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印刷2008/05/13 13:39

連載

Soul of the Ultimate Nation エレメンタリスティックな午後
最終回:MOとMMOの両方を満喫したい貴方へ

 

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 ゲームオンが運営中のMMORPG「Soul of the Ultimate Nation」(以下,SUN)の魅力を,MMORPGの初心者にも分かりやすく紹介していく本連載。
 今日も数多くのプレイヤーが,SUNが誇るMOシステム「バトルゾーン」へ参戦していることだろう。しかし,SUNにはMOのみならずMMOのシステムもあり,どちらにもそれぞれ別の魅力がある。今回はSUNにおけるMO/MMO両システムの違いや,どういった状況で使い分ければいいのか,などをアドバイスしていこう。

 加えて,ゲームプレイを進めていくにつれ次第にインベントリを埋め尽くすようになる「アイテム」について,主にどういった用途に使われるのか紹介していきたい。気が付いたら,用途不明のアイテムで倉庫やインベントリが埋め尽くされていた……,という人は必見だ。

 

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誰でも気軽に参加できるMOシステム「バトルゾーン」

 

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SUNの「バトルゾーン」は,従来のMOシステムと比べてとてもハードルが低い。誰でも本当に気軽に参加でき,スリリングな戦闘を満喫できるのだ

 あらためて説明するが,SUNのMOシステム「バトルゾーン」とは,最大10名のパーティがインスタンスダンジョン(プライベートエリア)内でバトルを繰り広げるという,このゲームを代表するゲームモードである。MO式のインスタンスダンジョン自体は珍しくないが,見ず知らずの人達で簡単にマッチング可能,スタートからゴールまでハイスピードで駆け抜け,皆で猛烈に戦い,ささっと挑戦してささっと収穫を得て,また再チャレンジを繰り返す……というバトルゾーンは,SUN独特のゲームモードといえる。

 バトルゾーンにおける一番の魅力は,仮にパーティメンバー同士の間にレベル差があっても,極端なペナルティがなく,レベルがバラバラの者同士で気兼ねなく大迫力の戦闘を味わい,報酬を獲得できること。極端な制約がほとんどないバトルゾーンは,MMORPGでたまにあるギスギス感とも無縁なのだ。

 読者の中にも,SUNにログインしたらなんとなくバトルゾーンへ参加している,という人が多いのではないだろうか。これは“なんとなく”程度のカジュアルな遊び方でも問題なくプレイできることであり,このハードルの低さがSUN人気に一役買っているといえるだろう。
 バトルゾーンへの参加を繰り返せばレベルは順調に上がっていくため,極端な話,フィールドエリアへほとんど出ない人もいるかもしれない。そういったプレイでも何ら支障がないのが,SUNの懐の広さだ。

 

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たとえメンバー間にレベル差があっても大きなデメリットが生じないのがいい。ライト層に受け入れられている一因といえるだろう

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バトルゾーンで待機中。今のところプレイヤー数が多いタイトルなので,たとえどのような時間帯でもメンバーが埋まりやすい

 

バトルゾーンの作成
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バトルゾーンは基本的に一本道の展開なので,難しく考える必要があまりない。力を合わせて突き進んでいけば,気が付いたらクリアしているだろう

 ゲームに慣れてきたら,バトルゾーンに参加するだけでなく,自分からも積極的にバトルゾーンを“作成”していきたいところだが,初心者にとってはこのときの設定画面が若干分かりにくいようだ。バトルゾーンは「ハンティング」「ミッション」「PvP」の3種類あるが,デフォルトで設定されている「ハンティング」は現在未実装なので,ちょっと注意。設定を「ミッション」に切り替えてから,対象マップとサブミッションを選ぼう。たったこれだけだ。

 ちなみにミッションの仕組みについて説明すると,一つのマップは基本的に「サブミッション×3種類」「メインミッション×1種類」によって構成されている。例えば最初のマップ「野獣の森」の場合,このような感じだ。

 

 ・サブミッション「不吉な噂」(推奨レベル:7〜10)
 ・サブミッション「アイアンビースト族の陰謀」(推奨レベル:12〜15)
 ・サブミッション「陰謀の粉砕」(推奨レベル:17〜20)
 ・メインミッション「野獣の森」(推奨レベル:22〜25)

