレクト」機能により,マイクとラインの両方で入力したサウンドデータをミックスできるようにもなっている。つまり,ただヘッドセットを接続して使えるだけではなく,ゲーム機のサウンド出力に,ヘッドセットもしくは単体マイクの音声を載せる実況などにも,Sound BlasterX G5は利用できるのである。

 さて,本体側面の2ボタンだが,この2ボタンが持つ用途を語るには,Sound BlasterX G5もBlasterX Acoustic Engine Proの利用が可能であることに触れねばならない。

BlasterX Acoustic Engine ProからSound BlasterX G5を認識した状態
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 Sound BlasterX G5におけるBlasterX Acoustic Engine Proの挙動はSound BlasterX H7と同じだが,重要なのは,標準もしくはカスタマイズしたプリセットを最大3つ登録すると,「SBX」とプリントされたボタンから手元で切り替えられるようになることだ。
 ゲームをフルスクリーンで起動した後で「あ,BlasterX Acoustic Engine Pro(やBlasterX Acoustic Engine Lite)からプリセット選んでない」と思ったとき,通常であれば[Alt]+[Tab]キーを使ってタスク切り替えを行わなければならないが,Sound BlasterX G5なら手元でスマートに切り替えられる。3つあるスロットのうち1つに標準プロファイルを割り当てて,残る2つに普段プレイするジャンルのプロファイルを割り当てておいたりすると,ゲームの起動中や起動後に悠々とプロファイルを呼び出せるので便利だろう。

 ちなみに,USB接続時であればこのプロファイルは利用できるため,Sound BlasterX G5であれば,PCだけでなく,PlayStation 4とのUSB接続にも,プロファイルの各種エフェクトを利用したり,切り替えたりできる。このことは押さえておきたい。

Sound BlasterX G5を認識した状態のBlasterX Acoustic Engine Proでは,プロファイルを3つ登録可能。登録したプロファイルは本体側面の[SBX]ボタンから切り替えられる。「今どのプロファイルを選択しているか」は3つの白色LEDインジケータで確認可能だ
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 なお,本体側面にはそのほかにもボタンが1つと2段階で調整できるスライドスイッチが1つあるのだが,前者はScout Modeの有効/無効切り替えボタン。後者はヘッドフォンのゲイン切り替えスイッチだ。今の説明で頭の上に大きな「?」マークが浮かんだ場合,後者は標準設定のままいじらないことをお勧めする。
 念のため,BlasterX Acoustic Engine Proを使いこなせるタイプの読者に向けて説明しておくと,標準のL(Low)側は32〜150Ω,もう一方のH(High)側は150〜600Ω仕様となっている。

Sound BlasterX G5接続時のBlasterX Acoustic Engine Proにおける詳細設定タブは,特定用途で重要だ。「スピーカー/ヘッドフォン」では,音楽を聴く用途向けに,前出のプリセット効果などを全部飛ばして最大24bit・192kHz出力する「ダイレクトモード」を選択可能(左)。「ミキサー」ではゲーム実況時などにライン入力とマイク入力の音量レベルなどを細かく設定できる(右)
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確実に合格点を狙えるSound BlasterX H7と,やりようで100点を狙えるSound BlasterX G5


 そもそも,ゲーマー向けヘッドセットになぜUSB接続モデル(というか広義のデジタル接続モデル)とアナログ接続モデルが存在するのか。歴史的な話はさておき,今日(こんにち)における理由を述べるなら,それは,前者には“落第”の恐れなしに手堅く合格ラインを超えていける簡単さがあり,後者にサウンド出力デバイスとの組み合わせ次第で音質面において100点を狙いにいける奥の深さがあるからだ。

Sound BlasterX H7(上)とSound BlasterX G5(下)のそれぞれ製品ボックス
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 その意味において今回取り上げた2製品をあらためてまとめてみると,USB接続のヘッドセットであるSound BlasterX H7は,「プロファイルでエフェクトを変えられる」メリットを万人に提供しつつ,よりこだわりたい人にはそれ以上のカスタマイズ性を提供できるモデルということになる。
 またSound BlasterX G5のほうは,Sound BlasterX H7のメリットをすべて持ちつつ,Sound BlasterX H5や,そのほかのアナログ接続型ヘッドセットとの組み合わせで100点を狙いにいくことができ,さらに実況にも対応できるモデルということになると思う。

 冒頭でも紹介したとおり,音質や,実際に運用しての評価は後日お伝えしたいと考えているが,すでにSound BlsterX H5の評価は出ているので,それを前提に,いまの時点で手を出すのも十分にアリだろう。本稿がゲーマー向けサウンド環境向上の一助になれば幸いだ。

Sound BlasterX H7 製品情報ページ

Sound BlasterX G5 製品情報ページ

クリエイティブメディア 公式Webサイト

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