イベント
4月17日から始まる大型アップデートの情報も満載。「マビノギ」3周年記念オフラインイベント
開場後は所属ワールドごとに受け付けが行われ,参加者にはイベントで使うための「○×」用紙やアンケート用紙,ナンバーの書かれた札などが配布されて,昨年の2周年記念イベント同様,ワールドごとにまとまった席に案内された。
受付のあるホールには,ゲーム内に設置されているのと同様の「顔出し看板」2種や,今回の大型アップデート用に描かれた新規2点を含む各種イメージビジュアル,緻密な線画から愛らしいイラストまでが並ぶ「イラストコンテスト」応募作品および,「デザインコンテスト」の応募作品も展示され,開演までの間,来場者が手持ちの携帯電話などで撮影している姿も見受けられた。
イベント開始までの時間,会場内では「受付の際にお渡しした名刺の交換などをしてください」といった,同じワールド内でプレイする仲間同士の交流を促す放送も入り,最初は緊張していた参加者達も,互いに名刺を交換し,徐々に話し声なども聞こえるようになった。イベントが開始される直前には,会場内にリラックスした雰囲気が広がっていた。
なお会場そのものは昨年よりやや広く,ゆったりした通路を隔てて横長に席が並んでおり,縦長だった昨年の会場よりも全体に舞台に近い感じだった。参加者が,開発スタッフをより近くに感じられる会場レイアウトになっていたといえる。周囲には「マビノギ」で人気のキャラクター,「ナオ」「サキュバス」のコスチュームを着た会場コンパニオンさん達が控え,会場案内や各イベントの準備などを行っていた。
新地域「ザルディン」と,ドラゴン達の待つ灼熱の火山へ
イベントは,ゲームを象徴するNPC達やさまざまなシステムを紹介するムービーから入り,本人もマビノギプレイヤーである声優の磯村知美さんの司会で開演した。
磯村さんはゲーム内のNPCである「ロナ」のコスチュームで登場,マビノギの開発を行っている韓国のdevCAT studioからは,Webグローバルチーム海外サービスパーツ日本ローカライズ担当スタッフであるファン・チャンヒ氏,ネクソンジャパンのゲーム運用チームから始澤健太郎氏,同社マーケティングチームから島嵜直樹氏が舞台に登場,ムービーと画像を交えながら,今回行われる「大型アップデート」の詳細について,それぞれの視点から説明を行った。
最初のムービーは「消えたルエリを探して旅立つ」といった象徴的な言葉とともに,人間,ジャイアント,エルフが旅立つシーンからスタート。フィールドに立つ巨大な青いドラゴンや,謎の模様の描かれた石のアーチ,褐色の大地などが見られ,灼熱の火山地帯の岩肌を歩む人々を,無数の黒ヒョウが襲うシーンなども収録されていた。
見どころとしては,新地域ザルディンに登場する各種の新モンスターやドラゴン,気球で空を移動中に,襲い掛かってくるワイバーンなどであろう。これらのムービー,画像には参加者の間から多くのどよめきや笑い声が起こり,開発側も冗談を交えながら解説を行うなど,紹介は終始和やかに進められた。
以下では,読者にとっても気になるであろうアップデート要素を,発表時の画像に基づきつつ,まとめて解説していきたい。
イリア大陸北端の新地域「ザルディン」
イリア大陸の最北端に当たるのが,新たな冒険の舞台となる「ザルディン」地方だ。西に活火山,北東にレネス島,東に探検キャンプを含むカリダ地域がある。
「ザルディン」には,イリアの北部にある奇妙な文様の残る門から移動できるが,門を境に,白一色の雪原地帯から一転,荒涼たる風景の広がるカリダ地域に足を踏み入れる形となる。
荒野からは,ザルディン地域唯一の癒しの地域,草原地帯に出られ,そこには冒険者達の旅の拠点となる「カリダ探検キャンプ」がある。