 

 最後のメインミッションをクリアすると,SUNのストーリーが進展し,新たなバトルゾーン用のマップが開放される,と考えてよい。とはいえ,ミッションを先に進めることをあまり急ぐことはない。それよりも,自分のキャラクターレベルが,ミッションの推奨レベルに見合っているかどうかが大切だ。

 

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要所ではボスが立ちふさがる。SUNは蘇生手段が乏しいので,できるだけ死なないように気をつけよう

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上から大木が降ってきたり,毒霧が噴出したりといったトラップも出てくる。ベテランプレイヤーが警告してくれることもある

 

 仮にキャラクターがミッションの推奨レベルを大幅に下回っている場合,実際のところ戦闘にはあまり貢献できない。たとえミッションはクリアでき,ストーリーを進めることはできても,ほかの参加者から見れば足手まといと見られがちなので気をつけたい。まぁあまり身構える必要はなく,要するにメイン/サブに関係なく,推奨レベルのミッションを選んでプレイしていれば大丈夫だ。キャラクターレベルが上がっていけば,自然と先のミッションへ挑戦する機会も出てくるだろう。
 逆に,推奨レベルを大幅に上回るPCが,ACアイテム(後述)などの目的で参加してくることがある。このゲームでは,仮にレベルの高いPCと組んでも大きな経験値カットがなく,むしろバトルゾーンがサクサク進められる分,ちょっとラッキーかも?

 なお,バトルゾーンにおける戦利品の獲得についてだが,誰か一人が拾うと,それと同じものがメンバー全員のインベントリに入る。右Altキーを押下するとドロップアイテムの名前がポップアップされるのを利用して,見つけ次第どんどん拾って構わない。ただし,戦闘不能状態のメンバーは貰えないので,その点だけはご注意を。

 

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こちらはバトルゾーンを作成中の画面。画面右側の「バトルゾーンモード」を「ミッション」にしたうえで,対象マップをクリックするのを忘れずに

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見事バトルゾーンをクリア! 各ミッションには1次〜3次報酬というものがあり,同じものを繰り返しプレイしていても,ちゃんと報酬を得られる

 

 

広大なMMOエリアで「クエスト」を追う

 

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SUNの戦闘はバトルゾーンだけではない。MMO的な遊び方も選べるタイトルなので,気分転換にこちらでもプレイしてみてはどうだろうか

 SUNは当初,バトルゾーンのシステムを軸とした,MO系のタイトルとして開発されていた。だが世間からMMO的なプレイスタイルを望む声が多かったのか,あとからフィールド用のエリアが追加されている。  このような経緯があるため,フィールドエリアでの冒険はゲームプレイ上必須ではなく,選択肢の一つにすぎない。とはいえ,フィールドエリアでの冒険にはバトルゾーンにないメリットがあるので,両者の違いを把握しておきたい。

 フィールドエリアの大きな魅力は,MMO的な遊び方ができるということ(当たり前だが)。例えば広大なエリアを旅しながら,見知らぬ人との出会いなどを楽しむといった遊び方は,バトルゾーンでは行いづらい。また,バトルゾーンでは密度の高い戦闘が最初から最後までノンストップで続くので,たまにフィールドエリアでの冒険を挟むと気分転換にもなるだろう。さらに,フィールドエリアのマップはバトルゾーンと地形が共有されており,交互に訪れるとまた違った発見ができるかもしれない。

 

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エリートやキャプテン,そしてラッキーなどといった特殊モンスターも登場。ラッキーに限り,モンスターの表示レベルよりもはるかに強いので注意

 フィールドエリアで冒険するときは,各エリアにある“ウェイポイント”を探してみるといい。これを見つけると,次からはウェイポイント間で瞬時に移動できるようになるのだ(数千ハイムが必要)。拠点である「トリンゲル」や「ベルトヘン」のエリアにもウェイポイントはあるので,最初はこれを探してみよう。

