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「エミル・クロニクル・オンライン」SAGA7先行プレイレポート。新たな世界への出発──天界に浮かぶ水の島へ
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印刷2007/11/24 03:14

プレイレポート

ついに開かれる天界への扉。そこは海!?

エミル・クロニクル・オンライン

Text by 美緒

画像集#007のサムネイル/「エミル・クロニクル・オンライン」SAGA7先行プレイレポート。新たな世界への出発──天界に浮かぶ水の島へ
 可愛らしいキャラクター,実在の服飾ブランドまでもがデザインに参入しているという豊富なアバター要素を持つ,純国産MMORPG「エミル・クロニクル・オンライン」(以下ECO)も,ついにサービス2周年を迎える。その直前となる12月7日には,プレイヤー待望の新世界“天界”への第一歩となる「SAGA7」が実装される。
 12月7日のアップデート初日には,地上の世界(エミルの世界)に「天まで続く塔の島」,インスタンスダンジョン扱いの塔内部マップ,天界に同じく「天まで続く塔の島」と「ウォーターレイアー」が加わり,さらに新ダンジョンの「海底洞窟」が実装される。またレベルキャップの引き上げも行われ,キャラクターの基本となるベースレベルが99まで開放される。

 サービス開始当初からほのめかされていた「天まで続く塔」と「エミルの世界とは異なる世界」の存在。その第一歩となる天界の「ウォーターレイアー」への旅を,ガンホー本社でのテストプレイに基づいて,一足早くお届けしよう。

ついに開かれる,新たな世界への扉。サービス開始当初から囁かれていた「天まで続く塔」が目の前に現れる。巨大な豆の木に,機械めいたドラゴン,島を支えるかのように立つ世界樹。新モンスターはもちろん,コンブなどのアイテムも新たに実装される
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新たな世界への入口「天まで続く塔」


 「天まで続く塔」に行くためには,まず,モーグに行く必要がある。モーグの北西端に密航を仲介するキャラクターがおり,密航用の「天の塔通行許可証」を所持しているか,所持者に憑依していることで島に向かえる。

モーグ北西の飛空庭発着場。「密航路の親父」に通行証を渡せば「天まで届く塔の島」に連れて行ってくれる。エミルの世界で各国間を移動する際に必要なのと同様に,密航にも通行証明が必要
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 「天まで続く塔の島」に到着すると,まず,目の前にそそり立つ巨大な塔が目に入る。自分が小人になったかのように思われる巨大な,えんどう豆のつるが巻きついたその塔こそが,「天まで続く塔」だ。だが,塔への入口は閉ざされており,ワープポータルに乗っただけでは開かない。塔の側には,一攫千金を求めて集まった冒険者達がいるが,彼らも入口を発見できないようだ。
 実のところ塔に入るためには,特定のアイテムが必要で,それをある場所で使用せねばならない。アイテム入手方法の詳細は発表されていないが,今回のストーリーの発端となるマイマイ遺跡に,何かヒントがあるようだ。

 なお,そのアイテムを使用すると同時に,使用者は「天まで続く塔を登れ」というクエストを自動的に受けることとなる。天まで続く塔の内部には,非常に高度なセキュリティシステムが仕込まれており,それを突破しない限り,天界には向かえない。
 塔の内部は“インスタンスダンジョン”扱いのため,パーティを組んでからアイテムを使わないと,仲間と同じマップには入れない。なおかつ「クエスト」は高レベル向けで,基本は85〜90レベル4人以上,可能なかぎり多人数のパーティでの戦闘を推奨するという。
 このように,クエストへの挑戦はたいへん険しい道ではあるが,1度クリアしてしまえば以後は戦わなくても行けるようになる。各種イベントは自力で戦わないと見られないものの,ただ天界に行くだけなら,ECOの特徴でもある,仲間の装備品に「憑依」することによる「憑依抜け」もできるため,少々レベルの低いキャラクターでも,仲間と一緒に新たな世界を楽しむことは可能だ。