カリダ探検キャンプと,3人の新NPC
画面で見る限り,今回初登場のシステムである「化石」(後述)や,すでに実装されている「イカダ」などでおなじみの,「星」の交換なども請け負ってくれるようだ。
だが,そうした機能面だけでなく,彼らは,新たなストーリーにも深く関わってくるのだという。
硫黄採取と亜硫酸ガス中毒
間欠泉が空高く吹き上がる溶岩台地の先には,硫黄が結晶化して堆積している場所がある。そこではアイテム「硫黄」を採取できるが,同時に亜硫酸ガス(硫化水素)が立ちこめる地域でもあり,長時間留まっていると「中毒」になってしまうこともあるという。
しかし,プレイヤーキャラクターが特定の条件を満たすと取得でき,付け換えることでさまざまなステータスを増減できる「タイトル」の中には,「中毒」にならないと取れないものもあるという。「一度は中毒になって,ぜひタイトルを獲得してください」と始澤氏が伝え,会場がどっと沸く一幕も見られた。
灼熱の活火山へ
硫黄と間欠泉の地域を抜けると,いよいよ灼熱の活火山地帯に入る。この地域は通常,あまりの熱のため近寄れない。だが,天候が「雨」になったときのみ,温度がわずかに下がるため立ち入れようになり,「発火石」というアイテムを採取できるという。
この火山地帯には,長大なクエストをこなすことで行けるようになるようだが,バルログなどのモンスターが数多く徘徊しており,そうした意味でも非常に危険な地域となるようだ。
気球と空中戦,ワイバーン
火山地帯を踏破するのは容易でないためか,この地域では空を飛ぶ乗り物が用意される。それが「気球」だ。イベントでとくに説明はなかったのだが,NPCケルピーを通じて購入可能であり,火山で入手できる発火石を原動力として動くようだ。
ただし,火山地帯の上空にはワイバーンがいて,気球に襲いかかる。空中では近接戦闘ができないため,乗組員は魔法や弓といった遠距離攻撃のみで彼らと戦うこととなるが,気球には「バリスタ」が搭載されており,それも使えるようだ。
この戦闘を潜り抜ければ,経験値やアイテムがもらえるというが,現在実装されている「イカダ」と同じようなシステムになるのだろうか?
新たなストーリーの要? 謎の島レネス
ザルディン地方の北東海上には,レネス島が浮かんでいる。島には巨大な洞窟があるが,通常訪れることはできず,火山地帯と同様,クエストを進めることで行けるようになる。
今後のストーリー上,非常に重要になる場所だという。なお,人間には生きていくことが困難な,この緑のない島も,ドラゴン達には心地よい住処だという。会場で上映されたムービーでは,暗い巨大な洞窟の奥に,巨大な卵の殻と黄金に輝くドラゴンの姿も見られた。
新登場,知性あるドラゴン
今回登場するドラゴンは,これまで知られていたものと異なり,「知性のある」ドラゴンだという。青,赤,黄金の3種類がおり,ファン・チャンヒ氏によれば,それぞれ以下のような特徴を持つという。
「ブルードラゴン」は強大な体力を誇り,グラフィックスはそれを示すため,大きな手足を持ち,全体に力強さを感じさせるデザインになっている。
一方「レッドドラゴン」は人間と対立しており,強大な魔法を操る。前肢がなく,そのまま翼となっていて,その不足を魔法で補うため,魔力が強くなったという。
最後にドラゴンの長ともいえる「ゴールドドラゴン」だが,これは青・赤双方の長所を兼ね備えた,最上位のドラゴンとなる。またドラゴンの卵を産む,ドラゴン達の女王的存在でもあるという。
秘密が明らかに。メインストーリーの「あの人」も?
また,課金することで楽しめるメインストーリーをクリアした人にとっては,気になるNPCも登場するという。本アップデートのビジュアルイメージには,確かにあの人の顔も見られるが……?