 フィールドエリア最大の特徴は,数多くのクエストが用意されていることだろう。出会ったNPCと片っ端から話していくと,簡単に10〜20個といったクエストを依頼されるのだが,オンラインRPGの初心者の中には,よく分からなくて放置している人もいるのではないだろうか? しかしレベル帯さえ適切なら,割とおいしい経験値や報酬を得られるので,この機会にちゃんとクエストリストを見直してみよう。

 

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基本的に拠点エリアから離れるにつれモンスターは強くなっていく。エリアによってはレベル制限が設けられており,必要以上に先を目指す必要はない

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ベルトヘン,トリンゲルに続く3番目の拠点「エテレイン」。ここへ到達できるようになれば,中級者になったといってよいだろう

 

実際にクエストに取り掛かるには
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各エリアのマップをよく見ると,テントなどのマークがちらほら見受けられる。こういったポイントは,何らかのクエストに関わることが多いようだ

 クエストリストの中から手頃なものに取り掛かる方法は,まず,「ザビル湖」のように拠点から近いエリアを対象としたものを探す。次に,クエスト詳細ウィンドウの「内容」タブを開くと,“実際にどこで何を行えばいいのか”が記されている。これははっきりとした形での説明ではないものの,Mキーを押して表示されるエリアマップを見比べると,なんとなくそれらしき場所が見えてくるだろう。

 フィールドエリアで行うクエストは,特定のモンスターを一定数討伐するタイプのものが多い。中にはレアポップのモンスターを狙うものもあり,現地へ到着すると同じ目的のプレイヤーがすでにいる,といったこともあるだろう。このような場合はパーティを編成していれば,一人が倒しても全員がクリア扱いになるので,積極的に声をかけてみよう。一緒にクエストを行いながら雑談したり,ウマが合えばフレンド登録を行ったり,ギルドに勧誘されることもあるかもしれないし。こういった遊び方も,MMOならではの醍醐味といえるだろう。

 

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どういう仕組みなのかは不明だが,ハイムを払うことでウェイポイントを使える。意外と割安なので積極的に利用しよう

 ただし,フィールド上でパーティを編成するときは,戦利品の獲得について一つ注意がある。先ほど紹介したように,クエストのクリアフラグや,ACアイテムといったものはパーティメンバー全員が共有できる。しかしそれ以外の,通常のドロップアイテムや金銭といったものは,拾った人しか入手できないのだ。
 モンスターを倒すと足元にアイテムがドロップされるため,必然的にバーサーカーやドラゴンナイトといった近接タイプのクラスには,取得チャンスが多く訪れる。一方のエレメンタリストやヴァルキリーにとっては,距離が離れるためちょっと不利になりがち。
 ドロップアイテムを公平に分配するシステムは今のところなく,プレイヤーのモラルに委ねられるのだが,とりあえず“バトルゾーンとはシステムが違う”,という点を覚えておこう。また,バーサーカーやドラゴンナイトのクラスは,あまりガツガツせず多少遠慮するくらいで丁度いいかもしれない。

 

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クエストの詳細ウィンドウをじっと見ていると,具体的にすべきことが何となく見えてくるだろう。直接的なヒントではないので,頭を使う面白さがある

 そのほかのクエストの主なタイプとしては,指定されたアイテムを一定数集めてくるものもちらほら見受けられる。SUNでは獲得できるアイテムの種類が多いため,倉庫にまとめて放り込んでいる人も多いかと思うが,実はこの状態だとクエスト進行のフラグが立たないので要注意。逆に,倉庫からインベントリにアイテム移したときに,とくに取り組んでいるつもりのないクエストが進展することもある。なので定期的にクエストリストをチェックするといいだろう。

 具体的には,「ベルトヘン」エリアでのクエスト「皮の手入れ」(低質な皮を15枚集める)や,「未完の記念館」エリアでのクエスト「聖なる品物」(シルバーを3個集める)などといった,繰り返し行えるクエストは,いつの間にか大量の材料を確保していることが多い。これらを積み重ねると,得られる経験値やハイムもばかにならないだろう。SUNでは,キャラクター間で倉庫が共有されることを利用して,こういった材料を新規キャラクターの育成用に取っておくのも一つの手だ。

 

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エリートなどのモンスターは,討伐系クエストの対象となっていることが多い。もし倒したときはクエストリストを確認してみよう。何か進展があるかも?

