プレイレポート
「マビノギ」の次期アップデートG15で実装される新たな冒険の舞台「ベルファスト島」と新要素「交易システム」を確認してきた
今回は,テストサーバーにてベルファストの様子や交易システムを確認してきたので,紹介していこう。
ヴェニスの商人を題材にしたメインストリーム
そのタイトルは「ベルファストの商人」だ
G15のモチーフは前述のとおりヴェニスの商人だが,ゲーム内には「ベルファストの商人」という名称で実装される。ヴェニスの商人の登場人物がNPCとして登場しながらも,マビノギオリジナルのストーリーが展開されるのだ。
このストーリーは,3つのストーリーラインで構成されるメインストリームになるとのこと。まず1つめに展開されるのは,ヴェニスの商人をモチーフにしたストーリーだ。アントーニオとシャイロックの葛藤や,アントーニオとバサーニオの友情,バサーニオとポーシャのラブストーリーといった人間模様を楽しめるという。
アントーニオ |
シャイロック |
バサーニオ |
ポーシャ |
2つめは,シェイクスピアの過去を体験しながらミレシアン(プレイヤーキャラクター)の由来に迫っていくストーリー。こちらはチャプター4の象徴ともいうべき,シェイクスピアに関する物語だ。
3つめは,チャプター1から続く,ケルト神話ベースの神々の対立を描くストーリーだ。マビノギ本来の世界観に基づいているこちらの物語では,女神やミレシアンにまつわるエピソードが語られる。
なお,チャプター4は演劇ミッション,つまりプレイヤーの移動は最小限でシーンを次々とクリアするタイプの展開がメインだったが,G15ではエリン全体が舞台となるそうだ。
ベルファスト島はウルラとイリアの中間地点に位置する島で,“ジェネレーション14シーズン4”で実装されたカブ港から,船に乗って向かうことになる。そして,島に上陸してまず到着するのが,ウルラで8番目の町となる「ベルファスト」だ。
ベルファストには,オフラインイベントで公開された設定画のとおり,美しい建物が立ち並ぶ。今回,自由に町を歩き回ってみたところ,噴水のある公園や市場,裁判所,自治領主であるオーウェン提督の家といったスポットを発見できた。町中には階段が多く,高低差が意識された構造になっているのも特徴だ。
また郊外の墓地には,アズランの墓と書かれた墓石があり,「苦しみの中で希望を探し求めていた彼女。海の歌と共に,ここに安らかに眠る」という謎めいた言葉もあった。メインストリームに関わる人物なのかもしれない。
各町を移動して交易品を売りさばく「交易システム」
G15で実装される交易システムは,今までのゲーム内通貨“ゴールド”とは別に,交易専用の通貨“ドゥカート”を稼ぐための新要素だ。
簡単に交易の流れを説明すると,
- 各町に実装される魔族NPCから,ドゥカートを使って交易品を購入
- 交易品を持ったまま別の町へ移動
- 移動先の町にいる魔族NPCに交易品を売却
また,各町ごとに交易の“信用度”が設定されており,これが高くなるにつれて,購入できる交易品の種類が増加していく。最初は安い品しか購入できないが,信用度が上がると高価な品を取引できるようになり,そのぶん大きな儲けを狙えるようになるというわけである。
マップをよく見た上で略奪者を発見し,そこを迂回してしまえば,戦闘を回避できるものの,オスナサイルなどの道が狭いマップでは戦闘を避けられない状況にもなるため,なかなか厄介。略奪者はキャラクターに応じた強さになっているので,レベルが低すぎて倒せないということは基本的にはなさそうだが,まれに強力な敵が出現することもあるそうだ。
戦闘状態になった略奪者は,こちらを攻撃してくる以外に,運んでいる交易品をガサゴソとあさり,盗んでしまうことがある。略奪者を倒したとしても盗まれた交易品は帰ってこないので,荷物を守りながら戦いたい。中には,複数で襲いかかってきて,1人が戦ってる間にほかの略奪者が荷物を狙ってくるという手練れもいて,なかなか憎らしい。
ちなみに,無事に交易を成功させてドゥカートを貯めると,ドゥカートでしか買えない強力な武器や,交易時に使う乗り物などを購入できる。ドゥカートで買った武器はドゥカートでしか修理できないので,使い続けるには定期的に交易を行う必要が出てくる。
以上が,G15のアップデートで実装される新要素の見どころだ。今回はテストサーバーでのプレイということで,交易システムのキモとなる相場変動が体験できなかったのは少々残念だが,今までのマビノギにはなかった新たな遊び方ができそうである。アップデート実施日の9月28日を楽しみに待つとしよう。
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