さまざまな新モンスター
気になる新モンスターだが,まずは,アイス・ファイヤー・ライトニングの3属性に分かれたワイバーンが挙げられるだろう。彼らはそれぞれの属性に応じた攻撃を行ってくる。
また地上では,バルログ,イプシオンをはじめとした強大な敵から,アリクイ,カピバラ,クワガタなどの生き物にいたるまで,さまざまな生き物が追加される。なお,最近はファンシーキャラクターのモチーフとしてすっかり有名になった齧歯類カピバラが,新モンスターとして追加されることが発表されると,会場からは笑いの渦も巻き起こった。
また,クワガタなどは画像がリアルであまりに平たいため,踏み潰したりしないのか,という冗談も司会の方から飛び出していた。
強大なフィールドボス
新たな探検要素「化石採集」
「硫黄」や「発火石」など,新たな鉱物の採掘が可能な新地域。その採集中稀に,また,一部のモンスターを倒すとそのドロップアイテムとして「化石」が入手できる。
採取した化石に対しては「化石復元」を行え,実行するとミニゲームが表示される。そのミニゲームで,マウスを使って一定時間内に画像を消し,化石をうまく復元できると,キャンプにいるベリタから探検経験値やお金がもらえるのだ。
各種システム追加とジャイアントのファッション要素
郵送費を支払うことで友達にアイテムやお金を送れる「郵便箱」が,今回ついに導入される。これで遠く離れた地域の友達とも,手軽にアイテムのやり取りや連絡ができるようになるのだ。
また,新たにキャラクターを作成したり転生したりするときのインターフェースも,より使いやすく変更される。
なお,今後は初心者がよりプレイしやすいよう,迷子になりやすかった初心者エリアを見やすいマップに改め,チュートリアル後に向かうべき街などの位置が一目で分かるように変更される。
導入されてからあまり月日が経っていないこともあって,ファッションのバリエーションが少なかったジャイアント種族には,新たな髪形が追加される。
新エリアのデザインコンセプト裏話
ファン・チャンヒ氏からは,デザイン原画の解説とともに制作の裏話も語られた。例えば全体に暗い色合いが多く使われた火山地帯では,夜間にプレイしたときにも画面が見やすいよう,空をやや明るくしたが,灼熱の火山の表現が大変だったこと,また,硫黄産出地域は,ゲームシステムとの連携を第一に意識しながら,全体に「多彩な黄色」を表現することを心がけたという。
レネス島については,ストーリーとの連携がたいへんでしたとの話もあったので,やはりここが重要なスポットであることに間違いはないようだ。
また,荒涼たる大地と炎によって,どちらかといえば恐ろしい印象のある新地域だが,プレイヤーの旅の拠点となる「カリダ探検キャンプ」は,ことさらに平和な地域として描き,プレイに当たってほっと一息つけるよう,緑豊かな地域にしたのだとか。
ネコミミフード,ついに登場!
アイテムや装備品にも新たなものが登場する。ネコ耳の付いたラーバキャットローブや,稲妻戦士の兜,ビホルダーソードなどが新たに導入される。また,まだデザイン段階のようだが,アイスボルト,ヒーリング,ファイアーボルト,ライトニングボルトの4種類の装備も導入される。
2008年夏,マビノギに温泉が
ご存じのようにマビノギでは,食べ物や行動によって体型がさまざまに変化し,その維持に必死なプレイヤーも少なくない。そんなプレイヤー達には朗報だろう。
なお,日本からの要望で導入するという「温泉猿」については,「食べ物をもらうと喜ぶ」「温泉に入るモーションが可愛らしい」といった特徴が説明された。
温泉地帯は間欠泉の近くにあり,導入前でもお湯の中に入って座るといったことは可能なようだが,効果そのものは夏以後の実装になるらしい。なお,「太る」という効果を入れた理由としては「間違えてうっかり入ると太っちゃうので,気を抜けない」要素の付加との説明があり,これには思わず来場者からも笑い声が洩れた。
種族別装備の追加と「ギルドコスチューム」
新たなアイテムが数多く導入される今回の大型アップデートだが,ジャイアントや人間,エルフといった種族別の装備品も,今後追加されていく予定だ。ただし,具体的な日程はまだ見えていない。
また今回,世界初公開の情報として「ギルドコスチューム」の導入も発表された。ギルドコスチュームとは,用意された模様のなかから好きなものを選び,それをギルドの紋章としてお揃いのコスチュームを作成できるというもので,現在鋭意開発が進められている。なお,導入時期はいまのところ未定だ。
また,ギルドコスチュームで使えるシンボルの一部も披露。ケルト文字や模様,ルーン文字風のシンボルだけでなく,袖口やすそ周りに入る模様もあるようだ
ついにラットマンがペットに!