天まで続く塔のある島。上段左から2番目が天まで届く塔で,島中に生えているえんどう豆の超巨大版によって,塔全体が取り巻かれている。えんどう豆の巨大さについては,下段左端参照。上段の右2枚は、塔まで来たものの,入口が発見できない冒険者達だ
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タイタニア族が設置したと思われるコンソール類
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 塔に入ると,中央に“進入禁止地帯”のある円形の1枚マップへ移動。ドーナツ型の移動可能部分には,ノンアクティブでメカっぽい「インフェリアドラゴン」が無数に飛んでおり,中央の侵入禁止地帯上空には,巨大なアクティブのボス「タイタニアドラゴン」が待機していて,近寄る者に炎・雷系の攻撃をする。

 なお,タイタニアドラゴンがいる中央部に,通常の攻撃は届かず,外縁部におびき出すためにはある仕掛けを利用しなければならない。こうした一風変わった要素は,強力な技や魔法でただ戦うのではなく,多くの仲間と役割の分担を工夫して戦うことで,充実感を得てほしいとの意図からだという。なお,タイタニアドラゴンとの戦闘は,クエストをクリア後,ある程度ストーリーを進めてしまえば,次からは発生しない。

 この強大な敵を倒すと,外縁部にあるコントロールパネルが反応し,いよいよ天界に移動する。タイタニアのものと思われる,そのコントロールパネルが表示する文字は,タイタニアという種族が高度かつクールな文明を所持している事実の一端を覗かせてくれる。
今回の「SAGA7」は,これまで断片的にのみ伝えられてきた,ECO世界のストーリーを重視して作られているという。そのため,キャラクター達の会話や画面表示には,意味深な内容が多く含まれているのだ。

天まで続く塔の内部。インスタンスダンジョンになっていて,一定時間が過ぎるかクエストをクリアすると崩壊する。タイタニアドラゴンがいる中央の円内には進入できない。中央にいるタイタニアドラゴンには,通常の攻撃が届かない。おびき出す方法はあるのだろうか? ヒントはすぐ近くに隠されている
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パズル風に脱出する牢獄版の「海底洞窟」


 “タイタニアワールド”とタイタニア達が呼ぶ“天界”も,通常マップだけを見れば,エミル世界側のものとまったく同じ,巨大豆の巻きついた塔がある島だ。だが,よくよく見てみると「見張りのマーメイド」が立っている。世界マップを見てみると,すでに異世界に来ているということがよく分かるだろう。

天界到着直後。一見したところでは,エミル世界の風景と変わらない。マップそのものも形が同じだが,世界マップを開いてみると,異世界であることが分かる。また,階段の下には2人のアンディーン族(マーメイド)の見張りがおり,彼女達に2度話しかけると,牢獄に連れていかれてしまう
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牢獄内部。上位天使の姿がうっすらと見える。特別マップで,ウォーターレイアーの地上部分にいるNPCと会話するまでは,行動不能になるとここに戻る
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 この,まさに天界の入口ともいうべきマップをうろつこうとすると,見張りのマーメイドに捕まってしまい,「海底洞窟」の中央部にある水の中の牢獄に閉じ込められてしまう。天界の「天まで続く塔の島」は,後ほどまた訪れられるので,いまは先に進もう。
 閉じ込められた牢獄には,ぼんやりとしたタイタニアの上位天使の姿が見られる。このキャラクターは,「みんなで作ろうキャンペーン」の一環として,その背景や名前を募集したもので,今後,そのアイデアを元としたイベントが実装されていくようだ。

 そのほかには,マーメイドの姿が1人見られ,そのマーメイドに話しかけることで,牢屋から出してもらえる。このマーメイドが牢屋を出るときに渡してくれる「マーメイドの涙」は,マーメイドに変身できる使いきりのアイテム。牢屋の中および出口まで続く「海底洞窟」は水中のため,ただ立っているだけでもすごい勢いでHPが減っていってしまうのだが,マーメイドの姿になればHPが減らずに済むのだ。
 だが,牢屋から出ただけでは,抜け出したことにはならない。この牢屋版の海底洞窟には,見張りのマーメイド達が何人も泳ぎ回っている。その視界の範囲内に入ってしまうと,また元の牢屋へと戻されてしまうからだ。視界の範囲内から逃れるには,読者もよくご存知のスキルが役に立つだろう。かくれんぼのように,見つからないよう進む楽しみも味わえる。

