このゲームの読者の評価
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コーエーが正面から戦国時代に向き合った奇作 35 - 投稿者:とらんぽりん(男性/30代)
- 投稿日:2017/12/07
- 良い点
- ①PKでシリーズ史上初めて戦国時代初期の15世紀を扱う
②城主プレイでの下克上、まさに戦国
③謀略と根回し、まさに戦国
④それっぽい攻城戦
⑤古き信長の野望らしさ満載の時代がかったインターフェース
⑥渋さ満点
⑦俸禄問題は解決 - 悪い点
- ①一見してわかるほどの手抜き感
②じゃんけんゲームの戦闘
③忍者ゲー
④レトロっぽさを出し過ぎていまいち操作性の悪いインターフェース
⑤戦国らしさを出し過ぎてキャラゲーとして失敗
⑥フルスクリーン固定 - 総評
- 【よい点】
①PKでの最初のシナリオは1495年開始。これまでにないシナリオは新鮮であった。のみならず、ついに戦国時代ほぼ全体を射程を収めたという意味で同時期の三国志Ⅷ(三国時代を1年刻みで網羅)と並び、当時のコーエーの意気込みが感じられた。
②戦国時代といえば下克上。これまでは大名ゲーであり本当の意味での戦国らしさはなかったが、裏切り、成り上がるプレイをシリーズにもたらした。シナリオ開始が1495年、つまり北条早雲の小田原城奪取から始まっていることも象徴的で、これまでにない信長を作ろうという意気込みが感じられ、実際それが実現されている。一度夢破れ城主に成り下がっても再起ができる点も従来にない。
③合戦は謀略と根回しが重要となっており、シリーズ中でも天翔記と並んで謀略の重要性が高い。合戦中も知略に依存する策戦の有効性が高いので、知略系の武将が強くなっている。
④攻城戦は将星録の攻城戦をリアルタイムにしたような感じで、城を攻めている感じがそれっぽくて楽しい。
⑤前作嵐世記に比べてインターフェースが古くさく感じる。天翔記時代まで帰ったような、どこか懐かしげなレトロ感がある。
⑥顔グラもメインキャラは将星録ばりに陰影があり、また大抵の一般武将は色味が全体的に渋く、音楽も重厚。政略フェイズも家臣がずらっと並ぶ評定画面がメインとなり、全体として重苦しい雰囲気がある。
⑦前作の難点だった俸禄問題は解決。前作のようにCOM大名が雇いすぎて宿老ほど俸禄不足で抜けていくという大名家自然崩壊現象はなくなった(これは直して当然であるが)。
【悪い点】
①諸勢力は有名武将でもテンプレ列伝、戦闘は後述するようにじゃんけんゲーム、武将数の絶対数不足など明らかに作りかけで出した感があり、PKでさえも新シナリオ大名家の家紋が追加されていない、以前の作品の別武将の顔の使い回しなどの手抜きと思われる点がある。ただこれは今作が初めてではないため、今作固有の問題点とは必ずしも言い切れないが。
②戦闘がつまらない。基本は3すくみのリアルタイムじゃんけんゲーム。将星録風。策戦が強い。わかりやすくスピーディになり、忙しさは減ったが、前作の似非RTS戦闘がそれなりに面白かっただけに残念すぎる。
③忍者の使い勝手が良すぎ、暗殺、謀略なんでもござれ。大抵のことは忍者で解決できる。
④政略/軍略フェーズに分かれていることもあり、インターフェースはいまいちわかりづらい。しかも嵐世記のきれいな城下を眺める、文字も華やかなメインインターフェースと比べて、陰鬱。前作が非常にデザイン性に溢れ、かつわかりやすかったのと比べると洗練が感じられない。
⑤キャラ絵も渋ければ能力も渋めで、全体的に低く調整されており、さらにゲームシステム的に知略の影響が大きすぎるため、謀略系の一部の武将を除いて全体的に地味に感じる。前作嵐世記がかなり高めに能力を設定して大味だったために余計に華がない。武将のキャラ立ちが少なく、キャラゲーとしての魅力に欠ける。
⑥フルスクリーンでしかプレイできない。Steamの再販版ではウィンドウ対応にして欲しかった。
昔買ったPC版はWin10で動かせないので、Steamのシブサワコウアーカイヴス再販版をこのたび懐かし買いした。再販版はウィンドウ表示対応しているかもしれないと淡い期待を持っていたが、まさかのHD画質での全画面であった。久しぶりにプレイしたので懐かしかったが、やはり全体的に粗が目立つ。意欲作であり、面白いところも多々あるが、欠点が多く、当時としても微妙であったが、今となってはどうしてものめりこめない作品に感じる。嵐世記に引き続き内政も地味で、箱庭感がほぼないのも個人的に好みではない。 - プレイ時間
- 200時間以上
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 4 2 1 2
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