「クチチ」というセリフ(?)でマビノギプレイヤーに広く親しまれている,ネズミ型獣人ラットマンが,ついにペットとして登場する。謎の鳴き声については開発側も「ここがこだわりです」と強調,ペットとして連れ歩く間も,クチチを連発してくれる。
発表と同時に会場全体からどよめきと笑いが発せられ,プレイヤーの期待度も窺えたが,日本側が韓国の開発チームに伝えるとき,「クチチという言葉を絶対入れないとダメ」と,ファン・チャンヒ氏が伝えたところ,その部分の重要性をあまりに強調したせいか「クチチ,という音には日本では良い意味があるのか」と開発チームから聞かれて困りましたと,笑いを交えて語る一幕も。
特殊色の使える染色アンプルが,日本先行で作成可能に
装備品の染色可能部分を染める「染色」は,有料アイテムである染色アンプルを入手して行う。その染色アンプルのうち,いままでにない色の出せるアンプルが,諸外国のサービスに先駆け,日本サービスで製作可能になる。基本的に,既存のアンプルにNPCが販売する別のアイテムを組み合わせ,「調合」スキルで作ることとなる。
また,同じく日本先行で,パーティメンバーを募集できる掲示板も各町に設置される。今後は必ずしもチャンネル全体向けの呼びかけなどを行わなくても,パーティー募集ができるようになるわけだ。
なお,表情豊かでキャラクターアクションも多いマビノギだが,コミュニケーションをより楽しめるよう,ついに「エモーション」が導入される。喜怒哀楽などに留まらず,音楽鑑賞,スタイル自慢といった,マビノギならではのものを含め,全26種類だ。
続々投入,コンテストのデザイン衣装
日本で行われたデザインコンテストの優秀作の中から,今年3月には帽子が導入されたが,4月からはそのほかの衣装類も順次導入される。
リアルな狐えりまきを含むジャイアントの衣装などは,染色可能部分が通常の衣装と異なるため開発側では苦労もあったというが,そのぶん,表現が細かく行われ,画面のような見映えに仕上げられたという。なお,6月頃にはローブと服なども入る予定だと発表された。
3周年記念特別ゲーム内アイテム発表
4月17日から,3周年記念の限定ゲーム内アイテムも導入される。3周年記念のアイテムは,背中に「3周年記念」の文字とケーキの模様が入った特別ローブとおもちゃの弓,おもちゃのハンマー(ピコピコハンマー)だ。
装備した姿もユーモラスなピコピコハンマーには,会場からも盛大な拍手が起こった。なお本イベントでは,その特別カラーバージョンが優勝・準優勝ワールドの参加者に配布されるとのことで,大いに盛り上がりを見せた。
なお,会場ではアイテムだけでなく,3周年特別記念の花火のムービーも披露され,ナオ達のデフォルメ顔が打ち上げ花火の形で見られた。
割と意地悪な引っかけ問題も。サーバー対抗○×クイズ
充実したアップデート情報解説が一段落した後には,いよいよお楽しみのサーバー対抗戦。2度のクイズと2度の「昇段試験」で得点を競い,最終的に1位,2位だったワールドの参加者に特別アイテム,また優勝ワールドでのみ特別なイベントが実施されるとあって会場は騒然となった。
まずは,各10問の「マビノギ○×クイズ」で得点が競われた。なお,第一弾のクイズ最大の難問は,髪の色だけが違う双子のNPC姉妹デルとデレンに関する6問め。10問目を終了した時点で残った人数を会場スタッフが集計し,途中経過を発表した。
それに続く2回戦では,1回戦よりもヒネった「ひっかけ問題」が多く,多くの参加者が,「答えは分かっていたつもりだが,うっかり引っかかった」という,無念のうめき声を漏らす一幕も見られた。
シークレットゲスト,「歌姫」田中理恵さんのピアノライブ