牢獄を出ると「海底洞窟」マップへ。ただし通常の「海底洞窟」と異なり,モンスターがいない代わりにアンディーン族の見張りが泳ぎ回っている
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「マーメイドの涙」を使ってマーメイドに変身したところ。ECOの特徴であるマリオネットシステム(マリオネットに憑依して,そのマリオネットの能力を得る)と,同じような状態になっている。ただしこの形態でも,マーメイドに発見されると牢屋に戻されてしまう。慎重に進まないとすぐ見つかってしまうので,姿を隠すスキルを持っているプレイヤーキャラクターに同行を頼んだり,ベリルを所持していったりするのも手だ
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大樹と水と癒しの地「ウォーターレイアー」


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 牢獄を抜けると,そこはマーメイドの「アンディーン族」が暮らす島,ウォーターレイアー。エミルの世界よりも明るい色の空に明るい緑,水と木々に恵まれた自然豊かな島だ。この広い島は,世界樹のある中心部を頂点として立体的な構造になっており,水路や坂,坂の下をくぐる道などによって,大まかに南部と北部に分かれている。
 基本的には,南西の方角にアンディーン族や多くの「亀」が集まる地が,北東に通常のダンジョンとなる「海底洞窟」がある。また,中央部には「SAGA7」のシンボルとなっている巨大な世界樹が腕を広げており,その下の洞窟に広がるアンディーン族の住居を守るかのように,枝の合間から木漏れ日を,根の間から美しい水を島に落としている。

砂浜風の場所や緑の広がる大地など,さまざまな顔を見せるウォーターレイアー。島の中央には巨大な世界樹が生えている
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常に虹がかかっている滝などもあり,滝の内側から外を眺めることも可能
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 これらの島の地上部には,比較的弱いノンアクティブモンスター達が散らばっていて,レベル40〜45程度でも十分狩りができるという。公式サイトで見られるもの達のほか,フィールドボスとして非常にカタい巨大亀もいるので,洞窟探検には少しレベルが足りないというキャラクターでも,ボス討伐を楽しめる。

ウォーターレイアーのモンスターは,南西部と中央の世界樹付近を除く全般に分布していた。右下の巨大な亀がフィールドボス。HPが高く,地属性系のスキルなどを使用してくる
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 それでは,さらに細かく島の地図を見ていくことにしよう。まず,最も注目すべき点は「水の中が歩ける」こと。これまでのECOでは,ダンジョン内部などの特殊な環境を除き,川や水たまりといった水のある場所は,立ち入り禁止部分であり,水路に出くわしたなら別の道を探さねばならなかった。
 だが,この水の島ウォーターレイアーには,無数の小川や水たまり,小さな池などがあり,崖となっている海以外の水場は,普通のフィールド同様に進入可能となっているのだ。水中に座ることもでき,モンスターではなく,水たまりの中にいる小さな魚が群れ寄ってくることもある。水着やシュノーケル,ビート板といった水遊びに関する装備で訪れれば,水遊びの雰囲気も楽しめるだろう。

島を流れる小川や水たまりは,自由に歩き回ることが可能で,座れば水に浸かった気分にもなれる。なお,亀の多い島の南西部にある水たまりには小さな魚がいて,水に入ると近寄ってくる
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 これらの水たまりは「亀」達がいる南西方面に多くある。水たまりのそばにいる,数字を名前に持つ大小さまざまな亀達は,すべて眠っていて,いびきが聞こえるだけだが,今後,何らかのイベントに関わる可能性があるようだ。それらの亀を眺める位置に,小さな亀の上に座り,巨大な亀の甲羅を背負う,どこぞの仙人のような「マスター・タートル」がいる。マスター・タートルからは,何らかの手段を経て面白い背中装備品をもらえるようだが,方法は不明だ。マスター・タートルと彼の座る亀とは座標が同じであるため,話しかけるときには,話したい相手を横から見て選択するとよいだろう。もしくは,右クリックで対象を選択してもよい。

 亀達のそばには,天界の「天まで続く塔の島」へ向かう船の船着場や,「酒場」の真似事をする「キャリアマーメイド」もおり,初めてこの島を訪れた冒険者が利用できる数少ない施設となっている。「酒場」(?)では,ミネラルウォーターやパンなどの基本消費アイテムの販売と,アイテムの買取りに加え,エミル世界のものも含めたクエストの請負いと報告が行える。

