米Microsoft，検索エンジンBingで「World of Warcraft」プレイヤー向けの画像検索サービスを開始

　米Microsoftは，検索エンジンBingで「World of Warcraft」（以下，WoW）プレイヤーに向けた新たな画像検索サービスの提供を開始した。現在，同サービスを利用してWoWゲーム内のアイテムを手軽に検索できるようになっている。2004年のローンチから6年を経てWoWの世界は膨大なアイテムによってこんがらがって（？）いる。全世界1200万人のWoWゲーマーには，利用価値の高いサービスとなりそうだ。


　このWoWアイテム専用の画像検索は，好みのアイテムをタイプやゾーン，クラスなどのフィルターをかけて絞り込んで探せるというもの。検索結果のアイテムは性能だけでなく，ユーザーコメントや投稿画像，さらにアイテム名の含まれるブログなどの情報も合わせて表示できる。これまでさまざまなファンサイトに拡散していた情報を一括検索できるとあって，ファンは重宝するに違いない。

　また，本ニュースを発表したMicrosoft News Centerのページにあるプレスリリースの内容もなかなかに“粋”だ。同社でBingやMSNなどのマーケティング調査・分析部門でディレクターを務めるリサ・ブレンド（Lisa Brende）氏を主人公に，彼女がいかにWoWにはまっており，Bingの新サービスが不可欠なものであるのかを紹介している。


　なんでもブレンド氏は，帰宅後や週末などを利用し，1週間に30時間もWoWをプレイするという中毒者（？）だという。その度合いは会社の同僚がオークの斧を持って追いかけてくる夢を見るほどらしい。今回始まったBingの新サービスにより，ゲーム中にインターネットを使ってアイテムの内容を検索する時間が大きく削減できると喜んでいる。

　WoWは，Blizzard Entertainmentが制作・運営するMMORPGで，前述のとおり1200万人というプレイヤーを有する世界最大のMMOゲームである。2010年内には，新たな拡張パック「World of Warcraft: Cataclysm」（PC / Macintosh）がローンチされる予定。ブレンド氏の考えるように，BingがWoWプレイヤーお気に入りの検索エンジンとなるのかどうか，動向を追ってみるのも面白そうだ。