司会の磯村さんとのトークでは「マビノギを最初に見たときは生産系のムービーが多かったので,ほのぼのして見えましたが,今回見せていただいた映像はシリアスでダークな雰囲気。随分変わりましたね」という感想を漏らした。
またゲーム内でのお気に入り要素については「私,ペリカンがすごく可愛いと思って。素敵じゃないですか。乗ってひらひら飛んだりするの」といった飛行ペットへの驚きや,馬,気球,イカダなどさまざまな移動手段への驚きも語った。
また,「普段から椅子の組み立てやペンキ塗り,家具作りなどの日曜大工が好きで」という話題も飛び出し,そういった意味でも「生産やアイテム作成が自分でできるマビノギはいいですね」といった言葉が聞かれた。
いちごやししとう,ハーブの栽培経験について語りつつ,「ハーブブタとかも可愛いですよね」と,ゲーム内のペットについても,きちんとコメントしていた。
マビノギのオープニング曲「Eternal」については,レコーディングのとき,非常に広いスタジオで全体にカーテンがかかっている理由をスタッフに聞いたところ,カーテンを閉めて自分独りの世界に入ることで歌を作る方もいるからと聞き,試してみたことや,編曲の伊藤氏とは,伊藤氏が担当した別ゲームをプレイしていたため,その話題で盛り上がって意気投合し,伊藤氏には高音域の多い「Eternal」のキーの確認などをしてもらったりと,細かい気遣いを受けて,「非常に楽しくレコーディングできました」とのこと。
歌そのものについては「マビノギは,広くて壮大というイメージがあったので,それを意識しました」と述べ,それに続いて同曲を特別なピアノバージョンで披露,澄んだ声でどこか切ない「Eternal」を歌い上げてくれた。
歌を聴いた司会の磯原さんも,歌の一節を挙げ,その部分がとても好きです,と感動を伝えていた。
なお,歌の準備の合間には,本イベント参加者の中から,マビノギについてのコメントを募った内容を匿名で発表,その中には「マビノギで妻と出会い,結婚しても仲良く2人でプレイしています」といったものもあり,司会やスタッフ側からも羨望の声が上がっていた。
また,「友人に勧められてログイン,チュートリアル終了直後に初めて見たマビノギ世界は,バケツをかぶった裸族(※装備品や洋服を身につけていない状態)でした。いまでは良いトラウマです」というコメントは,会場中に笑いの渦を巻き起こしていた。
セキュリティの話題も飛び出した質疑応答
またメインシナリオの続きは? という質問に対しては,現在前向きに検討中とのこと。最初に実装された「ウルラ大陸」の拡張予定については,当面難しいものの,ストーリー上で必要になれば若干拡張される可能性があるかも知れない,といった回答がなされた。
各プレイヤーキャラクターがゲーム内で自宅を持つ「ハウジング」システムについては,導入については前向きなものの,現在は具体的に報告できないこと,また城やダンジョンといった集団的な要素だけでも先行で導入できないか,検討していることなどが明らかにされた。
質疑応答の最後は,運営のみなさま宛ということで,14歳の少年からの応援メールで締めくくられ,運営側からプレイヤーサイドに向けたお礼の言葉も語られた。
オンラインイベント in オフラインイベント「昇段試験」
「昇段試験」ではワールドごとの座席の前にPCが用意され,各ワールドの参加者から男女1名ずつ,計2名の代表者が選出され,2回戦に分けて試合が行われた。