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材料収集系のクエストは,まとめて行うとかなりの報酬を得られる。画面は30回以上を連続でこなしているところで,その報酬だけで2〜3レベルが上昇した

 

 

アイテムあれこれ

 

 SUNにはかなりの種類のアイテムが登場する。これらの中には,特殊な用途に使われるものもあるが,個々についての説明が少なく,戸惑っている人もいるだろう。多くは中盤以降のプレイに役立つため,簡単ではあるが特殊なアイテムの用途についてざっと説明していきたい。

 

・ACアイテム

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Jキーを押して表示されるエリアコンクエストの画面。クエストやACアイテムの収集率などに応じて,画面左に表示される報酬が増えていく

 ACとは「エリアコンクエスト」の略で,大まかに言うと,特定地域を制圧するためのシステムである。地域を対象とするクエストやミッションをクリアしたり,モンスターを倒して稀に得られる「ACアイテム」を使うことで,制圧のポイントが上昇したとみなされる。そしてこれが一定ポイントに達すると,褒章アイテムが貰える仕組みだ。Jキーを押すと専用画面に切り替わるので,エリアコンクエストの状況を見てみよう。
 ACアイテムにはかなり多くの種類があるが,エリアによって完全に分けられている。そのため,これの入手が目的で低レベル向けのバトルゾーンを延々と繰り返す,という人もいるようだ。

 

・UP?ポイント石
 ?には「1」「5」「10」……などの数字が入るが,最初は何のことだかさっぱり,という人もいるだろう。実はこれらを使用すると,自分が所属するギルドの貢献度を上昇させられる。したがって,仮にギルドに入っていない人が使っても何の意味もなかったりする。ギルドに入るまで,ひとまず倉庫に収納しておくとよいだろう。

・エンチャント/合成用各種アイテム
 エンチャントとは装備品を強化するためのシステムで,前回紹介した「ランクアップ」とは別物である。エンチャントを行うと装備が「+1〜」されていき,これを極めると外見が光り輝くようになって,とても格好いい。
 エンチャントにはかなり多くのアイテムが関わってくるが,主なものは「フィールミストーン」や「プロテクションクリスタル」などといった宝石系である。また,不要なアイテムを結晶化(分解)して得られる「ガーネットクリスタル」といったものも,エンチャントに用いる。

 

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SUNでは不要なアイテムというものがほとんどない。不要な装備品も売る前に“結晶化”しておけば,いずれエンチャントなどで使う機会もあるだろう

 ただしこのエンチャントシステムは,少なくとも中盤以降までは手を出さないのが賢明である。というのも,エンチャント用の素材自体がかなりレアなため,使う武具は厳選すべきなのだ。例えば装備品を頻繁に買い換えていくクラスだと,せっかくエンチャントしても,アイテムを使う期間が短い可能性がある。
 そしてもっと厄介なのが,エンチャントを行うことで装備条件が上昇してしまうため,場合によっては装備できなくなる恐れがある点。エンチャントのランクに応じて成功確率も落ちていくため,中〜上級者向けのコンテンツといってよい。いつかきっと役に立つので,そのときまで大切に取っておくのがいいだろう。

 

 

 というわけで,これまで4回に渡ってSUNの魅力を紹介してきた本連載は,これで最終回となる。これまでの連載記事に目を通しプレイを積み重ねてきた人なら,あとは自分自信の力で進めることができるだろう。これからも可憐で悩ましいエレメンタリスティックな日々を満喫してほしい。

 

 

今週のSUNベイブ写真集
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今週のSUNガイ写真集
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■■川崎政一郎(ライター)■■
昨年末,東京で一人暮らししていたアパート「××荘」(風呂なし)が取り壊されることになり,退去せざるをえなくなった川崎氏は現在,実家に戻ってライター業を続けている。最寄り駅までバスで30分という,世間から隔絶された環境の中,仕事にどれくらい差し支えるか聞いてみたところ,「うーん,さほど変わらない」とのことであった。ライターという仕事を物語ってますね。
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