南西部の水たまりとモンスターではない亀の多い地帯。紫色の亀には,それぞれ壱古亀,弐古亀などと名前が付けられており,大きさもいびきもさまざまだが,すべての亀が眠っている。一方,巨大な甲羅を背負ったマスター・タートルは,迷惑そうな亀の背に座り込んでマーメイド達を眺めている。最後は,見られているとは気づいていない酒場のマーメイド。クエストリストには,海底に潜むもの,など,水に関わる退治クエストとおぼしきものも見られる
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 なお,利用できる施設が数少ないのは,アンディーン族のバックストーリーに基づいている。アンディーン族の商人や道具屋,そのほか多くの者達は,世界樹の下にある洞窟で暮らしているが,とある出来事のために,最初はプレイヤーキャラクター達にそっけない態度しかとらず,商品の売り買いにも応じてくれない。その理由を知り,原因を解消したとき,彼女達は初めて冒険者達に心を開いてくれるという。


信頼を求めるアンディーン族


島の中央,世界樹の根元には,アンディーン族の暮らす洞窟がある
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 アンディーン族は,エミル世界でも夢の中の島・タイニー島で,ティタが語っているとおり,先住民族と呼ばれる古い種族の一つで,天界に暮らしている。だが彼女達は「天まで続く塔」の入口に見張りを立て,訪れた者を問答無用で牢獄に閉じ込め,かつ牢屋を抜け出た後もそっけない態度しか見せてくれない。「酒場」を含めて数人は好意的な相手もいるが,多くは最初,プレイヤーキャラクター達に冷たい態度を取ってくるのだ。

 その理由は,はるか昔,同じ天界に暮らすタイタニア族との間に不和が発生したことにある。詳細は定かではないが,暮らす島や姿を見ても自然と一体と化していることが分かるアンディーン族と,タイタニアドラゴンやセキュリティシステムに見られるとおり,高度な文明を発展させてきたタイタニア族の違いゆえに発生したものではないかとされている。
 いずれにせよ,それ以来彼女達は非常に排他的になってしまったのだという。塔からの訪問者を問答無用で牢屋に閉じ込めるという行為も,その表れだ。したがって,ここが同時にタイタニアの世界であっても,タイタニアはもちろん,エミル,ドミニオン,どの種族でも,彼女達が敬遠することに変わりはないようだ。

洞窟には四方に出入り口があるが,そこで会うどのアンディーン族も,最初はほとんど口を利いてくれない。アンディーン族の商人と道具屋にも,よそ者に売るものはないと,突っぱねられてしまう。また,アンディーン族は足の代わりに魚の尾を持つ種族のため,足を持っているプレイヤーキャラクターのことを「変な生き物」と言う者もいる
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 だが一部には,仲間達のそんな態度を憂うるアンディーン族もおり,世界樹に最も近い場所にいるNPCと話すと,彼女達の心を開く方法を教えてくれる。アンディーン族はほとんどが女性。女性が喜ぶ美しいもの「真珠」を渡し続けることで,彼女達の心に変化が訪れるというのだ。
 この信頼はキャラクターごとに得る必要があり,広い意味でのクエストといった形だ。これをこなして彼女らの信頼を得ていけば,アンディーン族の商店なども使えるようになり,イベントやクエストなども発生するようになるという。
 なお,これまではレアアイテムとされ,合成レシピの変更によって用途がなくなっていた「真珠」だが,「SAGA7」からはウォーターレイアー近辺で採れる素材を合成することで,作成できる形になるようだ。

塔から来た者「よそもの」を警戒するアンディーン族達。世界樹を守るマーメイドと話すと,ある程度事情が分かる。重要なキーパーソンだ
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「海底洞窟」ダンジョンの,時間で変わる暖流と寒流