試合内容は,本来最高ランクまで高めたスキルを試す場として設置された「昇段試験」を,オフラインイベント用にアレンジしたもので,次々にポップする敵を倒していくとポイントが溜まり,敵に倒されると下がる。一定時間内におけるポイント順位に従って得点が入るという形だった。1回戦より2回戦のほうが強力なモンスターが出現する代わりに,順位に応じて与えられる得点も,2回戦のほうが多い。
試合開始前には,スタッフの勧めでPCの周りに参加者が集まり,それぞれの代表選手を応援するという構図になった。倒されると悲鳴が上がり,大きなポイントが得られたときには歓声が上がるといった状況が,会場を六つに分ける形で展開し,これは大いに盛り上がっていた。手作りの装備品を身につけてのコスプレ応援までも登場。ときには巨大ボスの出現に,異なるワールドの代表選手同士が協力して倒すシーンなども見られたほか,スキルを上手に使う代表選手達のプレイヤーレベルの高さに,開発側が舌を巻くシーンもあった。
最終試合の順位発表に続き,○×クイズを含む総合の順位発表が行われ,優勝したタルラークワールド,2位のトリアナワールドからの参加者には,先に伝えられていた「3周年記念」アイテム(おもちゃのハンマー,おもちゃの弓の特別カラーバージョン)がそれぞれ贈られ,タルラークワールドでは,後日特別イベントが開催されることもあらためて告知された。
運営サイドとプレイヤー,
プレイヤー同士が交流を深めた一日
イベントの最後には,入場時に配布されたナンバーを使っての一大抽選会が行われ,スカート部分の取り外しができる,精巧かつ可愛らしい「サキュバスフィギュア」や,devCAT Studioのデザイナーの手になる,ナオの和服イラストを含むサイン入り色紙,磯村さん,田中さんそれぞれのサイン入り色紙などが,抽選で1名ずつに贈られた。田中さんは,当選者の名前を聞いてその場で入れ,「今後もマビノギをよろしくお願いします」という言葉とともに,本人に手渡した。
また,イベント用に見本アイテム(?)として実際に作られた「ゴールデンハンマー」も,オマケということでプレゼント。島嵜氏より「捨てたりしないでくださいね(笑)」という冗談めかした言葉とともに,当選者に渡されていた。
イベント終了時には会場のホールで,すっかり仲良くなった各ワールドのプレイヤー達が交流し,仲良く帰途につく姿も見られた。イベント終了が夕方になったこともあって,ワールドによってはこのあと,独自のオフ会になだれ込む(?)勢いもあったようだ。
島嵜氏と始澤氏からは,今回初めてイベントにオンライン要素を投入してみたが,セッティングに手間取ったりはしたものの,催しとして非常に盛り上がったことへの喜びと驚きを漏らした。また,3周年イベントとしては今後,ネットカフェ向けのイベントなども検討していきたいとのことだった。
冒頭で述べたとおり,会場レイアウトも含めて運営サイドとプレイヤーサイドの距離が,より近くなった今回のイベント。ハウジングシステムなど韓国サービスにはすでにあるが,日本サービスでは導入が難航している要素も存在するとはいえ,日本サービスで生じた独自のノリをきちんとプレイ要素に活かすべく,韓国側に要望して実現してきている点で,ゲームにおいても運営サイドとプレイヤーサイドの一体感はある程度醸成されている。それが,マビノギの一つの強みであろう。
エルフとジャイアントがなぜ対立しているのか,レッドドラゴンが人類を敵視する理由は何かなど,ますますストーリー面/プレイ内容面で充実していくと思われるマビノギの今後に,大いに期待したい。
- 関連タイトル:
マビノギ
- この記事のURL:
Copyright(C) 2003 Nexon Corporation. All rights reserved. Developed by devCAT.