前方に見える洞窟が「海底洞窟」の入口で,島の北東部に位置している。中に入ると,訪れた現実時間によって寒流と暖流のいずれかのマップに。潮流の変化は時間単位となるので,いろいろな時間帯に訪れてみるとよいだろう
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 さて,そんな島の北東に位置し,初めて天界を訪れた直後に閉じ込められた「海底洞窟」だが,この洞窟は,普通に入ると時間によって洞窟内の生態が大きく変化する,不思議なダンジョンとなる。
 内部は「水場」で,動かずにいても急速にHPが減っていく。HPの少ないスペルユーザー系の職業などは,戦闘をせずとも戦闘不能になる可能性があるので,注意が必要だ。地上部分では雰囲気を楽しむことが主眼だった水着やシュノーケルといった水場対策装備は,この洞窟内では立派な装備品となる。

 マップの形自体は牢獄のときと変わりないが,時間によって洞窟内部の潮流が変化し,「暖流」時と「寒流」時で,異なるモンスターが出現する。マイマイ島の昼と夜に似ているが,こちらは現実の時間ごとに変化していくのだ。
 各潮流で出現するモンスターは,外見が似ているが,よく見ると顔つきや色合い,名前が異なる。基本的には,島の地上部分にいるモンスターは色合いが明るく,次に寒流時に海底洞窟に登場するモンスター達,そして暖流の際の出現モンスターが最も危険な色合いを持ち,実際に戦闘も厳しくなってくる。

入口では現在の潮流が表示される。寒流のときに洞窟内部に入ると,比較的穏やかな顔をしたモンスター達が漂っている。暖流のモンスターや島の地上部分で見るモンスターと顔を比較すると,表情がまったく異なることが分かる
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こちらは暖流時の洞窟内部とモンスター。形は同じ系統だが,色や顔つきなどが異なる。その名のとおり,一瞬で体力を半減させる猛毒を使うポイズンジェルなど,強いモンスターも多い
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 これらのモンスターのなかには,やや大きめの「親」の後を,小さめの「子」がついて泳いでいる,いわゆる「群れ」がいることがある。「群れボス」の親を襲うと,子も一斉に襲い掛かってくるなど,ボスのミニ版ともいえる形になっているが,洞窟内のボスは別におり,細長い形をした水竜のシーサーペントなどがそれに当たる。

暖流時の子連れジェル系と寒流時の子連れフィッシュ系。どちらもやや大型の親を襲うと,子供もリンクして襲ってくる
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 また,洞窟内では一風変わったモンスターも登場。一見すると動き回る水たまりのように見えるものが,攻撃すると途端に姿を変え,スプラッシュや津波といった水属性の強力な魔法攻撃を行う「エレメンタル」となって襲い掛かってくるのだ。

水たまりに見えるものはエレメントの通常時の姿。攻撃すると,ハート型の頭を持ったモンスターになる
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 こうしたモンスターのほか,洞窟の奥地には,海のロマンともいえる,海賊が残したような財宝の詰まった宝箱が高台に見て取れる。こちらもまた,今後海賊などが絡んでの何らかのイベントに用いられるようだ。

ゆうゆうと泳ぐ姿は,強大な力を持ったシーサーペント。海賊のものらしき宝箱のある高台は,海底洞窟の奥にある
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テーマは癒しと和みとストーリー


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 今回の「SAGA7」は,ハートフルでありながら,根底には非常にシリアスな流れを持つECO世界の,ストーリー部分をより深める章になる。エミル世界でも各国の対立が見られ,マイマイ島でその部分が浮き彫りにされたが,今後は各種族間の関係も描かれ,それがストーリーの根幹に関わってくるようになる。今回はまだ“天界の入口”にすぎず,タイタニア族の姿を見ることも,タイタニアの都市を見ることもできないが,彼らの文明の一端を垣間見ることはできるようになっているのだ。
 一方で,水と緑の島ウォーターレイアーそのものは,癒しと和みを目指して生み出された自然の島で,のんびりとその美しい風景を楽しむことも可能となっている。

 なお,ウォーターレイアー島の地上部分で流れる明るいBGMは,「エミル・クロニクル・オンラインオリジナル・サウンドトラック Vol2」にすでに収録されている「break through the parallel」。このサウンドトラックを聞けば,一足先に水の島のイメージを感じることもできるだろう。

さまざまな物語が秘められた,天界の序章。「SAGA7」の今後の展開やいかに?
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    エミル・クロニクル・オンライン

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